■夏休みの4つの法則 2007.8.7 update

待ちに待った8月、夏休みがやってきました! 楽しむことがモットーなラテンのルーマニア人たちの夏休みはどんなもの? というわけで、今回は『ルーマニアでの夏ヴァカンツァ(Vacanta)の法則』をまとめてみました。

法則その1:ヴァカンツァの前後の物事には期待をするな!
他の国でも同じことを書いていらっしゃった方がいますが、ルーマニアでは夏前からはヴァカンツァの予定しか頭にない人が多く、仕事など予定が立てにくくなります。ともかく夏前に新しいことを始めようものなら「夏休みが終わってからね」の一言。この公の前提のもと社会は周っているので、どこも6月、7月あたりはヴァカンツァに向けてペースダウン、8月ヴァカンツァで、9月は休み明けの夏ボケから緩やかに回復してゆく。

…そんな具合で職種にもよりますが、多くの人は3週間から1ヶ月以上のヴァカンツアをとるため、お店や施設も閉められてしまうところが多いので要注意。よってこのヴァカンツァムードを前もって計算しておけば、自身も慌てるも、あくせくすることはないでしょう。

法則その2:自然に親しめ!
ルーマニア人の夏休みの過ごし方、行き先に必ずあがるのが「山 Mante(ムンテ)」そして「海 Mare(マーレ)」です。ほとんどこの答えしか返ってこないと分かっていても、みなで聞き合っています。この場合の「山」や「海」とは大多数は国内旅行をする人たち。山とは、カルパチア山脈から家族ずれで楽しめる穏やかなハイキングコースもありますから、山の高原や森で涼んだりBBQをしたり。海はもちろんルーマニアの西、「黒海」のこと。海沿いの街の人達は提供される安い民宿に泊まり、2週間〜3週間海辺でのんびりする、自然に浸るのがルーマニア流です。

法則その3:ちょっとリッチに!? でも計画的に!
これは最近の傾向でしょうか?経済事情は上がるしかないほど伸びてきているルーマニア。ちょっとした小金持ちが増えてきて、豊かな暮らしをしている人が増えています。豊かな人たちのヴァカンツァ先No.1は外国。「海外に行った」というのはルーマニアのお金持ちのステイタスのように聞こえるところがあるのです。旅行代理店には色々なツアー広告が張られていますが、その額は500ユーロを軽く超えるものも多く、平均月収が200ユーロそこそこの国で、もちろんリッチ層だとしても大丈夫なのか、と心配をしていましたところ…。

やはり見栄で無理して海外へ行く部分もあるのでしょうか。なんと「Vacanta in rate ?(ローンで休暇はどう?)」と本来のローンの意味を取り違えたようなローンが出現し、この時期繁盛するようです。ヴァカンツァでリラックスできても、その後のご返済は計画的に!(笑)

法則その4:どんな過ごし方をしても日焼けは必須!
ローンまでしてヴァカンツァを取る人がいる一方で、ヴァカンス返上で生計を立てている人もいます。ルーマニアの長期ヴァカンツァでこれまた多いのが「出稼ぎ」。隣国やイタリア・スペイン、その他NYまでかなり前からプランを立てている人が多いのですが、なんと公務員や堅い仕事に就いている人の出稼ぎが多いのは社会問題でもあります。教師や学芸員まで、副職の許可はあるのか・ないのか…。いずれにせよ、たくさんの人たちが副職をしており、その多くに夏のヴァカンツァ返上「出稼ぎ」があることは事実です。

夏の出稼ぎでは一番は畑やぶどうの収穫準備など肉体労働、辛い労働ですが手当ても良く、また他のヴァカンツァ(イースターやクリスマス)のようにルーマニア人必須の宗教行事などあまりない夏は出稼ぎ向きだそうです。ただ暑い太陽の下で働けば…ヴァカンツァを楽しんだように見えることもあるようです。秋のはじめに見せる「日焼けした肌がヴァカンツァを楽しんだ証拠」とは欧米では共通なよう。国内にせよ、海外にせよ、それがヴァカンツァにせよ、出稼ぎ労働にせよ、夏が終わって必須なのは「日焼け」。元々色が白く焼けない人も多いため、最近ではサロンで焼く人も増えてきているので、偽ヴァカンツァ組がいそうです。

・・・というわけで、ルーマニアの夏休みが終わってようやく通常の生活が戻る頃にはもう次の休暇・クリスマスの雰囲気が見え、またヴァカンツァモードに入ります。クリスマスが終われば、今度は春のイースター(苦笑)。ヴァカンツァ三昧!? 日本のように長期休暇が取れないのも困りますが、少しこの休暇制度を見直してもいいかもしれない、と思い始める今日この頃です。

画像上:海といえばはもちろん「黒海」のこと。黒海といっても黒いわけではありません。参照:各国いまどき報告06年4月記事「ルーマニアとは?」
画像中:山や森ではBBQが定番。ヴァカンツァの荷物の中には必ず炭とBBQ網は常備!
画像下:問題の「ヴァカンツァをローンで」看板。日本の消費者金融のようにエスカレートしないように。
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□ルーマニア夏のヴァカンツァ定番料理

画像左:ミティティ(香辛料の効いた棒状肉団子)。
画像中:ルーマニアビール。
画像右:アイス。乳製品は美味しいのに、なぜかアイスは既製品なためかまずいことが多い。


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