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パラグアイは南半球の国、12月、1月は夏の真っ盛り、太陽が真上から照らしつけ、日中には35℃にもなります。日本から来たばかりの方は暑い年末に戸惑い、なかなか馴染めないようですが、ここに長く住んでいますと、猛暑がやって来ると「今年も終わりが近い」という師走の気分になって来ます。
また、日本ですと会社や学校の年度は3月に終了、新年度は4月からとういのが一般的ですが、多くの企業では12月が決算期、また、パラグアイの学校は、12月に年度を終えて新学期は2月からなので、それまでは楽しい夏休みというのが一般的です。2ヵ月半の夏休みとは羨ましいと思ったのですが、反面、学校生活は意外に厳しいもので、小学校低学年から試験があり、成績が悪いと落第になります。留年しては大変と皆一所懸命勉強して合格して楽しい夏休みを迎えるという訳です。
日本人・日系人はここの人が誰でも通う学校の他に日本語を学習する「日本語学校」に通うのが一般的です。普通子供達が通うパラグアイの学校では当然ですが、この国の国語であるスペイン語で勉強をします。そして日本語学校では日本語そして日本文化を勉強します。ここ首都アスンシオンにも「アスンシオン日本語学校」という学校があり、幼稚園、小学部、中学部を合わせて約160名の日系の生徒が通学しています。中に数名ですが特に日本語を習得したいという非日系の生徒も居ます。2月に新学期となり、12月が一年の収めの月で、終業式そして卒業式が行なわれます。今年は20名の生徒が中等部を終了しました。中等部と言いましても日本の中学卒業のレベルには達していないものの、かなり上手に日本語を話しています。第一言語はスペイン語なので、卒業生全員がバイリンガルという訳です。
この学校では日本語だけではなく、礼儀作法、日本の習慣、地理歴史、書道そして日本式の生活、考え方など日本人・日系人として一般常識を学びます。また、運動会、文化祭なども日本の学校と同様に行なわれます。綱引き、球入れなど日本と同じような運動会に皆大喜びです。
さて、今年の卒業式は12月17日(日)に開催されました。アスンシオン日本語学校の運営母体はアスンシオン日本人会で、日本人会長が学校の校長を兼任しています。運営に協力していただいている大使館そして国際協力機構の方が来賓として出席、祝辞を述べていただき、その後、型通り生徒一人一人に卒業証書を授与して行きます。眺めていますと全く日本の学校と変わらない風景です。しかし真夏の体育館で行なうのでとにかく暑く、体感温度は軽く35℃を上回り、蒸し風呂状態の中で行なわれました。汗だくになりながらの式典、子供が調子を崩すのではないかと心配していましたが、そこは夏に慣れたパラグアイの子供達、全く問題ないようで安心しました。
式典が終わりますと楽しい謝恩会です。別室に移りご馳走を並べ父母、先生を交えて楽しい食事となります。料理は父母会が用意調理します。ご馳走のメインは勿論パラグアイ料理の代表格、焼肉のアサードです。そして日系人の学校なのでおにぎりと漬物があり、パラグアイと日本のご馳走がテーブル一杯に並びます。
中等部を卒業した生徒達は特に嬉しそうにしていたのですが、実はこの翌日から修学旅行があったのです。先生の話では、中学の生徒を連れて二年に一回実施されるのだそうで、今年は隣国ブラジルの南部を訪問するとの事でした。主な目的は海水浴、海の無いパラグアイでの最高の贅沢は海水浴で、大きな海を見るのを楽しみに出掛けるのです。聞く所によりますと海岸では日本風に西瓜割などをして楽しむのだそうです。
この日本語学校、悩みは教師の確保にあるのだそうです。多くの教師は当地で生まれた二世の方ですが、高い日本語の能力を求められる割には報酬が少ないと敬遠されがちです。それよりは日本に出稼ぎに行く方がより魅力があるのかも知れません。そこで最近ではインターネットを通じて募集を行い、日本からボランティアで来ていただいているそうです。もしパラグアイに行きこの学校で教師をしたいという方がいらっしゃれば応募されてみては如何でしょうか?条件は出来れば20代、心身とも健康でやる気がある方だそうです。
画像右上:卒業式の様子
画像左上:在校生、父母に挨拶をする卒業生
画像右中:卒業証書の授与
画像左下:中学部卒業生の記念撮影
画像右下:謝恩会
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