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復活祭を境にポーランドは春らしくなってきます。冬が厳しく長いポーランドでは、冬の間は草木の緑は全く見られず、空も灰色でどんよりしています。それが春になるとたちまち青い空が広がり、木々の芽がふくらみ、緑の草が顔を出します。モノトーンの世界がカラーの世界に変わったかのようです。
私はそんなポーランドの春が始まるのがとても好きなのですが、「この素晴らしい季節に是非旅行を!」といわんばかりに、この時期「長い週末」と呼ばれる連休があります。しかもその連休はちょうど日本のゴールデンウィークとほぼ同じ時期。驚くことには、5月3日は日本で憲法記念日ですが、何とポーランドでも憲法記念日で祝日なのです。ポーランドと日本の不思議な縁を感じずにはいられません。そうして、5月1日のメーデーの祝日と土日を合わせて10日ほどの連休にし、ポーランドではこれを「マユフカ(5月休み)」、または「5月の週末」とも言われています。
4月になると旅行会社の窓ガラスには、この連休中の格安旅行の広告が貼り出されます。国内旅行からヨーロッパ旅行まで様々です。しかし、皆が旅行に行かれるわけではありませんから、遠出せずにのんびり過ごす人達の方が多いかもしれません。ここで私の住むポズナンでの楽しい連休の過ごし方をご紹介しましょう。
(1)動物園
ポズナンには「古い動物園」と「新しい動物園」という2つの動物園があります。「新しい動物園」の方が広く、動物も多いですが、「古い動物園」にも親子連れがたくさん訪れます。新しい動物園のすぐそばにはマルタ湖という人口湖があり、その湖岸を動物園までミニ機関車が走っています。それに乗って動物園まで行くのも魅力的なアトラクションだと言えます。ここで私の動物園エピソードを・・・。初めて夫と新しい動物園に行った時のこと、様々な動物を見ながら歩いていくと、何と道端にクジャクが!檻に入っておらず、散歩しているクジャクを見て驚いていると、羽まで広げてくれました。周りにいたお客さんは大喜び。もちろん私も嬉しくて写真をパシャパシャと撮りました。クジャクが羽を広げる所なんて滅多に見られるものではないのに、随分サービスの良いクジャクだなと思いました。
(2)マルタ湖
前述のマルタ湖ですが、とても大きな湖で、ボート競技が行われることでも有名です。春はタンポポ畑が広がり、湖からの風も気持ちよく、散歩をするだけで元気になれます。動物園との間を往復するミニ機関車を眺めながらピクニックするのも楽しいかもしれません。
(3)旧市街広場
ガイドブックにもよく掲載されているこの広場は、旧市庁舎を中心にこぢんまりとしていますが、かわいらしい建物に囲まれた素敵な広場です。この季節になると広場にあるレストランが一斉にパラソルを広げ、外で飲食を楽しめるようになります。観光用の馬車も走っていて、石畳に馬の足音が心地よく響き渡ります。ここで忘れてはならないのが時間です。正午には旧市庁舎の前へ行くのを忘れないようにしましょう。ここの時計台は毎日正午になるとかわいい二匹のヤギが現れ、角を付き合わせる愛らしい姿を見せてくれます。このからくり時計を一目見ようと、毎日正午には多くの人々がここに集まります。
ポーランドでは、のんびり散歩を楽しめる春というのは短く、ゴールデンウィークを過ぎた辺りから急に暑くなります。だからこそ、今年もまたようやく訪れた春を思う存分楽しみたいと思います。
画像上右:旅行会社の広告。ロンドン、ブダペストなどヨーロッパの都市への格安旅行が貼り出されています。
画像上左:「新しい動物園」にて。私達の目の前で美しい羽を広げて見せてくれたクジャク。
画像下右:マルタ湖の春。マルタ湖岸に広がるタンポポがとてもきれいです。
画像下左:旧市街広場を走る馬車。石畳に馬の足音がよく似合います。 |