■ブザー2回は、「ベビーカーが降りますよ」のサイン 2006.5.16 update

子供を産んでベビーカーを買うことになり驚いた。そのベビーカーの大きさに・・。なんでこんなに大きいベビーカーなの!? 重さは18kgもある。邪魔だし、バスや地下鉄に乗ったりするのに、こんなの乗せられないよ! 日本には軽くて小さく折りたためる素敵なベビーカーがあるのに・・。と、はじめのうちは、チェコのベビーカーを非難していた。しかし、なぜこんな重くて大きなベビーカーを使うのか。やはりそれにはそれなりの理由があったのだ。

チェコの道は、石畳が多い。この石畳の上を小さなタイヤのベビーカーで行くと、赤ちゃんの脳みそが混ざってしまうんじゃないかと思うくらい、ガタガタする。しかし、チェコの大きなベビーカーには、子供の自転車のようにしっかりした大きなタイヤがついているので、ガタガタは、赤ちゃんにとってユラユラとなり、心地いい揺れを感じることができ、ぐっすりと眠れるのだ。雪が降っても雨が降ってもびくともしない大きなベビーカー。特に雪が降ると小さなタイヤのベビーカーは足をとられ、なかなか進むことができない。

地下鉄やバス、トラムには、ベビーカー用の場所が設けられている。地下鉄の場合は、電車の一番前と一番後ろが、ベビーカーや車椅子がのせられる場所。ここは、車掌からもよく見れる場所なので、ベビーカーを押している人は、ここに乗る。真ん中のほうに乗ると、ほかの人の迷惑になるので、決められたところに乗って欲しい。

このことを知らずにちょっと混んでいた時、ベビーカーを所定の場所以外のところに乗せたら「ここは、ベビーカーの場所じゃないのに・・まったく・・」と、誰かが言っているのが聞こえた。その人のほうを向くと、すごい顔で私を睨んでいた。そのときは、ベビーカーの場所があるなど知らなかったから、「何よ、おばさん! 日本人はベビーカーを乗せたらいけないのか! チェコ人はみんなベビーカーを乗せてるじゃないか!」って感じで睨み返してしまったが・・・。悪いのは私であると後で知った・・。やばいやばい。(汗)

トラムの場合は、大抵車両の一番うしろ。ベビーカーのマークが車両のどこかについているので、マークのあるところに乗る。ベビーカー禁止のマークがある車両もあるので注意。自分の乗りたいトラムがきたら、手をあげて車掌に自分がこのトラムに乗ることを伝えなければいけない。そして、自分が降りる駅の少し前でブザーを2回押す。これが、「ベビーカーが降りますよ」というサインである。

バスは、大抵車両の真ん中。バスには、車高が高いものと低いものがある。もちろん、どちらもベビーカーは乗れるが、車高が高いとベビーカーを乗せるのがちょっと大変。でもほとんどの人は、乗せるのを手伝ってくれるから問題はない。もし、車高の低いバスに乗りたければ、バスの時刻表を見ると、時刻の上に車椅子のマークがついている。そのバスは、車高が低くなっている。バスもトラムの時と同様、乗る前に手をあげて意思表示をする。降りる時は、バスの中にベビーカーのマークがついたベルがあるのでそれを自分が降りるバス停の少し手前でならす。ベビーカーのマークがないときは、普通のベルを2回ならす。人から睨まれずに快適に交通機関を利用するには、ベビーカーを押しているパパやママがきちんと、ルールを守ることが大切。

それにしても、日本では、電車の中でベビーカーを折りたたまなきゃいけないなんて、すごいルールですよね。ベビーカーは、電車に乗るなって言ってるように聞こえますが・・。片手に子供を抱え、片手にベビーカー・・。かなり危険だなあと思います。その点、チェコは、子供やお年寄りに優しい国でよかったなあ。

画像上:チェコで使われている大きなベビーカー
画像中:車高の低いバス
画像下:この入り口からベビーカーを乗せてはいけない


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