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アルゼンチンで一番北の州がフフイ州。この州に、世界遺産に2001年指定されたウマワカ渓谷があります。この渓谷の一番の特徴は、山肌の色にあるのです!
フフイ州の州都サン・サルバドール・デ・フフイは、「銀のカップ」という愛称で呼ばれるこじんまりしたかわいい町です。特に春に訪れると花が咲き乱れ美しいのですが、さらにここから車で1時間弱ほど北に行くと、ウマワカ渓谷地帯になります。
すでに、山肌は緑がかり、茶色の険しい不思議な形の奇岩が見ることができます。これだけで驚いてはいけません。やがて、カルドンと呼ばれるニョキニョキと伸びたサボテンが姿を現します。遠目には分かりにくいですが、近寄ると2メートルは小さい方という途方もない大きさなのです。20センチ成長するのに10年かかると言われていますから、この大きさになるのに100年以上が経過しているわけです。
画像左:両サイドの景色を楽しみながらウマワカ渓谷への旅。後ろは城砦のような山。
画像中:有名な名前のついていない場所でもこんな山肌の色が素晴らしい。
画像右:カルドンと呼ばれるサボテン。左の電柱と比べて見てください。
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そして、少しルートをはずれ、5キロほど左に曲がると、「七色の丘」、とはまさにこれ、という風に紫、オレンジ、緑、黄色、そして、それぞれの色のグラデーションが重なった場所、プルママルカという村に至ります。紫にはマンガンが含まれ、銅とのまざりぐらいで薄紫になったり、オレンジになったり、白っぽいのは石灰であったり、黄色は硫黄、緑は青銅などと、、、山のミネラル分が色のように見られるのです。
ちょうどこの丘のふもとに町があります。町の中心部の広場では、観光客向けの民芸品を売るインディアンマーケットが開かれています。その1ブロック四方の広場以外はもう昔ながらの景色で、時が止まったかのようです。お薦めは、ちゃんと丘の正面にある小山に登り、近い前景を眺めるか、もしくはこの丘の麓を通る道をちゃんと四輪駆動の車で通ることです。
さらにそのまま北に進むと右手に注目。「画家のパレット」と呼ばれる、まさに画家がこれから絵を塗るための絵の具をまぜているような山肌です。その次の村が、ティルカラです。
画像左:「七色の丘」というぐらい、いろいろな色が見られます。
画像中:実は七色の丘は、、、丘じゃなく、山です。大きい!
画像右:七色の丘などをウマワカ渓谷見物でまわるには、車借り上げが便利。ちなみに標高2,000m前後ですから、自分で運転するのはちょっと苦しいかも。後ろの工事の看板はアルゼンチン国旗の色でおしゃれ。
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ティルカラ村は村すぎず、観光地化しすぎておらず、過ごすのにちょうどいいところです。もちろん、中心の広場にはマーケットがありますが、もっと楽しいのはその市場。観光客を拒否せず、また普段の村の人々の姿を見ることができます。
パパスアンディナスと呼ばれる色とりどりのアンデスじゃがいも、キヌアと呼ばれるひえ、などはこの地域の人々が昔から食したものです。また、バスケットで冷めないようにして売っている手作りのエンパナーダ(アルゼンチンのミートパイ)などもその場で食したりするのも楽しいです。
画像左/中:ここが私のお気に入りのティルカラ村。ポプラ並木が風を遮ります。ここもすごい山肌。
画像右:市場
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北部の人は寡黙であることが美徳とされ、無駄なおしゃべりはしませんからとても静かです。そして、写真を撮ると逃げてしまう恥ずかしがり屋さんです。年配の人たちはいまだに写真撮影を無礼と考えたりしますので、気をつけてあげてください。
  
この村をさらに魅力的にさせるのは、プカラと呼ばれる遺跡です。要は要塞であり、昔リャマを飼っていた柵などの生活が伺えますし、その岩組み以上に多くのサボテンが残っていて不思議な遺跡の様子です。
ここはペルーのインカ帝国の人々がやって来る以前からティルカラ族が生活していた場所であり、パラッへと呼ばれる宿場町的役割をもった場所でした。そこに、キリスト教をもたらした西洋人が教会を建て、それが今も歴史的建造物として残っています。
上段画像左:広場にいた学生たち。皆さんに顔を隠されました。ものすごい恥ずかしがり屋さん
上段画像中:やっとちょっと顔を見せてくれました。
上段画像右:やはりこのエンパナーダ売りのおばさんにもはじめは顔を隠されました。この地域のひとはモンゴロイド系ですので、ときどき親戚のおばさんやおじさんにそっくりなひとに出くわします。
下段画像左:サボテンの山? これが「プカラ」と呼ばれる要塞です。
下段画像中:教会
下段画像右:スペイン風の役所
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この地域は山肌が見えると言うことは材木がなかったわけですが、アドベと呼ばれる粘土と草を混ぜた土レンガで建設され、木に見えるのはなんと、サボテンなのです。ですから教会などでは天井やイスなどをよく見てください。気泡があいているのは全部サボテンです。趣があり、また日中は暑く、夜は涼しい高山地帯にぴったりと合う建築資材だったようです。
こんな村で一泊して、夜はペーニャと呼ばれるコンサートが聴けるレストランに行くと素敵です。伝統的なアルティプラノ(高山)音楽は、きっと遠い記憶を思い出すような気持ちにさせてくれます。日本で有名な「コンドルは飛んでいく」(El Condor pasa、エル・コンドル・パサ)や、「花祭り」(Humahuaqueno、ウマワケーニョ)を是非リクエストしましょう。
ウマワカ渓谷は、世界中を旅した人にもこんな場所は他にない!と言わしめたぐらい素晴らしい景色と人々、そして、歴史、文化、音楽が堪能できる場所なのです。
画像左:素朴な町(村)の風景。家はアドべ(土レンガ)造りです。
画像中:ドア。実はこの地域には木材がないので、昔からサボテンを使っていました。
画像右上:今回の旅で一番おいしかったティルカラ村営「HOTEL DEL TURISMO DE TILCARA」のスープ! 最高でした。
画像右下:夜は、ペーニャ(コンサートが聴けるレストラン)で、民族音楽フォルクローレを聞きながら食事をする。。。
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