■日本庭園、ブエノスアイレス市民の憩いの場 2005.9.19 update

ブエノスアイレス市民の憩いの場の代表として、パレルモ公園の中にある、ハルディン・ハポネス(日本庭園)が挙げられます。他の公園とは違った独特に剪定された木。見たこともないような花(桜、桃)。大きな池に赤いお太鼓橋。そして、人気の的の鯉はアルゼンチン的に大きい立派なものです。日本的和菓子や日本食も楽しめるレストラン。生け花、盆栽、折り紙などの日本文化を鑑賞したり、実際に学ぶことのできる茶亭の展示場。そして、時には日本関係のイベントが行われます。

開園は1967年。早40年近く経ちました。ここに至るまでいろいろな人の努力と汗の結晶が終結し、在アルゼンチン日系社会からアルゼンチン社会へ寄贈されたものです。現在の姿にしたのが、今年、アルゼンチンの7大アーティストに選ばれた猪俣造園家です。南北アメリカで、日本庭園専門としては最大の規模と言われています。現在はブエノスアイレス市の管轄ですが、実際の運営は日亜文化財団が行っています。

ブエノスアイレス市民にとっては、日曜日の午後の家族でいつもと違った特別な散歩をするのに好まれますし、平日は、一人で瞑想に耽ったり、または鯉にえさをやったり、草木を愛でて気持ちを落ち着かせるために行く常連もいます。地方から出てくるアルゼンチン人にとっても訪問をせずにはいられない場所であり、また、ブラジルやカナダをはじめとする観光客にも必見スポットとなっています。

もう一つ、ポルテーニョス(ブエノスアイレスっ子)がここに来るわけは、結婚記念やキンセアーニョスという15歳の誕生日、日本式には女の子の成人式のお祝いの写真を撮りに来ることです。結婚記念写真はだいたい式が済んで披露宴に行く前の夜撮影されますが、キンセアーニョスは昼間です。実は、広大なパレルモ公園のいろいろな場所で撮っても素敵なのですが、この日本庭園で撮るのが特に15歳を迎えた女の子にとってはステイタスなのです。

日本庭園は毎日午前10時から午後6時まで開園。入場料は大人4ペソ。子供1ペソです(1ドルは約3ペソ換算と安いですが、2000年以前は1ペソだったので、4倍になり、本当の庶民は特別なときしか行くことができません。パレルモ公園の他の場所は無料ですから)。写真撮影には昼は50ペソ。夜は70ペソの利用料を支払います。しかしながら、それでも週末は多くの人が出掛けます。一方でアルゼンチンでの日本情報の発信地として庭園の管理財団は躍進を続けています。

画像右:茶亭のベランダから望む日本庭園の全景。
画像中:この日はちょうど、大阪からのタンゴ楽団の演奏会がありました。
画像左:15歳の誕生日(キンセアーニョス)の少女。このようにウエディングドレスのような衣装を着ます。
画像下:日本庭園パノラマ写真。


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