■南国楽園の住人 2006.4.4 update

フィリピンは7107もの島々があり、様々な歴史背景や文化と共に色々な人種が住み、地域によって言語、文化、生活習慣、産業が違います。特に言葉は方言なども含むと60余もあるのではないかといわれていて、国の公用語はタガログ語ですが違う島の人たち同士で話すときはその他にも英語が使われています(ちなみに私の住んでいるセブ島ではビサヤ語、もしくはセブアノ語が話されます)。

でも、そんな彼らに共通して言えること、それは「ホスピタリティ」。フィリピンのどの地域に行っても変わらないと感じるのは彼らが人に対して喜ばせてあげたい、おもてなししたい、親切にしてあげたい、という心と素敵な笑顔です。特に子供の笑顔は本当に輝いていて、こんな顔をして笑う子供達、はしゃぐ子供達を日本で見かけたことがあるだろうか?と思うくらいです。

私はセブ島という島のとなりにあるマクタン島というところに住んでいます。二つの島は二本の橋で繋がっています。家の周りは牛やヤギが草を食み、犬も猫も鳥も人もみんなのんびりと暮らしています。家の近くの村や少し離れた島に行くと、知っている子も知らない子もみんないつの間にか近寄ってきて屈託のない笑顔を私にプレゼントしてくれます。私の住んでいる村はさほど貧しくはありませんが、会社のスタッフが住んでいるカルビハンというところは水道がなく、電気の引いてある家も少なく、電話は殆ど普及していません。そんなところに住む子供達の楽しみはダンス、バスケットボール、そしてたまに私と共に訪れる日本からのお客様です。カメラを向けると期待以上の笑みでポーズをとり、一生懸命練習したダンスを披露してくれます。踊れない子供は野原の花を摘んだり、木の実を取って来て歓迎の意を精一杯表してくれます。

現在、私は身寄りのない子供や虐待、育児放棄をされた子供達4人の面倒をみていますが、逆境に置かれながらも彼らの笑顔は極上です。1年に一度、日本の心優しい方たちから送っていただいている物資を届けに行くパンダノン島という小さな島があるのですが、そこの子供達は日本からの贈り物をそれはそれは楽しみにしてくれていて、船が到着するとあっという間に周りを取り囲まれ、満面の笑みで私たちを出迎えてくれます。

以前日本のテレビ局の取材でこの島にレポーターが訪れ、とある子供に聞きました。「あなたはどこか他のところに行きたいと思いませんか?」と。すると子供は答えました「いいえ、全然。この島が一番です。ここに生まれたことを神様に感謝します。」他の島民も言いました「海で魚は取れるし、やしの木だってある、たくさんの家族がいて太陽も照るし雨も降る。こんなに恵まれた場所は他にはないでしょう?ここが世界一のパラダイスです」と。なんて素晴らしい考え方なのでしょう。

日本に住んでいる人たちから見ればボロをまとって痩せていて、目ばかり大きな薄汚れた子供達を見て「かわいそう」と思われるかもしれませんが、彼らは自らとても幸せだと話し、みんなで助け合いながら、分かち合いながら毎日を過ごしています。経済的に貧しくても心はとても豊かな彼らがいるこの島、そしてフィリピンに是非一度訪れてみてください。

画像上:パンダノン島の子供達。彼らが着ている衣類の殆どは日本からの贈り物。
画像中:カルビハンでカメラを向けると屈託の無い笑顔でポーズをとってくれる。
画像下:いつでもどこでも楽しいダンスが始まる(私が面倒を見ている子供達のココナツダンス)。


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