■南極への旅 2008.3.18 update

南アメリカの一番南の国、アルゼンチンの一番南にある、世界の最南端の都市ウスアイアから約1,000キロに、地球上で最も南に位置する大陸「南極大陸」があります。

この大陸だけで日本の26倍の広さですから、私が南極というのはアルゼンチンの基地がある、南極半島などを含む西南極の「一部の地域」を指し、日本の昭和基地がある地域とは遠いだけでなくウェデル海と呼ばれる氷の海の反対側になります。

100年以上前から一番北のサウスオークニー諸島にオルカダスという“シャチのいる所”という意味の名を冠した基地をおいて、アルゼンチンは南極の領土を主張すると同時に研究観測を行っています。

その基地数は現在、越冬基地が6箇所、夏季基地が7箇所で、おそらく30カ国にのぼる南極に基地をおいている国々の中で一番数が多いと思われます。

しかしながら、1959年採決された南極条約により、基地とは言え、南極を平和と科学の場として領有権を主張することが凍結されたため、それぞれの基地では南極資源の開発、気象観測、科学研究の実践と発展の場として利用されています。

アルゼンチンではその全ての活動を「アルゼンチン南極局」が行政的には統括、そして、陸空海軍と一体となり、南極遠征を実行しています。南極局の中に、南極研究所が存在し、基地への補給、そして維持活動をする軍隊と共同して科学的研究を継続しています。

その中で全ての活躍の母体の役割をするのが、イリサール提督号と呼ばれる砕氷船です。基本的には海軍南極部隊に属しますが、ヘリコプター2台搭載。ここに陸海軍の南極部隊、そして、アルゼンチン南極研究所の科学者達が乗り、毎年12月ごろから4月ごろまで13の基地を何度か回り、ウスアイアに戻ったり、さらなる補給のための物資、さらに基地交替要員の搬送を行っています。

イリサール提督号は、14,899トン、全長121.3m、フィンランド製で、1978年にアルゼンチンに引き渡され、その後の南極遠征「南十字星」計画を実行しています。

毎年12月初旬、ブエノスアイレス港から出港するのですが、南極に向かう前に最後の給油港としてバイアブランカというブエノスアイレス州の一番南の港に寄港します。ここで、乗り込む夏季隊員、越冬隊員もいて、港では涙のお別れとなります。

今回は、そのイリサール提督号の勇敢な姿、その内部の重要な機械、動力室、バイアブランカ港、そして、出発の前の様子を写真でお届けします。南極へ行く前のアルゼンチン海の夕焼けは最高に美しいものでした。

画像上:最上階にある、イリサール提督号のブリッジ(操舵室)
画像中:バイアブランカ港
画像下:アルゼンチン海の夕焼け

------------------------------------------------------------

画像左:マテ茶で一服
画像中:微力ながらもお手伝い!?
画像右:私も水兵さん
------------------------------------------------------------

画像左/中:イリサール提督号の機械室
画像右:砕氷船特有のディーゼル電気推進式
------------------------------------------------------------

画像左:アルゼンチンに引き渡されたのは30年も前
画像中:出発前のブリッジ(操舵室)内部
画像右:タグボート(曳船)
------------------------------------------------------------

画像左:バイアブランカ港
画像中:手にするのはアルゼンチン国旗
画像右:飛行甲板に整列
------------------------------------------------------------

画像左:飛行甲板に整列
画像中:敬礼!
画像右:いよいよ離岸
------------------------------------------------------------

画像左/中:見送る人々
画像右:行って参りまーす!
------------------------------------------------------------


<<もどる