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以前にも書きましたように、ポーランドは『カトリックの国』ですから、復活祭やクリスマスの他にも宗教に関連する祝日がいくつかあります。6月7日はそのうちのひとつ、『聖体節』でした。『聖体節』は『復活祭』の日から50日目に行われる聖霊降臨の祝日(三位一体の祝日)後の木曜日に行われるカトリックの祭日。ということで、毎年日の変わる『復活祭』と同様、この『聖体節』も毎年日が変わります。そして、なぜかこの日は毎年天気が悪いそうで、確かに私がポーランドに住み始めてからもこの日にすっきり晴れた記憶はありません。
今年は朝から青空でとてもよい天気でしたが、お昼頃から曇ってきたので、やはり今年も雨……?と嫌な予感がしました。しかし、夕方にはまた晴れ間が戻って、珍しくお天気に恵まれました。
なぜ天気が重要なのかといえば、夕方4時半にprocesja(プロツェッスィヤ=カトリックのシンボルである聖母マリアのタペストリーや台座を掲げ、神父さんはお祈りを唱えながら教会から教会へと歩いていく行列のこと。教会関係者だけでなく、一般の人もそれについて歩いていく)が行われるからです。これがポーランド各地で、そしてそれぞれの教区で行われるので、とても大きな行事だといえます。
私達の住むアパートの前を通ることもありますが、今年は別の道でした。比較的大きな通りに面した教会がスタートだったので、行列が通る間は車も路面電車も通行止めにされていました。
まず午後4時から行列が出発する教会でミサがありました。ミサが終了すると行列の出発です。ミサには参加せず、行列だけに参加するという人もたくさんいて、教会の周りはすごい人だかりでした。私は義母と夫について行くことにし、行列開始時刻に合わせて出かけました。
道路を封鎖するだけあって、行列はパトカーに先導されて始まりました。続いて神父さんを先頭に、宗教関係の台座などを掲げた人、きれいに着飾った子供達が続きます。今年『聖体拝領』を行ったばかりの8〜9歳の子供達です。真っ白な衣装をまとってとてもかわいらしいです。女の子達は頭に花飾りを乗せ、手には花かごを持ち、鐘で合図がある度に色とりどりの花びらをまいていきます。
教会への道筋では途中に何箇所か聖餐台が用意されており、参加者達はそこで立ち止まっては神父さんと共にお祈りを捧げていくのです。行列がとても長いので、後ろの方にいた私達には聖餐台の前で神父さんがどのようにお祈りしているのかは見えず、近くのスピーカーから聞こえる神父さんの声を聞いていただけでした。
また、行列の通る道に面しているアパートの窓には、聖母マリアの肖像画や教皇ベネディクト16世の写真の他に、前教皇ヨハネ・パウロ2世の写真も多く貼られていました。前教皇ヨハネ・パウロ2世はポーランド人だったので、今でもポーランドで尊敬され、愛されています。この窓に貼られた数々の写真からもそれがうかがわれました。
ところでこの『聖体節』という祝日、カトリックの祝日の中でもとても大切な祝日のひとつだそうです。夜のニュースでこの祝日について行列に参加している人々へのインタビューも映し出されました。すると驚いたことに、行列に参加している理由が「伝統だから」とか「皆が行くから」ということで、『聖体節』に関する具体的な理由を挙げた人は少なかったのです。たまたまそういう答えだけを紹介したのかもしれませんが、ポーランドでの宗教観が変わってきているのかもしれないなと思いました。
画像上右:教会の前で待機する人々。大きなタペストリーも見えます。
画像上左:色とりどりの花びらをまいていく少女達。今年『聖体拝領』を行ったばかりです。
画像下右:こんなに大勢の人達が、私達の教区の行列に参加していました。
画像下左:行列の到着先である教会前にできていた聖餐台。 |