■滑るものは、滑る! 2008.2.5 update

年末年始は日本に里帰りしておりました。お雑煮とおせち料理を食べ、数年ぶりに日本の正月をお腹と気持ちの両方を味わうことができました。そして、まぁ、明るいこと! フィンランドに比べると日照時間も長いし、天気も良くって、おまけに雪化粧した富士山が見えるという特典付き。存分にめでたい景色と太陽エネルギーを吸収しました。

昨年のフィンランドのクリスマスは、雪が殆どなく、「クリスマスには当然雪があるもの」と思っている彼らは、かなり残念がっていました。そして、新年が明け、私たちがこちらに戻ってきても、拍子抜けしてしまうほど雪がなくて驚きました。暗い上に雪がないと、本当に真っ暗なんですよ。だから、雪が降ったほうが外が明るくなっていいのです。

1月の中旬は最悪でした。雪が降って積もった次の日に0℃を超えるのです。そうすると、雪が解け、みぞれ状になって、車や自転車、そして人が歩いた後の溝ができ、次の日はまたマイナスに下がる。道は轍(わだち)ができたり、デコボコになる上、非常に滑るのです。いくら靴底にギザギザの滑り止めがついていても、車や自転車のタイヤがスパイクタイヤでも、滑るものは滑るのです。

それは、日曜日の昼下がりに起きたのです。義理兄家族の子ども達に、パートナーと日本からのお土産を届けようと向かった時です。主要道路から一本わき道をそれた、制限速度80キロの見通しの良い緩やかな下り坂、運転するのは私です。あと、もう少しで到着だ、と思っていたところ、急にハンドル操作が出来なくなりました。気づいたときはもう遅く、何も出来ないまま、そのまま道路から飛び出して2メートルほど下がった平地に落ちました。

着地と共に、車も1回転しながら停止。驚きました。これは夢じゃないのか? パートナーを見て、「どうしよう?!」と一言いったあとに、「大丈夫!」と安心する一言が返ってきました。すぐに電話で義理兄に電話し、引き上げる為のトラックを手配して向かってくれるとのこと。その間に、パートナーが車の外損をチェックしてエンジンが動くことを確認(私は放心状態でした)。ようやく落ち着いたところで、パートナーが、「一度は誰もが経験すること」とあっけらかんと話してくれました。その証拠に、車で助けに来てくれた義理兄夫婦と子ども3人が、事故現場の方へ笑いながらやってきました。そして、義理姉が、「私も以前ここで滑って落ちたの。あの時はもっと雪が深くて車は全く問題なかったけどね」と。彼女は既に2回も滑った経験の持ち主でした。

トラックを所有する近所のおじさんも来てくれ、私以外の大人が段取り良く車の引き上げに取り掛かっていました。他の車に注意を促す三角形の反射鏡を設置したり、ロープを車とトラックにつけて、誘導したり・・・と。その間、車を滑らせた張本人である私は、車から降りて雪と戯れている子ども達のそばからその様子を眺めていました。

車が無事引き上げられたところで、子ども達も車の損傷をチェックしながらこう聞くのです。「ねぇねぇ、最後に滑ったのいつ・・・?」と。「いやいや、これが初めてだから・・・」と苦笑いしながら答えたのは、もちろんです。

車に小さな損傷はいくつかあったものの、私たちは至って無傷です。車が落ちた場所も雪が少なかった事を除けば、ラッキーな所でした。道路からはみ出た先は、崖でもなく、湖でもなく、大きな木がある森でもない平地でした。そして、対向車もいなければ、歩行者も居なかったし、人家も無かったのです。

今回の事故は、私のハンドルの切り替えが速すぎたせいで起こりました。轍に沿って走っていたのに、タイヤがそこから外れてしまい、元の位置に戻ろうと急にハンドルを切ってしまったのが原因です(わずか5センチほど左に切っただけ!)。普段から雪道には十分に注意して走っているつもりでしたが、十二分すぎるぐらい注意を払わねばならないと深く心に刻みました。それは、車だけでなく、自転車でも、徒歩でも同じことです。事故は一瞬にして起きるのです。

2008年早々の出だしがこのようなお話になってしまいましたが、いい年にする為にも気をつけましょうね(特に私。ハイ!)。今年もどうぞよろしくお願い致します!

画像上:朝8時半でこの暗さ。電灯もまだ点いてます。これでも1日に3〜4分ずつ日が伸びてるんですけどね・・・。
画像下:滑った場所。車も1回転してます。車の後部からトラックでロープを使って道路に引き上げました。


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