お国自慢レシピ・グルメ


一般には、Schupfnudeln(シュプフヌーデルン)とも呼ばれている伝統的な南ドイツの付合せ料理で、フィンガーヌードルとは、バイエルン州ニーダーバイエルン県(パッサウなどが属する)での名前のようです。フィンガーとは、ドイツ語で「指」を意味します。

ジャガイモ料理といえばドイツと思われがちですが、他のヨーロッパ諸国同様、元をたどると17世紀に飢餓から逃れるために、インカから伝えられてきました。それ以前から、ジャガイモではなく、普通の小麦粉を使用して作られていた食べ物です。

形も必ずしもフィンガー(指)のように細長いものでなく、コイン型でも良いですし、時間がないときには、粗い炒り卵の様な形(カトッフェルン・シュマレンと呼ばれます)でも食べられるものです。主食にでも、おやつにでも、また冷めてからも美味しいです。手掴みで物を食べたがる1歳前後の子供にも喜んで食べてもらえます。尚、同じ生地を使用して、煮れば、イタリア料理のニョッキが作れます。

■材料(4人分)
●ジャガイモ(前日にふかした男爵芋) 600g
●片栗粉(コーンスターチ、または小麦粉) 70g
●塩 適宜
●油(オリーブ油、カボチャ油、バター、
乳脂質、マーガリンなど)
 

■作り方

ジャガイモの皮をタワシなどで軽く洗い、圧力鍋に入れます。強火にかけ、圧がかかってから火力を落とし、そのまま20分程度蒸します(1個=100g程度の大きさまで)。ジャガイモが大きい場合は、半分に切ってから鍋に入れます(前日に用意、または、そのまま、あるいは冷えてから利用)。

(1)のジャガイモの皮をむき、粗い網(材料の画像を参照)でダイコンなどをおろすように細かくします。塊が残っていると、食べるときに食感を邪魔するので、押しつぶさないように、力をいれずにおろすことがポイントです。日本で料理する場合には、グリル用の網(お餅などを焼く小型のものなど)が代用できると思います。我が家で使用しているものは、8ミリ×15ミリの網目になっています。手や網に片栗粉を振付けながら作業すると、おろしやすく、また汚れにくく、作業がしやすいようです。

塩を加えます。

片栗粉をつけたスプーンで(または手で)、全体をまとめます。

作業台に打ち粉をし、太めの棒状に伸ばし、適当な長さに切ります。それをまた伸ばして、形成の用意をします。目指す仕上げの形は、手の指くらいの太さです。コツは、手の4本の指を使うのではなく、手のひらを使うこと、手の幅に合わせた長さのものを作ることです。欲張って長いものを作ろうとすると、手の両端あたりの生地が細くなりすぎる傾向にあり、形良いものが作ることができません。

テフロン加工のフライパンに油を敷きます。我が家では、普通はオリーブ油、またはカボチャの油を用いますが、一般的には、バターまたは乳脂肪(バターから水分と蛋白を取り除いたもの)を用います。油分は、少なすぎるとパサパサですぐに焦げ色がつくので、多めに与え、必要に応じて途中で補います。バターを使用する際には、焦げ付きやすいので注意してください。焼くときには、中強火で、焼き色がつくようにします。ゆっくりしっかり焼く感じです。


■一口メモ

使用するジャガイモについてですが、普通は、前日にふかしたものが残っているときに作る料理です。このためだけにふかす場合は、熱いままだと、水分が多く、より多くの片栗粉を必要とします。ジャガイモの種類もメイクイーンよりは、でんぷん質の多い男爵芋が適しています。

ネットでレシピを検索してみると、卵、ナツメグ、パセリのみじん切りを使用したものが多いようです。また、我が家では、よくリンゴのコンポート(砂糖煮)を添えて食べますが、ザウアークラウト(発酵させた酢漬けキャベツ)とベーコンを一緒に炒めて食べられたりもします。

リンゴのコンポートは、洗ったリンゴを16等分程度に切り、皮も種もとらない状態で鍋に入れ、少量の水を加えて蓋をして柔らかくなるまで煮ます。この時、砂糖は入れません。ステンレスの粗いざるを用い、スプーンでつぶしながら、皮と種を漉し取れば完成です。リンゴの甘さだけで、十分に美味しくいただけます。



■今回料理を紹介してくれた方
ドイツ・バイエルン在住のパルメさん

2002年12月よりドイツ在住。料理好きな、ドイツ人の夫が週末に料理するのを、メモっては自分で作ってみたり、外食先で食べた美味しいものを自宅で再現してみたりして、楽しんでいます。


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