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地球の反対側のブエノスアイレスは、もはや秋であるが、一足先に冬を迎えている場所がある。アルゼンチンは南北4,000キロ、東西1,200キロの広い国土。その一番南の都市は、ウスアイアと呼ばれる。いわゆる、パタゴニアの終点の都市である。
ここは南極まであと1,000キロ地点。即ち、アルゼンチンでは南が寒いのである。私が行った2月の終わりはもう夏の終わりであったが、もはや寒かった。首都ブエノスアイレスから飛行機で4時間ほど行く。その温度差は約15℃である。
ウスアイアには何があるか、はっきり言って何もない。その何もなさがすばらしい。都市だというのに、まだまだ自然の宝庫である。アルゼンチンの国立公園で海、即ちビーグル海峡に面した部分を擁しているティエラデルフエゴ国立公園。ここは南極ブナだらけ。そして、そこにヒゲのようにしてぶらさがっているのが各種寄生植物なのである。おじいさんのヒゲ、中国の提灯などのようにユニークな名前のものがあるが、これらは自然なピュアな空気の場所であるかのバロメーターになっている。そう、きれいな空気の場所でないと生えないのである。
そして、ここでの目玉が国道三号線の終点。看板にここで、パンアメリカンハイウエイと呼ばれる北米から続く道路が途中からアルゼンチン国道3号線となり、ちょうど、この国立公園の行き止まりが終点なわけである。さらに、最果て列車が動いている。昔は、囚人がこの地域の森から木を切り出すために使われた列車。それが現在では観光列車、さらに森を汚染しないエコロジー汽車として運行されている。
それから、やはりビーグル海峡クルーズも見逃せない。最果て灯台を見て、この地特有の二本毛オタリア、遠めではまるでペンギンのような南海鵜。もう少し行けば、ペンギンの生息地にも行くことができる。
景色や動物だけではない。実はこの地域はカニがよく捕れる。残念ながら、ほとんどは輸出品として出て行ってしまうけれども、一部ほぐしたカニのサラダなどで堪能することができる。
などと、書くと見所たくさんのようであるが、本当はこの最果ての地で、何もせず、ビーグル海峡だけをしばらく眺めていると心が洗われる感があるそして、フエギーニョスと呼ばれるこの地出身の人々もとても暖かく、人懐こい。おそらく、冬の厳しさ、人気のなさの反動なのだろうか。。。ゆっくりしに行くにはちょっと遠い場所であるが、いつかここでのんびり過ごしてみたいと思わせる場所である。けれども、夏にした方がそれは賢明であるが。
-文中の画像-
画像右上:ウスアイアの朝日(一番景色のいいホテルから)
画像左上:国立公園の景色いろいろ
画像右下:木についているのが「中国の提灯」と呼ばれる寄生植物。
画像左下:湖はビーグル海峡にそそいでいるもの。
 
画像左:最果て列車の駅
画像中:国道の終点看板。看板にはブエノスアイレスまで3,063キロ、アラスカから17,848キロとあります。
画像右:赤と白の料理が、当地のセントージャと呼ばれるタラバガニのサラダ、この量で前菜。
 
画像左:最果て灯台
画像中:二本毛オタリア(アシカの一種)が元気に泳いでいた。
画像右:右手のボートでクルーズすると船艇が低いので、オタリアなどの動きがよく見える。ウスアイアボーティングの船。そのバックがウスアイアの町。
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