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「毎月決まって忙しい時期、それは公共料金を払う時期」、皆さんはこの意味が分かるでしょうか? まだ銀行の引き落としシステムが定着していないルーマニアでは、毎月の公共料金を窓口に払いに行かなくてはいけません。そのため窓口に人々が殺到し長蛇の列ができるのはルーマニアでのお馴染の光景、公共料金を払いにいくことで1日が終わってしまったということは半ば冗談ではないのです。今回はそんなルーマニアの公共料金についてご紹介します。
まずは水道代、ガス代。ルーマニアに多いマンションタイプ型住宅(通称ブロック)では通常これらは管理費と一緒に支払いをします。管理費にはその他ゴミ収集代、エレベーター使用料金、共有部分の電気代、管理人の給料などが含まれます。ちなみにエレベーターはしょっちゅう止まるところも多く、それなのに料金をとっているのはいかがなものか、と思うのは私だけなのか…。
さてこの水道代ですが、自分でメーターをよんで記録するという自己申告制。このルーマニアという国で皆ちゃんと申告しているのか?と疑問に思うのですが、2〜3ヶ月毎に管理人のチェックが入るということ、しかし私の家には数年間一度もチェックが入りませんでした(笑)。人を見てチェックしているのかもしれません。ガス代は特に冬は暖房費を含んで計算する場合が多く、夏の5〜6倍はかかるほどコスト高になります。1人当たり節約していても3,000〜4,000円以上かかることも多く、まだ2万円台のお給料しかもらっていない層も多いルーマニアでは支払えない層が多いことは事実。管理費を支払えない家があるため、なんとブロックごとガスや管理サービスを止められてしまうこともなかにはあるようです。
これらの管理費は毎月各ブロックの玄関ホールに張り出され、誰がどれだけ水やガスを使ったか一目瞭然になっています。世帯人数も書き出されているのでプライバシーがないと思うのですが、共産主義時代は皆監視しあっていたのだから「他人のことを気にするのは当たり前」なのか、ルーマニア人にとってはあまり問題にならないようです。それぞれがどう生活しているか、どのくらい使っているか=お給料がどのくらいなのか、という興味にもつながるということで、それぞれが昔とは違った意味で人を観察しているのが分かります。
その他、電気代と通信代(電話・インターネット)、電気代も自己申告制で市の指定の場所へ、テレビ・ラジオ使用代を別料金に加えて支払います。首都でも夫婦で暮らしていて1,500〜2,000円ほど。電話はROMTELECOMがメジャー、日本でいうNTTでしょうか。こちらは郵便局でも支払いができます。インターネットは、ネットが普及してきているルーマニアではケーブルで常時接続のサービスが人気であり、今では外資系を含めインターネット会社が多くなっています。
毎月支払いに行くたびにもっと効率よいシステムにならないのかと思うのですが、それ以上に手書きで計算書に書き込んで処理をされることもあるなど、旧式なシステムが残っているのもルーマニア。これでは更に時間がかかるわけです。しかし他人の支払い額に聞き耳をたてながら、あーだこーだ世間話をして楽しむのもルーマニア。いらいらしても仕方がない、公共料金を支払う日には予定をあまり入れずに、そんな風に学んだのでした。
□参照:各国いまどき報告「水事情・なかなか出ず、なかなか止まらず」(2006年8月)
画像説明文
画像上右:水・ガス料金は各自メーターから申告する。
画像上左:待たされる時は1時間近くかかったこともあるガス料金支払い所。
画像下右:電話代は毎月支払額が各家庭に送られてくる。
画像下左:手書きで記録・領収書を作るネット会社の担当。これだから混むのだ。
【短信】5月に日本のドコモが現地の携帯電話会社COSMOTEとともにiモードサービスを開始しました。(5/24) |