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パラグアイに最初に日本人が移住して来たのが1936年、コルメナ移住地に入植地してから70年の歳月が経過しました。コルメナではこの5月に「コルメナ入植70周年式典」が盛大に開催されました。そして全パラグアイにおける日本人・日系人の祭典としてはアスンシオン市郊外に在るセントロ日系を会場にして9月8日(金)に開催されました。
このセントロ日系を使用する理由は幾つかありますが、大きな理由としては
(1)広大な敷地である
敷地が広大な事で、人数が多くなっても場所の問題は生じない。また駐車場の確保に関しても全く気にしなくても良いという利点がある。
(2)連合会のメンバーである
連合会に参加している団体である事。今回の祭典は「日本人会連合会」が主体となり進めていました。セントロ日系は連合会に参加しており、連合会の中で行なえる利点がある。
(3)自前の場所である
借りている場所では無いので気兼ねなく利用する事が出来、安心である。準備、片付けに関して時間的な制約を感じる必要は全く無い。また会場費は不要。
(4)交通の便がよい
アスンシオン以外の地方から来る場合、アスンシオン市街地と比較すると近い、市街地を走行する必要が無いのでより短い時間で到着する事が可能。
(5)環境がよい
自然に囲まれたセントロ日系であれば気持ち良く祭典を開催出来る。
などなどです。
今回の70周年祭典はセントロ日系にとりましては最大級のイベントとなりました。式典、祝賀会の会場には体育館が使用されましたが、舞台を設け、綺麗に飾り付けが施されて準備が出来ました。普段の体育館とは見違える装飾になっていました。このようなアイデアを出し用意された方のセンスの良さに感服します。全体を白の布で多い、赤い絨毯の上に中央に一本赤の布を入れて「日の丸」を現していました。
実はこの体育館、二面はオープンになっていて、「天気に弱い」という欠点を抱えていました。「暑さ」「寒さ」「風雨」に弱いので、もし天気が悪い場合にはどうなるか?という心配がありました。春先のこの季節、前の週は寒波が到来していてかなり冷え込みましたが、この日は少々暑い程度、また天気は曇り時々晴れという天気でした。昼頃は少々暑い感じもありましたが、そよ風があり、気持ち良く過ごす事が出来ました。
8時30分から慰霊祭が始まる事になっていますが、地方から貸し切りバスで来られた方達は早朝の到着でお腹が空いている状態でした。受付横のテントに用意されていたのが飲み物と軽食・御菓子のサービスです。参加者は自由にいただく事が出来ました。このサービスは祭典終了まで実施されていました。4年前の検討当初の「小委員会」では模擬店を出す案が有力でしたが、最終的には皆さんに喜んでいただくようにとの配慮で全部無料サービスに落ち着いたようです。飲み物も各種用意されており、冷たい清涼飲料水、コーヒー、温かい日本茶などがありました。その中で目をひいたのは見事な和菓子です。普段は当地では見掛けない和菓子ですが、どなたかが作られたようです。一ついただきましたが、甘み控えめでなかなか美味しく、思わずえみがこぼれる出来栄えです。
8時30分から慰霊祭が行なわれました。慰霊祭の会場はセントロ日系の本館、収容人数は250名程で多くの方は外で立って参列の形となりました。当地に来られて亡くなられた方の霊に対して哀悼の意を表します。開拓の時代には志半ばでお亡くなりなった方も多くいらっしゃったと思います。
そして今日のメインは何と言いましても記念式典です。日本から山中外務大臣政務官、そしてパラグアイ側はニカノル・ドゥアルテ大統領が出席するとあって始まる前から緊張感がありました。出席者は全国から集まった日本人・日系人が主で約1,200人、大統領が来場される事もあり、楽団が来て演奏の準備をし、会場の入口には和服姿のお嬢さん達がにこやかに来場者を迎えていました。
会場の前の方は椅子席となっており、表彰を受ける方と80歳以上の高齢の方が着席していました。ご苦労を重ねて来られた先輩達に一番前に座っていただこうという主旨です。山中外務大臣政務官、ニカノル・ドゥアルテ大統領が入場し着席されますと、参加者から大きな拍手が湧き起こりました。最初に両国国歌斉唱、要人の挨拶などが続き、引き締まった雰囲気の中、式典が進み無事終了しました。
午後は食事に続いてアトラクションタイムとなりました。各地から何か自慢のものを出すという事で、エントリーした自慢の出し物が繰り出しました。午前中は式典のひな壇として利用された場所が今度は演技の舞台に利用され、午後5時まで3時間以上にわたり熱演が繰り広げられました。どの出し物も練習がされており、見事なもので感心しました。この日の大舞台の為に練習を重ねて来たのだと思います。最初はピラポ音頭の踊りです。「ピラポ音頭」というのは南部のピラポ移住地で自分達の祭りの歌を作りたいとの強い思いから独自の「ピラポ音頭」が作られたそうです。作曲、録音は日本で行なったそうで、出来もすばらしいものでした。ピラポでは何か祝い事があるとこれを踊るそうです。自前の「ピラポ音頭」なかなかのものですね。
最後はいよいよ本日のメイン、「荒馬座」の登場です。民族歌舞団・荒馬座は「首都圏に民族文化の花を咲かせよう!」を合い言葉に首都圏を中心に公演活動をおこなっている民族歌舞団だそうで、今年で創立40周年、所在地は東京都板橋区なのだそうです。団員の方にお話を聞きますと特に学生時代に音楽を専攻してした訳では無く、入団して練習して身に付けて行くのだそうです。公演を見ていますとプロのお祭り屋さんという感じですが、確かに日本においても伝統芸能の伝承が危うくなる現状では、このような歌舞団の活躍がこれからは重要となるのでしょうね。日本の祭りの音楽で今日の記念祭典にふさわしい出し物でした。
画像右上:70周年式典会場(セントロ日系)
画像左上:慰霊祭(セントロ日系本館)
画像右中:ニカノル・ドゥアルテ大統領と山中(やまなか あきこ)外務大臣政務官)
画像左下:ピラポ音頭(アトラクション-01)
画像右下:荒馬座公演(アトラクション-02)
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