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アルゼンチン人は、特に首都ブエノスアイレスの人は、個人主義、お高い、冷たいと一般に言われるが、それほどではないということが、最近チリに何度か行って分かってきた。
もちろんチリは最近まで軍政で、気楽に隣人と仲良くなるような間柄を作る余裕がなかったのだから無理もないが、どちらかと言うと、自分を見せない、心の奥までよくわからない、そして、嘘つき(笑)なのである。嘘つきと言ってもたわいのないことであるが…そこまで行くのにどれぐらい?と聞いて5分と言われて、実は50分かかったり、都合が悪かったらお腹が痛い等と言い訳を言うだけなのであるが。また、チリは日本にワインや魚を大量に輸出しているのであるが、日本という認識が全然ない。アジア、東洋人は一緒くたなのである。
そんなことは無理のないことではあると思っていても、チリからアルゼンチンに帰るとうんと違うことがわかる。アルゼンチン人はもっと明るい。アルゼンチン人はもっとずうずうしいぐらい正直で、疲れたからだめだと平気で言うが、嘘はついていない。昨日あったばかりでも、兄弟よ!アミーゴ!と10年以上前から親しいみたいな感じでなれなれしいが、いやみのない、明るい接し方。白黒はっきりしている。だめなときは駄目、いいときはいい。
そして、おもしろいのが、日本人への全面的な崇拝と言っていいぐらいの信頼と、日本という国への憧れなのである。これは何はともあれ、100年以上前からの日本人移住者が隣人として、正直、勤勉であったこと、またその子供たちがまじめで、勉強ができたからだという経験的記憶を基盤として、近代の日本の技術革新が大きな影響を及ぼしている。だから、日本とつけば、少々高いものでも、素晴らしい、長持ちする、ということは分かっているし、日本人ならば信頼できるものという頭があるからである。
アルゼンチンとチリ、隣の国同士なので似たようなものかと思えばそうでもない。そして、意外にもアルゼンチンのよさを見直したここ最近である。
-文中の画像-
画像上:ブエノスアイレスの観光メッカ・ボカ地区のカミニート(小道)。ここって、ほんの100mぐらいのところに、こんなカラフルなうちが並ぶ。昔、船のペンキのあまりで塗っていたからこんなにつぎはぎなのだ。
画像中:バルコニーにはアルゼンチンの英雄の姿が。左から、カルロス・ガルデル(タンゴ歌手)、エビータ (映画俳優、のちにファーストレディ)、ディエゴ・アルマンド・マラドーナ(サッカー選手)。
画像下:甘い砂糖をまぶしたピーナッツ売りの姿が。
 
画像左・画像中:絵画やオブジェ、音楽など芸術があふれるボカ地区のカミニート。絵や針金アートなどいろいろあって、見ながら歩くのも楽しい。
画像右:アルゼンチンといえばタンゴ。タンゴ発祥の地ボカ地区では、こんな風に近くでタンゴが楽しめる。
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