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仏暦2551年(西暦2008)のラオス正月は4月13日(サンカーンルアン、大晦日)、14日(ナオ、新年と旧年の間の日)、15日(サンカーンクン、元日)の3日間。16日は、大晦日(13日)が日曜日と重なったことによる振替休日で、5連休になった。
ビエンチャンでは正月の1週間ほど前から新年を祝うパーティが始まった。大学では11日(金)の授業がなくなり、学部学科ごとに新年会が催された。さらに年が明けて17日(木)、18日(金)になっても授業は成立しなかった。帰省した学生や教員が戻らないからだった。授業が始まったのは21日(月)からで、大学は実質10連休となった。
□太鼓祭り
  
大晦日の20時30分からシエンクワン県のポンサワン寺院にて第1回太鼓祭りが開催された。近隣5ヵ村からそれぞれ3名の腕自慢が村の代表として出場。水牛の皮で作られた村特製の太鼓を2つ横に並べ、2組が向き合って音の大きさを競った。
撥(ばち)は一本。これを両手に持ち、渾身の力を込めて二人が同時に一度打つ。すると対戦相手の二人が同時に一度打つ。A村とB村の対決の場合、A(ドン)B(ドン)A(ドン)B(ドン)A(ドン)B(ドン)‥と聞こえる。
テンポは、はじめゆっくりで、次第に速くなる。およそ1分間の1本勝負だが、引き分け再試合もあった。1回の試合で50回ほどたたいていると思う。総当たり戦。
太鼓のたたき手はナックキラー(スポーツ選手)と呼ばれる。1本の撥に全体重を乗せて打つため、けっこう体力がいる。地響きはないが、全身に音の振動が伝わり迫力がある。
進行役が1人、行司が1人、審査員が5人。審査員はそれぞれ持ち点が10点あり、5人の合計点(50点満点)が多いほうが勝ち。1時間ほどで優勝チームが決まった。太鼓が聴衆に開放され、子どもから青年、女性や年寄りも力一杯たたいて楽しんだ。境内では爆竹や花火が鳴った。
優勝したのはポンサワン村。賞金50万キープ(5,900円程度)とビール1ケースとが贈られた。2位に40万キープとビール1ケース、3位に30万キープとビール1ケースが贈られた。
画像左:村の代表が音の大きさを競う。
画像中:5人の審査員
画像右上:境内では爆竹や花火が鳴った。
画像右下:表彰式
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表彰式の後、僧侶を先頭に村の楽隊と村人とが続いて寺院の境内を回った。楽隊はケーン(ラオスの笙)、長太鼓、小太鼓、シンバル、ドラ。これに歌い手と囃子(はやし)が続いた。境内を3周してから太鼓の位置に戻って、読経が行なわれた。次回の第2回大会は来年(2009年)同日を予定している。
画像左:長太鼓
画像中:小太鼓
画像右:最後に太鼓が並べられ読経が行なわれた。
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□帰郷の流儀
ホストファミリーが郷里のシエンクワンに帰省するというので随行した。上京して首都ビエンチャンで働く地方出身のラオ人の正月の過ごし方の一例。km表示はビエンチャンからの距離。
| ○4月9日(水) |
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次男(筆者のホスト父。ドゥワンサワン家一族内では次男家族になる)がピックアップを借りてくる。上京している親戚2人が合流、泊まり込んだ。 |
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| ○4月10日(木) |
| 4時30分 |
起床 |
| 5時30分 |
次男宅に別のピックアップが1台到着。新たに親戚6人が合流する。みんなで朝食。 |
| 6時00分 |
出発。ピックアップ2台で計11人。 |
| 6時30分 |
親戚14人と愛犬1匹が合流し、計25人と1匹。ピックアップ3台、ワンボックス1台。国道13号線9km地点 |
| 7時30分 |
道中の安全を祈願。祠(ほこら)は82km地点 |
| 10時30分 |
昼食。フー(ラオス麺)かカオラットナー(お好み定食)で1人10,000キープ。250km地点 |
| 12時00分 |
シエンクワンへの分岐ポイント通過。国道7号線へ。257km地点 |
| 15時00分 |
シエンクワン市街着。390km地点。長女夫婦に挨拶 |
| 16時00分 |
法事の打合わせ(サンティパープ・ポンサワン寺院、以下ポンサワン寺院) |
| 19時00分 |
夕食(長女宅) |
| 22時00分 |
帰宅、就寝(両親が生前に住んだ家、以下「父母宅」) |
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| ○4月11日(金) |
| 6時30分 |
起床 |
| 9時00分 |
朝食(長女宅) |
| 10時00分 |
サッカー親善試合の打ち合わせ(長女宅) |
| 13時00分 |
サッカーの試合開始。母校の教師チームVS卒業生チーム(地元中学校グラウンド) |
| 13時30分 |
ビエンチャンより空路で親戚11人が到着。ビエンチャンからは計36人に。 |
| 15時00分 |
サッカー試合終了。3−2で卒業生チームの勝ち |
| 16時00分 |
着替えと小休止(父母宅) |
| 19時00分 |
僧侶7人による読経(長女宅) |
| 20時00分 |
夕食(長女宅) |
| 21時00分 |
キーボードとギターの演奏でカラオケ大会(長女宅) |
| 25時00分 |
帰宅、就寝(父母宅) |
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| ○4月12日(土) |
| 6時30分 |
起床 |
| 8時00分 |
僧侶5人による読経と托鉢(長女宅) |
| 10時30分 |
親戚一同による法事(長女宅)。近所の人たちが菓子折りをもって挨拶に訪れる |
| 12時00分 |
みんなで昼食(長女宅)。バンドの演奏でランボーン(ラオダンス) |
| 14時30分 |
サッカー親善試合。卒業生・在シエンクワンチームVS卒業生ビエンチャン上京チーム(地元中学校グラウンド) |
| 16時30分 |
サッカー試合終了。引き分け |
| 17時00分 |
新調した骨壷に御骨を移し変え、墓の草抜き、掃除(ポンサワン寺院) |
| 19時30分 |
親戚宅を訪問(父親の兄の息子夫婦宅) |
| 21時30分 |
帰宅、就寝(父母宅) |
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| ○4月13日(日)サンカーンルアン:大晦日 |
| 6時30分 |
起床 |
| 7時30分 |
朝食(長女宅) |
| 8時30分 |
ジャール平原を観光 |
| 10時00分 |
親戚宅を訪問(兄の息子宅) |
| 10時30分 |
軽食と小休止(父母宅) |
| 11時30分 |
僧侶4人による読経(ポンサワン寺院) |
| 12時30分 |
親戚の一部が空路にて帰京のため、シエンクワン空港まで見送る。弟(空軍パイロット、殉職)の墓碑の前にて親族による読経 |
| 13時30分 |
昼食(ポンサワン寺院) |
| 14時00分 |
親戚宅を訪問(父親の妹宅) |
| 16時00分 |
小休止(父母宅) |
| 19時00分 |
親戚の友人宅に招かれて歓談 |
| 20時30分 |
太鼓祭り(ポンサワン寺院) |
| 23時00分 |
帰宅、就寝(父母宅) |
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| ○4月14日(月)ナオ:新年と旧年の間の日 |
| 6時30分 |
起床 |
| 7時30分 |
朝食(親戚が経営するゲストハウスの食堂にて) |
| 8時00分 |
親戚宅に挨拶まわり |
| 9時00分 |
出発。ピックアップ2台で計11人。 |
| 12時30分 |
昼食。250km地点 |
| 16時00分 |
交通安全の社を通過。クラクションを鳴らすのみで停車せず。82km地点 |
| 17時00分 |
正月の交通安全(スピード違反)で捕まる。20km地点.。13号線で村落のわきを通過する場合は速度制限30km。 |
| 17時30分 |
ビエンチャン市街着。同乗した親戚2人の家へ。 |
| 18時30分 |
帰宅 |
□正月の交通事故
正月の期間中に道路沿いでの水掛け、水を詰めた袋の投げあい等により車の窓ガラスが割れたり、バイクの運転手が転倒するなどの事故が相次いだ。ビエンチャン警察交通局によれば4月12日(土)から15日(火)の期間に都内の3ヵ所にスピード違反と飲酒運転を取り締まるための検問が設置され、スピード違反車が602台検挙された。
また同期間中の事故は197件で、昨年の208件と比べ、僅かに減少した。車に損傷が出たのは304台で、けが人302人、死亡者18名だった。事故が最も多かったのはビエンチャン市で、次いでチャンパサック県、その次にビエンチャン県が多かった。
  
画像左:帰郷には愛犬1匹が随行した
画像中:82km地点の道中の安全を祈願するための祠(ほこら)
画像右:卒業生ビエンチャン上京チーム。サッカーの親善試合で。
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画像左:法事セット。シエンクワン方式では初め床に置いて読経。
画像中:腰の高さまで上げて読経し、最後に頭の上に持ち上げて読経する。
画像右:読経している間に頭の上に振りまかれるもの。もち米と紙幣を丸めたもの。自分が偶然に手にしたこの紙幣に印刷された番号で宝くじを買うとよいとか。
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画像左:親戚を訪問。会食風景。シエンクワンの典型的な民家。高床式で木造建築。左端が床(とこ)の間のように一段高くなっており寝床のスペースとして用いる。
画像中:ジャール平原の石壺群。2009年の世界遺産登録が決まっている。
画像右:シエンクワン名物、ノックエンと呼ばれる小鳥の燻製(くんせい)。
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画像左:ポンサワン寺院の墓標の前にて法事が行なわれた。
画像中:親戚の長老を訪問。親族の子弟代表から贈答品が渡される。
画像右:花と葉を聖水につけて長老の手に掛けてゆく。1人ずつ全員が行なう。
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画像左:新年に水をかけるのは、清めを意味する。少数民族の子どもたちが沿道に出て、通り過ぎる車やバイクを待ち構えていた。返り討ちに遭うケースも。
画像中:国道沿いに移り住む山岳少数民族の家
画像右:2,000m級の山越え。焼畑が大規模にあちこちで行なわれていた。
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画像左:飛び出し注意の道路標識
画像中:ヒンフープ橋。奥に見えるのは日本の無償援助で建設中の新ヒンフープ橋。国道13号線93km地点
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