■友達の日、子供の日、先生の日、春の日(学生の日) 2005.10.17 update

最近は日本でもアルゼンチンでも、祝日といえば連休になるようだ。そのため、休みを楽しむあまり、本来の意味が失われている感がある。ある連休のとき、混雑する長距離バスターミナルでのインタビュー「この連休の意味は?」と聞かれてきちんと答えられる人が少なかった。

しかしながら、祝日にはならない、身近な誰かのための日は、比較的真摯に祝う特徴があるのがわかってきた。その中でも最も重要な日は、この冬から春にかけてであり、7月20日の「友達の日」、8月の第二日曜日の「子供の日」、9月11日の「先生の日」、そして9月20日の「学生の日」とも呼ばれる「春の日」である。

「友達の日」の言われは、フェブラッソという人が、人類が月に到達した記念に世界中の友達1000人に手紙を書いたことから始まる。何と700人からすぐに返事が来たという、すなわち、友情を確かめ合う日なのである。電話やメールで「いつもありがとう!」と連絡しあったり、一緒にお茶を飲んだりお酒を飲んだりして祝う。この日はどこに言っても友達の集団で満員である。ちなみにこの「友達の日」を提唱したフェブラッソさん、2回ほどノーベル平和賞の候補になっている。

「子供の日」は、単なる玩具店協会の陰謀である。子供の成長を祝う日だと日本的には思うが、子供におめでとうと言い、おもちゃを買ってやる日のようだ。一緒に遊ぶ親戚、友達にも漏れずにおもちゃを買い与え、子供たちは新しいおもちゃで喜んで遊ぶ。日曜日であることもあって、親も友達同士、親戚で集まる。

「先生の日」は、アルゼンチンで教育を重視したサルミエント大統領の没日であり、それを讃えてということだが、なぜか幼稚園の先生と小学校の先生だけがこれに当たり、それ以上は「教授の日」があることはあるが特に重要な日ではないようである。一般に父兄がお金を出し合って、担任の先生にいいバッグなり、洋服なり、高めのものをプレゼントするのが賢い方法のようである。

ちなみにうちの子の幼稚園では20ペソずつ集めていた。賛同しない人は協力しなくてもいいが、それでも、20人集まれば400ペソ。約1万円ちょっとだが、日本の価値感覚と当地の物価からは、4万円ぐらい使いでがある。

実はこちらでは先生の給与は低く、この金額は給与の半額近くにあたる。しかし、まとまらないクラスであれば、安物の置物とかハンカチのようなプレゼントがたくさん舞い込むこともある。どちらにしても、毎年このプレゼントを期待している先生は少なくはない。なお、先生同士で食事に行ったりして自分たちの日を祝うこともある。

そして、春ということもあり「学生の日」は盛大に、、、ピクニックが開かれる。ピクニックといっても、当地のピクニックは、遠足という意味は全くない。要は、屋外で軽食を食べることをピクニックという。学生とは、一般に大学生以上がこれに当たりクラスも休講となる。ブエノスアイレスではとにかく公園が大きく、また特にパレルモという緑の多い地域ではあちらこちらで学生の集団が春を祝ってお弁当を広げているし、当地での主要飲料マテ茶を回して飲み、落ち着いた午後を過ごしている。

ただし、ちょうどこの時期季節風におそわれ、大雨が降る日としても有名で、ピクニック半ばにどしゃぶりになって走っているがそれも楽しんでいる若者を見るのも毎年のことである。

そして、春だから、一番幅を利かせるのが花である。お花を贈りあうのがこの日である。きれいでみずみずしい花が花屋さんを飾り、なんと、今年はスーパーでもお客さんにカーネーションを一輪ずつ渡していた。すがすがしい春の陽気で、公園は若者で一杯になり、雨が降らなかったのが大収穫だった今年の「春の日」であった。

画像は、いずれも9月20日の「春の日(学生の日)」の光景。
画像右上:パレルモ公園には人がいっぱい
画像左上:マテ茶を飲んで楽しんでいるグループ
画像右中:日本庭園のツツジの間にも人がいっぱい
画像左下:街角の花屋さん。花を贈りあうのがこの日である
画像右下:公園で花をかかえて行商しているアルゼンチン・ユニフォームを着たおにいちゃん


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