■アスンシオンで、お昼は韓国料理のソルノンタン 2007.11.20 update

パラグアイには韓国系の人が多く、昼ごはんとして韓国食堂に行きます。何を食べるのか、長い間通っていますと意外に選択の幅が少ない事に気が付きました。韓国式の食事を一人で行きますと、大体がスープを中心とする定食を注文する事になります。スープの種類と言いますと、韓国版味噌汁の「ティンジャンチゲ」(チゲ:鍋物のこと)、キムチ味の「キムチチゲ」、豆腐が主体の「スンドゥブ(純豆腐)チゲ」、辛いスープの「ユッケ(肉膾)ジャン」、そして「ソルノンタン」くらいしかありません。材料も違えば手間も違うのですが、何故か韓国食堂は定額、要するにどれを食べても同じ値段という食堂が多いのです。

日本食ですと、例えば立ち食いのうどんでもメニューのバリエーションは大変なものです。素うどん、たぬきうどん、きつねうどん、天婦羅うどん、天玉うどん、そしてそれぞれの大盛りがあります。テンカス、揚げ、卵、天婦羅の四品を各々組み合わせればさらにバリエーションは広がります。値段も中に入れるものが多くなると高くなる仕組みで、これが当然であると思っていました。これに対して韓国式はかなりアバウトで、「定食は一律幾ら」という形式が多いのです。同じアジア系でも日本式とは大違いです。また、食堂によっては値段が書いていない所もあります。馴染みになれば値段が分かっているので必要ないのでしょう。

よく行く韓国食堂に、アスンシオン市内ペルー通りに面している「チョンギワ」というお店があります(チョンギワは「青い瓦」という意味なのだそうです)。開店するとずっと営業していて、何時でも食事が出来るので便利です。値段ですが、ここの全ての定食は現在2万グアラニ、日本円にしますと約400円くらいです。以前はよくユッケジャンを注文していました。具が多く中身たっぷりで同じ料金を払うのであれば得と考えていたからです。

しかしながら毎回こればかりですと飽きて来ます。次に凝ったのが豆腐のスンドゥブチゲです、健康的で良いのですが、今ひとつパンチ不足です。次にティンジャンチゲをよく食べていました。味噌汁韓国版というようなものですが、日本とは違ってこれがメインデッシュです。もう一つの違いは、熱い入れ物に沸騰させて出て来ることです。名古屋の味噌煮込みうどん的な発想ですね。でも味噌汁がメインというのもピンと来ません。そこで最近はソルノンタンを好んで食べています。

ソルノンタンは漢字で書きますと「雪濃湯」となります。雪のように白い濃厚なスープという意味でしょう。中身は白濁したスープに肉が少々、多くの場合日本でホルモンと呼ばれるモツが入っています。そして麺が少々、これは店によって入っている麺の種類は異なります。そして上に刻み葱が入ります。出てくる時には沸騰してぐつぐつとした状態で出て来ます。

今まで多少敬遠していたのは、中身が少ない事と味が無い事からです。味はお好みで付けるのがこの料理のルールのようで、塩も何も入っていません。大体の場合には塩と胡椒、そしてコチジャンという唐辛子の練ったものが添えられて来ます。これを自分の好みで味を付けて食べるのです。見た目は非常にシンプルで味も無いというので今まで余り注文しませんでしたが、これは逆に色々な味を楽しめるものであると気が付いたのです。

最初は何も入れないでスープを啜ります。沸騰して出て来るくらいなので、とにかく熱く濃厚なスープが口に広がります。味付けが何もなされていませんので、スープそれ自体の味を楽しめます。その後に少し塩を加えます。調理する段階で塩を入れて煮るのと、後から少し塩を加えて食べるのとこれ程違うとは知りませんでした。何と言いますか「塩が乾いている」のです。スープと一体になり切っていない微妙な塩味を楽しむ事が出来ます。そして次に少々胡椒を入れます。風味が全く変わります。半分くらいになりますと塩を少し増やし、その上にコチジャンを入れてかき混ぜます。そしてそこにご飯を加えるとこれまた全く別の料理となります。少しずつ加え味を調節しながらいただきます。

このように食べますと、「今日はこうやってみよう」と食べる前から楽しみになります。例えば塩を加えずに最初からコチジャンを入れるとか色々と試せます。韓国人がこのようにして食べているのかどうか分かりませんが、一番味を楽しめる料理であり、癖も無いので飽きない料理であると気が付きました。あっさりしていますので、お昼にはぴったりですね。

画像上右:よく通っている韓国料理店「チョンギワ(青瓦)」。
画像上左、中:「チョンギワ」の店内の様子。
画像下左:ソルノンタン(雪濃湯)定食。塩、胡椒、コチジャンなどが添えられて来ます。
画像下右:ぐつぐつと沸騰して出て来るソルノンタン。


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