| ■手作りキャンドル |
2006.10.17 update |
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ココナツ石けんの作り方を教えて自立支援をしていることは前回お話しましたが、今回は彼女たちの他の仕事をご紹介したいと思います。石けん工房で石けんを作って販売しているといってもまだまだ回りには認知されていません。ですからコンスタントに注文があるわけではないので、その合間に彼女たちの意見を取り入れながら、いくつかのハンドメイド製品を作っています。
そのひとつがキャンドルです。キャンドルといっても日本でお馴染みの蝋で作るものではなく、ジェルワックスといってゼリー状の透き通った燃料を元にして作られたものです。ワックスといっても、厳密にはワックスではなく、ひまし油と樹脂を溶かして作られた燃料です。先ずは器を選びます。彼女たちのアイディアで、現地の人だけでなく小さくて旅行者の方たちにも気軽にお土産用に購入していただけるようにと数種類の大きさのショットグラス、ハラアンと呼ばれるハマグリの仲間、タホンと呼ばれるムール貝の仲間、そしてスワキと呼ばれるウニの殻などを使っています。容器の底にろうそく芯をしっかりと付けます。真ん中にまっすぐ入れないと綺麗に燃焼しないので気を使う作業になります。特にウニの殻は卵の殻と同じで壊れやすく、神経を使います。
その後は彼女たちや島の人が拾ってきた砂を入れ、その上に小さなヒトデや貝殻、真珠のようなビーズなどをアレンジし、熱したジェルワックスをゆっくりと注ぎます。もともとジェルは無色透明ですが、染料を入れることによって海の青や夕焼け空の色など、様々な色をつけることが出来ます。ジェルの温度調整が難しく、温度が低すぎると均一に容器に流し込めず、逆に高すぎると砂の中の空気が気泡となってジェルに入ってしまったり、入れた貝殻などが浮き上がってきてしまいます。作る工程でもっとも気を使う作業です。普段はおしゃべりをしながら賑やかに作業をする女の子たちも、このときばかりは無口になります。しばらくしてジェルが固まってきたら芯の長さを整えます。その後、表面を平らにする為にヒートガンをあて、ラッピングすれば出来上がりです。
ジェルキャンドルは同じ量の一般的な固形ろうそくに比べて燃焼時間が約3倍あります。また火を灯すと、光が優しくジェルに映って中の貝殻を引き立たせ、幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。私の友人などはバスルームに持ち込み、このキャンドルの光を眺めながらのんびりと入浴し、一日の疲れを癒すそうです。
このろうそくも、これといって販売ルートがあるわけではないので知り合いの伝を頼って島の中の小さなお店においていただいたり、私の知人や友人が買ってくれているという程度ですが、それでも工房の女の子たちは毎日仕事があり、収入があり、三度の食事の心配をしなくて済むという喜びがあるようです。彼女たちの収入がもう少し増えて、食事だけでなく若い女の子らしくお洒落が楽しめるように、そしてまだ仕事のない島の他の人たちにも仕事をしてもらえるように、私ももっと頑張らなければなりません。
画像上:ウニの殻を使った手作りキャンドル
画像中:ショットグラスの中に再現されたセブ島の海
画像下:工房の女の子たちが作っている作品の数々
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