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前回のレガスピから陸路を約一時間移動してドンソールという町に到着。ここは12月から6月の間ジンベイザメがたくさん集まってきます。湾内で穏やかな水域で、プランクトンが豊潤なことから産卵、子育ての為ではないかと推測されていますが、本当のところはまだわかっていないようです。
その昔、この地域の人々はジンベイザメを捕獲し、食料や燃料などに利用してきましたが、ここ数年は国を挙げて保護に取り組み、ジンベイザメと共存する動きがでてきており、捕獲は禁止され、その替わりに政府観光省がジンベイザメと泳げる海として観光客にアピール、年々ここを訪れる人たちが増えています。とはいえ、誰もが勝手にジンベイザメと泳げるわけではありません。まずドンソールに到着すると観光省のオフィスに行き、登録をしなければなりません。名前や住所のほかに泳力があるか、ダイバーかなどを書き込み、登録料を支払います。地元の人たちに比べ、登録料金は観光客にはやや高めに設定されています。
登録が済むと、別室で15分ほどのビデオを視聴します。これはドンソールとジンベイザメの歴史、そしてジンベイザメと泳ぐ為のルールが録画されているものですが、当然ながら英語。英語のわからない人には難しいかもしれません。このビデオが終わるといよいよ海に向かいます。ビーチに数十艘、アウトリガーの付いたローカルスタイルのバンカーボートと呼ばれる木造船が並んでおり、指定された船に乗り込みます。定員は7名までで、そのほかにキャプテン、ガイド、そしてスポッターと呼ばれるボートのマストの上に乗り、ジンベイザメを水面から探す人が乗り込みます。
ジンベイザメスイムのルールとしては、ジンベイザメに触らない、胴体から2メートル、尾鰭からは4メートルの距離を開けて泳ぐ、進路を妨害しない、写真撮影の際ストロボを使わない、ビデオ撮影の際にはライトを当てない、水中スクーターなどの動力器材を使わない、そしてスクーバダイビングでは潜らない、ということがあげられます。
沖に出て運がよければ数分でジンベイザメと遭遇しますが、もし同時に2隻以上の船がジンベイザメを見つけても、近寄れるのは1隻のみとなります。通常は先に見つけた船が権利を得るのですが、ガイドの力関係もあるようでどうしても新米ガイドは先輩に押し切られ譲ってしまうこともあるようです。今回は私たちはダイビングインストラクター2名で1隻ボートを貸し切り、さらに友人である最古参のベテランガイドにお願いしていたことから、かなり有利にジンベイザメに近づき、泳ぐことが出来ました。
ジンベイザメを発見するとスポッターがガイドに知らせます。するとガイドは私たちにマスクとフィンをつけるように指示し、タイミングを見計らって「飛び込め!」と合図をしてくれます。このときに水しぶきを上げないようにゆっくりと入るのがコツ。でないとジンベイザメがびっくりして深く潜っていってしまうからです。
水に入った後はひたすらガイドの泳ぐ方向を目指します。透明度が悪いのでスポッターの船からの指示とガイドのコミュニケーションがとても重要です。ディープグリーンの水の中から突然現れるジンベイザメは5?15m。視界に収まりきらないくらい大きく、優雅に泳いでいるように見えました。ゆっくり泳いでいる彼らに、私たちが全速力で追いつこうとしても到底かないません。泳いではボートに戻り、ジンベイザメを探し、また飛び込んで泳ぎ…を繰り返すこと数時間、今回は15匹ものジンベイザメと遭遇することが出来ました。残念ながら今年のシーズンはもう終了ですが、来年のシーズンまでにスポーツクラブで体力をつけて、みなさんも世界最大の魚類ジンベイザメと泳いで見ませんか?
画像上:マストの上でジンベイザメをひたすら探すスポッター
画像中:ビーチで出番を待つバンカーボート
画像下:視界に収まりきれないほど雄大なジンベイザメ
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