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Bula(こんにちは)! 今回はフィジーの人々には無くてはならないもの、ココナッツ(椰子)のお話です。ココナッツは、フィジーではいろいろなものに利用されます。緑色のココナッツは水代わりに飲まれ、冷やして飲むと更に美味しいココナッツジュースとして飲めます。ご存知ですね。
ココナッツジュースは少し白く濁っていて、スポーツドリンクの甘みを少なくしたようなものを想像して下さい【画像左/中】。リゾートホテル等では、到着時にウェルカムドリンクとして緑色のココナッツにそのままストローをさして飲ませてくれます【画像右】。
  
フィジーには何処でもココナッツの樹が必ずと言っていいくらいあります。ココナッツの実一つの大きさは、人間の頭より少し小さいくらいの大きさですが、そんな実が地上3〜6mのところになっていて【画像左/中】、極稀にですがココナッツの実の直撃を受けることがあります。
運悪く落ちてきたココナッツの実にあたってしまうと骨折等の大怪我をしますし、頭にでもあたろうものなら大変な事になります。ココナッツの木の下を通るときは頭上に要注意です(実際避けようがない・・・)。
果汁を飲んだ後のココナッツを割ってみると、中には杏仁豆腐のようなゼリーのような白いものが残っています。まさしくゼリーのようで、ココナッツの味がします(甘味はありません)。フィジーの子供達は、凍らせるわけでもないのですが「ココナッツ・アイスクリーム」と言い食べます。
ここまでは緑色の若いココナッツですが、その後数週間するとオレンジ色から茶色く乾燥してきます【画像右上/右下】。
  
この数週間経って茶色く乾燥したココナッツからココナッツミルクを作ります。先ずはココナッツの皮剥きをします【画像左/中】。
そして、剥き終ったココナッツの中心をナイフの背の方でもって数箇所叩き割ります。これはけっこうな力仕事です。茶色いココナッツにも果汁は入っていますが、もう飲めるものではありません【画像右】。
  
中のゼリー状のものは、硬い固形物に変身していて、この白い硬い固形物を削り出します【画像左】。
削る道具は、各家庭に必ずと言っていいくらいあり、木の棒の先端に金属のギザギザのツメがついている物や、板の先端を尖らせた物で、ココナッツの内部を削り出します。この際に中の果汁も同時に入れてしまいます。
慣れた人なら1分前後でココナッツ一つを削り出してしまいますが、慣れていない我々だとは、1個のココナッツを削るのに相当な体力と時間が必要とされます【画像中】。
お解りの通り、皮剥き、ココナッツ削りは男性の仕事で、削り出したココナッツを布等に入れて雑巾搾りの様にココナッツミルクを搾り出します。それを網で漉せばココナッツミルクのでき上がりです【画像右上】。男の子はココナッツミルク造りが日課で、大事なお手伝いなんです。
何処にでもあるココナッツですが、マーケットでは、皮を剥いた物が3個1ドル前後で購入することも出来ます【画像右下】。ほんとうにフィジーの食卓にはココナッツミルクは欠かせないものなのです。
  
できたてのココナッツミルクを、魚、貝、カニやタコなどにダロ芋の葉やモロヘイヤを一緒に煮込んだ料理を、フィジー語で「ロロ」と呼びます。魚を使ったものなら「イカ・バカ・ロロ」【画像左】といった具合で、魚なのに「イカ」なのが可笑しいですよね。因みに貝は「カイ」なんですよ。これは美味しい!
またインド人から持ち込まれたカレーにも用いられ魚介類と煮込みます(なかなかお目見かかれません)。それに付く物は茹でたタロ(ダロ)芋【画像中】、カサバ(キャッサバ)芋、バナナ(加熱用)です。芋類もココナッツと同様フィジアン達の大事な主食の一つなんです。 ちなみに、ダロ芋の葉はロウロウ【画像右】といいます。
このようにフィジアンの料理は油を使わずくどくなく、魚介類と野菜を上手く組み合わせて、少しの塩で味付けされ素朴な料理のです、ぜひ食べてみて下さい。
  
その他、削らずに取り出した硬いココナッツを軽く油で揚げて塩を振れば、ビールのおつまみにもなります。勿論そのままでも食べられますし、子供のおやつにもなります。カリッとして香ばしく美味しいですよ【画像左】。
樹や乾燥した繊維状のココナッツの外実は調理時の燃料として、中の固い殻も燃料やカヴァを飲むときのカップ(ビロ)として、葉は編んでバスケット、帽子や催しの飾り付けや屋根にも用いられます。
また伝統料理「ロボ」(葉で野菜、肉、タロイモ等を包んだものを入れ穴に入れ、熱した石で数時間蒸し焼きにする)にも重要な役割を果たします【画像中/右上/右下】。
フィジーの一般家庭ではキャンプ場によく在る、屋外の炊事場を持つ家も多あります。芋等を茹でる長時間の調理には、火持ちがするので、薪とココナッツの殻を併用した物は重宝され、ガス(プロパンガス)代の節約にも貢献しています。
このようにフィジーでは、ココナッツは樹も葉も実も余すことなく使われ、無くてはならないものなのです。
  
その他、ココナッツは、クッキー、アイスクリーム(キャンディー)、民芸品【画像左】、ココナッツ石鹸等、お土産としても用いられています。
ココナツ石鹸やローションは、ココナッツクリームを原料としているため、自然に優しく、肌も優しいとお土産物として特に好評です【画像中】。削ったココナッツの中身を触るだけで掌はクリームを塗ったようにツヤツヤになるほど脂分が含まれています。
数年前までは、モンドセレクション(国際的な品評機関で、食品以外にも拡大しつつある)金賞を受賞したこともある会社のココナッツ石鹸が、ほぼ市場を独占していましたが、数年前からは他の数社から香りもよく、ココナッツクリームを用いた製品が数多く販売され、リゾートホテルのアメニティにも使用されるなど好評です【画像右上/右下】。
石鹸はもちろん、ココナッツオイル、ココナッツローション、ココナッツシャワージェルなどなどが人気の上位にあがります。部屋にこの石鹸を置いておくだけで、数日間はいい香りがするとのことで、このような使われかたもあるようですね。
香りは、パイナップル、フランジパーニ(プルメリア)、ココナッツバター、サンダルウッド(白檀)等があります。
  
またスーパーマーケットに行くと、ココナッツ関連の食品が沢山売られていて、主な物は缶のココナッツミルク、ココナッツミルクの粉末、ココナッツがまぶしてあるマシュマロ、ココナッツ味のキャンディー、クッキー等があります。こちらもいいお土産になりますね【画像左/中】。皆さんも何か面白いココナッツ製品を探してみてはいかがでしょうか?
とにかく、この国の人はココナッツが大好き。リゾート【画像右】にお泊りの際はスタッフにねだってみて下さい。ただし、食べ慣れない人は、おなかを壊す場合がありますので、食べ過ぎに要注意です。Vinaka(ありがとう)!
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