■パラグアイ・真夏のクリスマス 2006.12.19 update

パラグアイは敬虔なカトリックの国、国民の大多数がキリスト教カトリックの信者です。キリスト教の人々にとり年間を通じて一番大事な日は何と言いましてもキリスト生誕の日であるクリスマスでしょう。スペイン語ではクリスマスの事を「ナビダー」と言います。当地では、英語で「クリスマス」と言っても理解してもらえないようです。ちなみに隣国ブラジルでは「ナタウ」と言っています。また、「メリー・クリスマス」は「フェリース・ナビダー」となります。

パラグアイは南半球の亜熱帯に在る国です。南回帰線よりは南に位置していますので、日本とは季節は全く逆になります。クリスマスは夏至の直後で、暑い季節の初めに当たります。学校はクリスマスの前に一年間の授業を終え、2月の半ばまで夏休みとなります。子供の休みに合わせて大人も夏休みを取るバケーションの季節の到来でもあり、一年で一番心が弾む時でもあります。

さてこの楽しいクリスマスに向けて11月の初旬にはどこもクリスマスの飾り付けをします。クリスマスの飾り付けを見ていますと北半球の国と同様にクリスマスツリーに雪を掛けます。暑い季節に雪の飾りとうのは何となく変ですが、決まり事なので致し方ないのでしょうね。会社のオフィスでも小型の物が置かれ、受け取ったクリスマスカードを括り付ける習慣があります。

勿論サンタクロースも同じ服装です。サンタクロース人形が飾られるケースが次第に増えています。これはパラグアイでは伝統的に子供たちにはクリスマスでは無く1月にプレゼントをあげる習慣があるのですが、サンタさんがプレゼントを用意するという話も浸透して来ており、クリスマスに渡す家庭も増えて来ているようです。子供達に喜んでもらう為、そして販売促進の為に人が扮装する事も多くなっています。外は40℃にもなる猛暑、室内は冷房が効いていると言ってもかなり暑い中、あの分厚い衣装を着て働くのは大変であると思います。次第に合理的になって来ており、半袖シャツの軽装で登場するサンタさんも増えています。

各ショッピングセンターや大型スーパーマーケットではクリスマスの飾りにかなり力を入れて飾り付けを行ないます。ライバルよりも豪華にそして美しくと競争は年々激しくなっています。一般的には中央には大きなツリーと年末商戦の目玉の景品として自動車が置かれ、購入意欲を引き出そうと必死になります。白を基調として荘厳さを演出する、赤を基調として豪華さを訴えるとそれぞれ店では工夫を凝らします。大きな雪だるまを置く店もあります。それぞれどのような飾りを行なっているのか見物に行くのもこの季節の楽しみの一つです。

さて、24日クリスマス・イブはほとんどの会社は午前中でおしまいになり、多くの人は家族でパーティーを行います。お祭り騒ぎは深夜、そして明け方近くまで続きます。最近の花火をたくさん使う傾向があります。中国製の花火が多く、爆竹など音が大きく色もなかなか豪華です。特に人気なのが打ち上げ式の花火です。以前は年末大晦日だけでしたが、最近はクリスマス・イブにも花火がアスンシオンの街中で使われます。

クリスマスを迎える深夜12時近くになりますと街中で一斉に打ち上げられ、市内中心部のビルから見物すると360度花火となり、それは実に見事なものです。ただ、最近は次第に荒っぽくなり、怪我するケースが多いようです。そろそろ何からの規制が必要な時期に差し掛かっているのかも知れませんね。

25日クリスマスの日は一転して非常に静かになります。粛然として雰囲気が漂い、多くの人はミサに行きます。この日はほとんどの商店も休業で静まりかえります。一年で一番静かな神聖な日という感じです。そして26日はもう平常に戻り、普段のアスンシオンに戻るのです。こんな楽しい真夏のクリスマス、日本の皆さんにも是非体験して欲しいものですね。

画像右上:サンタクロースに扮する、チョコレート販売の女性
画像左上:サンタクロースに扮する、家電製品販売の女性
画像右中:花火売り
画像左中:ショッピングセンターの飾り
画像右下:クリスマスツリー
画像左下:クリスマスツリーと景品の自動車


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