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ルーマニアの結婚式は盛大な宴会と紹介したことがあります(「眠れない結婚式で花嫁誘拐!」)。伝統や世間体を重んじる習慣が強く、それは田舎だけではなく都市部にあっても多くみられ、ある程度の年齢の子どもが独身でいると「お節介に面倒を見たがる社会」があり、「結婚し家族を持って当たり前」という考え方もヨーロッパの中で強い方だと思います。
よって、例えば結婚前の同棲や離婚については社会的に厳しく、また冷たくもあるのですが、最近はそうとも言っていられない色々な事情でさまざまな家庭のあり方がルーマニアでも多いようです。
今日はそんな中でも、最近ルーマニアで増えている「離婚」について。例えば地方都市のある公立学校では30人の生徒のうち、8人が離婚家庭でした。離婚の原因で最もよく聞くものは「お互いよく分かり合えなくなった」というもの。
子育ての仕方、お互いの人生の歩み方、特に都市部の女性はキャリアを積むことも増えており、女性が昔のように男性に経済的に頼るということが少なくなったからだろう、周りがうるさくても「自分の人生は自分で決める」と新しいジェネレーションの生き方が広がっているといわれています。日本と同じようですね。
もうひとつ最近だからこそ増えている理由が、「お金」の問題です。今までも出稼ぎファミリーはありましたが、EU加盟後の2007年から、ルーマニア人がヨーロッパ諸国へ出かけることが簡単になり、今まで以上に気軽に外でお金を稼ぐというファミリーが増えてきました。
それゆえ金銭感覚がずれ、もっとお金が欲しいという欲や、お金のために何でもするといった、お金で得ることができない幸せ・貧しくても一緒に居られる幸せが理解されなくなったことも多いと聞きます。豊かになること=家族の幸せを破壊した、そんな風に言う人たちも増えているのです。
その他、もちろん浮気から、愛がもともとなかったなど、離婚の原因はさまざまですが、離婚をするにあたってよく弁護士が出てくるのもルーマニアの特徴。ルーマニアでは何かと弁護士や、公証人が審議の際に登場し、第三者を巻き込んでの話し合いがよくされます。
財産分割を含め大喧嘩が繰り広げられるのは当たり前なのかもしれませんが、結婚式であれだけ愛を誓ったのに、あれだけ宗教的に、公的に大々的な結婚式をしたのに、と思うけれどやはり愛は永遠でないのか、と寂しく思ったりもします。
そんなこんなで離婚後、地方自治体や援助組織からのサポートを受けられることが多いのですが、年援助や年金などが現在の生活水準に適応できておらず足りないのと同じ状況、厳しい現実を目の当たりにします。子どもの養育費問題や、シングルマザー家庭が生活のやりくりで必死になっている姿、また何かについて「家族」で行動することが多いヨーロッパにおいて、事情のある家庭の子どもたちが寂しい思いをしているのを見るのはやはりつらいものです。
「幸せな家族生活」は決して豊かであることとは関係ない、家族が元気で、楽しく、一緒に過ごせれば、それほど幸せなことはない… ルーマニアの本当に田舎の、何もない場所での家族と共に過ごして感じたことです。お金や情報が氾濫するようになった今だからこそ、ルーマニアの古きよき考え、「家庭を持ち・家族円満であること」を改めて振り返るべきなのかもしれません。
離婚に至らぬよう・・・幸せな結婚式の模様をハイライトでもう一度
画像上右、上左:花嫁が家を出るという伝統儀式。
画像中:市役所(公的機関)での式ではまだ「完全な夫婦」ではない。
画像下左、下右:教会での宗教的儀式、その後の大パーティーを経て夫婦となる。
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