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パラグアイ国内に在る観光地として有名なのが「トリニダー遺跡」です。位置は南部の中心都市イタプア県の県庁が在るエンカルナシオン市から東にエステ市方向に向かい約40キロの地点にあります。
ユネスコ・世界遺産に指定されており、ここを訪問する目的でパラグアイに来る方も居るそうです。遺産の名称は正式には「ラ・サンティシマ・トリニダー・デ・パラナとヘスス・デ・タバランゲのイエズス会伝道施設群」というのだそうで、近くに在るヘスス遺跡と共に登録されています。首都アスンシオンからは少し遠いですが、イグアス観光をした後にでも訪問して欲しいものです。
スペイン人が入植した当初、イエズス会が理想の社会をこの地に築こうと、現在のパラグアイ南部からアルゼンチン北部の一帯に元から住んでいたインディオの人達と共に多くの入植地を造り、敬虔な信者達による平和な豊かな暮らしがありましたが、それも長くは続きませんでした。当時の植民地支配に絶対を求めるスペイン王国は自分達の統治の及ばないイエズス会排除に乗り出し、この為イエズス会の理想郷は破壊つくされてしまったのです。当時のイエズス会の活動は、映画「ミッション」(監督:ローランド ・ジョフィ/1986年/英)でも有名になりました。
現在、植民都市は廃墟となり多くは深い密林の奥に埋もれてしまっているのですが、ここトリニダー遺跡はパラグアイ政府が保護に乗り出し、日本政府の援助もあり、現在は広大な遺跡公園となっています。また、エンカルナシオンとエステ市を結ぶ国道沿いにあり、地の利も良く、パラグアイでも有数の観光地となっており、また日本でも色々な番組で取り上げられて来ていますので、ご存知の方も多いでしょう。
遺跡内の発掘、整備が進み、広大な敷地の中に当時の建物が点在しています、この様子を見ていると、当時の様子を十分に想像出来ます。中央には大きな教会(聖堂)があり、それを囲むように様々な形の建物があります大聖堂は天井等はありませんが、破壊も少なく当時の雰囲気をよく残しています。荘厳で、上に登りますと遺跡全体を見る事が出来ます。往時には多くのグアラニ族の人達が生活していた事が想像出来ます。当時の南米の先住民達の息吹という点では時代も場所も宗教的な観点からも違いますが、マチュピチュの遺産と共通する何かを感じます。当時は人口も多くなく、平和で豊かな「ユートピア」の生活があったものと推測します。
このトリニダー遺跡に行くには、特に観光用のバス等はありませんが、エンカルナシオンから頻繁に出ているエステ方面へのバスに乗り、1時間くらいで行くことが出来ます(エステ市からは3時間程度)。パラグアイに来たら是非訪問して欲しいスポットです。また同じ国道沿いにここから東に10キロ程行くとドイツ系のホテル、「チロル」があります。宿泊はここがお勧めです(幹線国道に沿い、バスの便が良い)。
遺跡全体は保護されており、公園となっています。入場料が必要ですが、日本円にして100円足らずです。観光客はマバラとの事で、月平均で3千人程なのだそうです。夏の場合、朝は7時30分から入れますので晴れた日の早朝がお勧めです。まだ草に朝露があるような時間を狙って訪問すると良いでしょう。公園の入り口は遺跡を模した造りになっていますが、新しく、如何にも偽物という感じでおかしくなってしまいます。切符販売の方は訪問者がたまにしか来ないのでかなり退屈されている様子でした。
外国人は日本からの観光客はまだ少なく、宗教の関係でしょうか、欧州の観光客が多いようです。それほど古い遺跡ではありませんが、ロマンを感じる事が出来ます。イエズス会と言いますと伝道の為にこの時代の日本にもフランシスコ・ザビエルが来ているので親しみがあるでしょう。周囲もそれほど開発が進んでおらず、往時をしのぶ事が出来ます。荒らされていない観光化されていない世界遺産です、じっくりと誰にも邪魔される事無くじっくりと見学する事が可能です。実際、先日訪問した時にも他には誰もおらず、無人の状態の写真を撮影する事が出来ました。他の観光地では考えられない事だと思います。
画像右上・左上・右中・左下:トリニダー遺跡。正式名称は、「ラ・サンティシマ・トリニダー・デ・パラナとヘスス・デ・タバランゲのイエズス会伝道施設群」
画像右下:トリニダー遺跡公園入り口。遺跡を模した造りになっていますが、如何にも偽物という感じでおかしくなってしまいます。
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