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フィリピンは殆どの人がカトリック教徒。クリスマスは国民にとっては絶対に欠かせない一大行事となっています。9月くらいからデパートではクリスマスツリーやデコレーションやイルミネーションが販売され始め、10月になるともうすでに店内の音楽はクリスマスソング。レストランや家庭にも大きなツリーを飾り、ドアにはクリスマスリース、庭にはトナカイやサンタのイルミネーション…。電気代が物価と比べてとても高いこの国の電力消費量が一年で一番高くなるのもこの時期です。
学校や大きな会社ではクリスマスパーティは社内のどの行事よりも予算と時間を割く、といっても過言ではありません。12月20日前後は色々なところでクリスマスパーティを開催することが多く、お付き合いも程々にしないと身体も懐も大変なことになってしまいます。
そしてもう1つ、クリスマスにかけて多くなるのがストリートチルドレンと家庭訪問シンガーです。クリスマス時期になると人々が寛容になる(?)この国では、車が信号待ちをしていると王冠を針金に通して作った鳴り物を打ち鳴らしながら子供たちが車の周りに集まってきて歌を歌います。つまり、それで小銭をもらおうという魂胆なのです。
一生懸命歌う子、途中でやめて「お金頂戴よ〜」という子、最初から「メリークリスマス〜〜!!」を連発してお金だけもらおうとする子、歌っている途中でお金をあげるとさっさと行ってしまう子…など様々です。
また、家にいるとひっきりなしに大人たちがギターを抱えてやってきます。門の前でクリスマスソングを歌い、お金をもらおうというわけなのですが、これもまたプロ並の上手な演奏をするグループもいれば、聴くに耐えない音程のグループもいます。
最初の頃はいちいち戸惑っていましたが、最近では、子供の場合は“一生懸命、最後まで歌を歌った子”、大人の場合は“上手なグループ”にのみほんちょっとのお菓子や小銭を渡しています。というのも、ストリートチルドレンはシンジケートに操られていることが多く、お金を渡しても本人たちに渡ることが殆ど無いからです。このことについては、機会があればお話ししたいと思います。
何はともあれ、様々な人に様々な形で訪れるクリスマスですが、共通しているのはちゃんと12月24日、25日は教会に行き、ミサに与ること。一年の出来事の悔い改めをし、キリストの誕生を祝うという元来の目的は決して忘れてはいません。日本のように何がなんだかわからないけれど、とりあえずパーティにプレゼントというイベント感覚とは違い、この国の人たちはちゃんとクリスマスの意義を理解してクリスマスを過ごしているようです。
画像上:南国らしく、ホワイトサンドとシェルで作ったクリスマスツリー。
画像中:レストランの窓にペイントされたかわいらしい絵。
画像下:子供たちも出し物を色々考えます。 |