■パンテオン(英雄の霊廟)衛兵の交代 2007.6.19 update

市内セントロにあるパンテオンはアスンシオンのシンボルと言えます。国の為に戦った霊が奉られており、パラグアイにおける靖国神社というような存在です。パラグアイはカトリックの国ですので神社では無く教会の形になっています。白く落ち着いたすっきりとした形状の建物は決して大きくはありませんが、荘厳さがあります。パラグアイでも最も有名な建物の一つであり、一番流通している千グアラニ紙幣に描かれています。

場所は目抜き通りのパルマ通りに面していて商店街になっており、向かいは美味しい伝統的なパラグアイ料理を出しているレストラン「リドバール」になっています。また、外国からの国賓はここに来て花束を捧げる事になっているようで、シラク・フランス大統領、そして2006年11月には公式訪問された秋篠宮文人親王殿下も献花されています。

この建物は元々1863年 にアスンシオン聖母礼拝堂として建設され、後に国家の英雄たちを祀るパンテオンとなったもので、気品がありとても美しい建物です。ただ前に太い電線があり、せっかくの景観が台無しになっていて、これは何とか改善して欲しいものですね。

昔の文献などを見ますと、以前この霊廟はお店などの建物に囲まれていたそうですが、現在は綺麗に整備されて大きな公園となっています。中には自由に出入りが可能でそれほどは広くは無いのですが一種独特な雰囲気があり、引き込まれるような荘厳さ、清められる感じがあります。奥には棺が幾つか置かれており特別な場所になっています。

さて、外には二人の衛兵、この時には空軍が立っていました。時計を見ますと10時少し前、土曜日の午前10時に衛兵の交代式を行なうというので見物しておりました。これまでの空軍から海軍(本当は川軍)へ担当が代わります。パラグアイには他の多くの国と同じように陸海空の三軍がありますが、内陸国なので海軍は実際にはパラグアイ河、パラナ河を守備する「川軍」ですが、外海に出る事もあるようなので、海軍とします。

しばらく観ていますと大勢の空軍兵士が登場し、そこに今まで衛兵を務めていた二人が加わりました。身長の順に並んでおり、中には数名の女性も混じっています。女性は帽子が丸くなっており異なっていました。

次に海軍の音楽隊がパラグアイらしい行進曲で登場して来ました。こちらは黒を基調とした制服です。そして海軍兵士が登場し整列します。それまでの担当の空軍と海軍が相対する形で互いに返礼します。銃を取ったり肩に乗せたり軍隊らしく整然とかつ一斉に動きます。実はパラグアイ人はこのような団体行動は余り得意ではありませんが、さすがに軍隊だと見事にこなします。

いよいよ式典のクライマックスとなり、国歌が演奏される中、国旗が掲揚されます。双方から代表の兵士一名ずつが出て行ないます。一連の儀式が終了し、衛兵が海軍に代わり兵士は退場して行きます。空軍、海軍、陸軍の三軍が交代で衛兵を務めており、毎週土曜日の午前10時に交代は行なわれているようです。一種の観光行事でもあるように思います。

アスンシオン市を訪問する機会がありましたら、パルマ通り散策の途中、是非とも土曜日10時前にお出かけ下さい、世界各地で衛兵の交代を見る事が出来ますがパラグアイのものも一見の価値はあると思います。



-文中の画像-
画像上右:パンテオン(英雄の霊廟)の外観
画像上左:パンテオンの内部
画像中右:空軍の衛兵
画像中左:黒を基調とした制服の、海軍音楽隊が登場
画像下左:空軍兵士(右)と海軍兵士(左)による国旗掲揚
画像下右:交代した海軍の衛兵


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□整列した空軍兵士(上)と海軍兵士(下)


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