■マイナス15℃以下からはじめる掃除 2008.3.4 update

1年の中で一番寒い月は2月だと言われているフィンランドですが、一向に気温が下がりません。下がるとしてもせいぜいマイナス5℃程度。この時期にこれほど暖かいと今年の夏の気温が危ぶまれます。本来冬に来るはずの寒さが、夏にやってきてしまうのではないのか?と。そして実際に心配しているフィンランド人も多いのです。

2月も半ば過ぎにして、ようやくマイナス10℃を下回る気温がやってきました。今朝の気温はマイナス15℃。しかも週末にやってきてくれたので、絶好の「掃除日和」となりました。

さて、何を掃除するかというと・・・? 冷凍庫の霜取り、そして、マットや布団干しです。贅沢を言えばもう少し気温が下がってくれた方が良かったのですが、もう待っていられません。もしかしたら、ここまで下がるのも最後かもしれないので、朝から張り切ってやりました。

フィンランドの家庭では、一家に1〜2台の冷凍庫を持っています(冷蔵庫と同じ大きさのが1台+横長の冷凍庫1台)。夏にとれたベリーやキノコ類等は1年中食べられるように冷凍庫で保存し、また、一度にたくさん作った料理やパンについても冷凍させるのです。

この掃除、外は冷凍庫内と同じ気温とはいっても素早く冷凍庫のモノを移動させなければなりません。ダンボールやかごを使って外に運び、更に、毛布や布団などで覆って冷気を閉じ込めます。そして、いよいよ霜取り開始。

フィンランドでは一般的なのでしょうか? 義理母が教える方法は、冷凍庫の電源を切り、沸騰した湯を鍋とフライパンに入れ、それらを冷凍庫に並べ、「蒸気で霜を解かす」のです。一番下には解けた水の受け皿として洗面器やタオルなどを敷きます。後は、お湯をじゃんじゃん沸かして、お湯を入れ替え、霜が解けるのを待つのみ。これ、面白いほどに解けていきます。

30分もすれば完全に解けるので、あとは庫内に残った水滴を綺麗に拭き取ります。それが終われば、電源を入れて庫内を冷やします。30分ほどしたら、外に出したものを運び込みます。家の中は20℃近くあるし、ついでに、冷凍庫内の整理を行いつつやるので、モタモタはしてられません。同じカテゴリーのものを一緒のところに入れたり、早く食べた方がいい物が見つかれば、ドアを開けたときに直ぐに分るよう、手前の方に配置したりするのです。

うちの家は、2人だけの家族ですが、それでも冷凍庫は一杯です(冷凍庫の3分の1は日本の食材でもありますが・・・)。秋に採ったキノコもたんまり残っているし、ヘラジカの肉もある・・・。冷凍保存とっても、2年も3年も保存するわけにもいかないので、できるだけ早く食べた方がいい、とわかってはいるものの、次回の収穫までの間に等分して食して行くというのは、結構難しいなぁと感じるのです。

冷凍庫の掃除が終わってから次に、マットと布団を外に干しに行きました。これも、本来ならマイナス20℃を超えてくれたほうが良いのです。なぜなら、ダニ退治にはそのぐらいの温度が必要だからです。日本では日干しにしますが、フィンランドではまさに間逆ですね(笑) 寒さでダニが逃げて行く・・・(むしろ凍死?)。

午後からは気温が上がり、マイナス6℃となってしまいましたが、幸いにも、我々のマット・布団類にはダニはいない模様なので、数時間の間、風通しをしました。フィンランドの澄んだ空気にさらされた布団は、今夜の寝心地を変えてくれることでしょう。

今年の冬は本当に暖かく、湖に張った氷も十分な厚さではありません。既に、湖の上でのアクティビティー(モータースポーツやスケート、スキー、釣り、散歩など)への警告が出されています。それでもなお、氷が割れて、湖に落ちてしまうという事故が相次いでおり、また、人間だけでなく氷上を移動していたヘラジカも湖に落ちてしまい、人間が救助するというニュースも出ています。

これから北欧方面に来られる方、湖上の散歩には十分に気をつけてください。そして、夏に来られる方、予想以上に寒い日が来るかもしれません(笑) 防寒の準備を!

画像上右:我が家の冷蔵庫(右)と冷凍庫(左)
画像上左:義理母所有の第二の冷蔵個。大人1人が十分入れます。
画像中右:冷気を閉じ込めるため、布団にくるまれた冷凍庫の中身。
画像中左:沸騰した湯を鍋やフライパンに入れ、その蒸気で冷凍庫の霜を取る。
画像下右上:霜が取れる前と取れた後
画像下左上:冷凍庫に戻された中身。一杯です。
画像下右下:マットを干す。ホコリもダニもサヨウナラ!


<<もどる