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イースター(復活祭)が終わり、3月末にはサマータイムが採用されます。ウィーンの人たちが待っている春はもうすぐです。
昨年、農林水産省が推奨する「日本食レストラン認定制度」の記事をインターネットで興味深く読みました。はじめは「なかなかいい制度だな」と思っていましたが、時間がたつにしたがい、意見が変わってきました。
オーストリアでも、健康ブームの波に乗って日本食レストランは大人気。巻き寿司を自分で作ると言う人も増えてきました。
ウィーンには、100軒以上のいわゆる「日本食レストラン」があるといわれています。その中で、日本人が経営しているレストランは10本の指で数えることができます。たいていの場合は中国人や韓国人の経営。中華料理や韓国料理と同時に、寿司や味噌汁を提供しています。もしくは日本食がメインとしても、日本人がイメージする日本食とは、かけ離れた「日本食」が出てくることことも多々あるようです。
ウィーンで一番有名なチェーン店といえば AKAKIKO(アカキコ)。ウィーン市内いたるところで看板を見かけます。HPにも力を入れていてウェブカメラで店内の様子が見ることができたり、メニューなども事前に確認できます。
もうひとつのチェーン店、 TOKORI(トコリ)もナッシュマルクトをはじめ、ウィーン市内に4軒の店を構え、店内はいつも活気にあふれています。
2月、友人が「日本食レストランに招いてあげよう」というので、1区のAKAKIKOに出かけました。ちょうど昼過ぎだったので、店内は超満員。5分ほど待つとテーブルが空いたので、なんとか座ることができました。友人は寿司弁当、わたしはBULGOGI-BENTO(焼肉弁当)を注文しました。食事が出てくるまでのしばらくの間、会話を楽しもうと思っていたのですが、二つの弁当はすぐに出来上がり席に運ばれてきました。
やはり経営者が韓国人だけに、焼肉(プルコギ)弁当を選択したのは正解。プラスティックの弁当ボックスには焼肉、もやしのナルム、キャベツのキムチがきれいに盛り付けられ、目で食べることも意識しているなと感じました。ご飯はおそらく韓国産でしょう。ねばり気が少なかったのですが、値段と内容を考えると合格。少し辛めの味付けでしたが、おいしくご飯を食べることができました。友人も、寿司をおいしいおいしいと言って口に運んでいました。
食べ終わり、レストランを後にしたときにふと考えました。このように現地の人に受け入れられているのなら、なにも日本の官庁が「本物」「偽物」を区別する必要はないのはないかと・・・・・・・・。
実際、日本のイタリアン・中華・フレンチレストランは時間が経過するに従って、本場の「本物」とはかけ離れたものになってきたのではないでしょうか。イタリアンなら例えばスパゲティ。たらこスパゲティや納豆スパゲティなど、日本人向けにアレンジされ、日本人に受け入れられています。
今「本物」「偽物」と議論するより、時間の経過に任せるのがいいのではないでしょうか。まずい料理を提供するレストランは、どこの国であれ自然淘汰されていきます。
オーストリアは、ハンガリーが起源のグラッシュ(ハンガリー風ビーフシチュー)やイタリアから伝えられたシュニッツェル(オーストリア風カツレツ)など、長い歴史の中で各国の料理を自国の料理としてきました。仮に20年もたてば、ヨーロッパ独特の、ヨーロッパ人に愛される「日本食」が確立されているかもしれません。
この後2、3軒の「日本人経営」の「日本食レストラン」に足を運びましたが、あるレストランではウェイターに無愛想な対応をされたり、他の店では注文をしてから食事が出てくるまで30分も待たされたりと、残念ながら、満足のいく接客ではありませんでした。こんな調子なら、どちらが「勝者」かは明らかです。
-文中の画像-
画像上右:ウィーン1区のAKAKIKO(アカキコ)。
画像上左:ミス・アカキコ!?
画像中:ナッシュマルクトにあるTOKORI(トコリ)
画像下左:AKAKIKO のBULGOGI-BENTO(焼肉弁当)
画像下右:「寿司を持ち帰りませんか?」と書かれた、持ち帰り寿司の看板(TOKORI)。値段は、握り(Sushi)6貫と細巻のセット(小)が6.2ユーロ、握り10貫と細巻のセットが9.8ユーロ、細巻詰め合わせ(Mix Maki)24貫で7.6ユーロ、太巻(Futomaki)8貫が5.8ユーロ。
※1ユーロ=約160円、2008年3月現在
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画像左:AKAKIKOの看板は人の目を引く明るいグリーンです。
画像中: いつもお世話になっているウィーンで一番古い、すし屋 小次郎。ちなみに今日も行きました。
画像右:オペラ座近くのランニング寿司(回転寿司)、Sushi Express 。食べ放題で非常に安いです。
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