フィンランドでは、11月の中旬から雪が降り始めました。長い冬の到来です。自転車で仕事や学校へ通う我々は、自動車のタイヤだけでなく、自転車のタイヤも冬用に履き変えました。今の時期でも、日によってはマイナス10℃近くまで下がる日もあるので、道路に積もった雪も解けたり、凍ったり・・・の繰り返しなのです。長くて暗くて寒い冬をより有意義に過ごす為にも、自分の健康管理には十分に気をつけなければなりません。
私事になりますが、フィンランドに住み始め、4年目の年となりました。こちらへ移り住んだ当初から思うと、今現在の私は、随分フィンランドの生活に馴染んでいると思いますし、むしろ居心地の良ささえ感じています。もちろん、全てスムーズに順応していったわけではなく、最初は「なんでこうなんだろう?」と常に日本の国と比較しながら、悩んだり、考えたりしてきました。今回はこれまで私が感じたフィンランドでの驚き体験を3つほどお話します。
(1)電話を切るのが早い
用件が済めば、電話を切るのは当然ですが、そのタイミングというのか、早さというのか、あっさり感にはとても驚きました。「じゃぁ、また」と言った後には、すぐに、プツッと切ボタンを押されてしまいます。これは、友達と話していても、家族と話していても、仕事関係の人と話していても、同じです。特に義兄の場合は、電光石火のごとく!と言って良い程です。こちらが応える「じゃぁね」さえ、彼は聞いていないのでは・・・と、いつも思うのです。
日本人同士の場合、どちらが先に電話を切るか、そして切るタイミングも相手方、その時の雰囲気にもよって違う気がします。時には、「先に切ってください」、「いえいえ、そちらから・・・」とお互いに遠慮しあったり、切る前の一言がやたら長くて、「じゃぁね」を言った後も、延々話が続いたり。と、なかなか電話を切れない、そんな経験、ありませんか? 私にはそんな節、たくさんありました。
当初は、『そういう習慣なんだ』と、理解しつつも、先に電話を切られ、受話器の向こうから鳴る、プーップーッの音を聞いてしまった自分に、寂しさを感じていました。が、慣れてしまうモノなんですね。今では、私も用件が済めば、さっさと切ってしまっています。
(2)見つめるサボ人
これは、フィンランド全土ではなく、私の住むサボ地方(フィンランド東部)の人達が特にそうなんです。私の住むアパートは隣が小さいスーパーなので、人通りが多いのです。例えば、家の前で洗車や、枯葉集めなどをしていると、通りがかる人は、なぜか私を見つめるのです。しかも、目が合っても、目線をずらさずジーっと、無表情で。せめて笑顔を見せてくれるならまだしも、口角が上がりもしないんですよ。私が、何か悪い事をしているような気にさせられるのです。
フィンランド語クラスの他の外国人達にこの話をしたら、同じような思いや経験をしている人が結構いました。あるイタリア人は、この場合、「『やぁ!』と挨拶したら良いよ」と、アドバイスをくれました。声をかけることで、見つめているサボ人は、ビックリするそうです。そして驚いたことに、彼らはこの時初めて自分のしている行動に気づくらしいのです。
今は以前に比べると、私自身が周りの目を気にしなくなったので、少々長い時間見られていても、気づかないし気にならないようになりました。むしろ心配なのが、私自身が気づかぬうちに誰かを無表情で見つめているかもしれない・・・ということです。
(3)「間(沈黙)」の長さ
フィンランド人同士の会話の中で、沈黙している時間が結構あります。しかもその沈黙の長さは一瞬じゃなくて、かなり長いのです。そしてその間、会話の参加者の表情と行動が全て静止状態になり、相槌すらないんです。フィンランド語をまだ理解できなかった当初は、その沈黙の意味がわからなくて、周りをキョロキョロして様子を確認していました。すると、誰かが突然話だしたりして、「あぁ。この話まだ終わってなかったのね・・・」なんてこと、よくありました。この慣習は、今でも慣れません。もう少しテンポよく、もしくは、せめて考えている時に相槌ぐらい打ってくれたっていいのになぁと思うのです。
・・・上記以外にも、「?」と思うことは、たくさんありました。けれども、時が経つうちに、「なんでだろう」から、「そういうものなんだ」・・と体で覚えはじめるようになってきています。これも、フィンランドに順応しているという証拠なんでしょうね。
画像上:2007年11月11日現在のフィンランド。雪で家が作れるほど降りました。
画像下:フィンランド語のクラスの打ち上げにて。間のびした沈黙もなく、楽しく会話。時には、フィンランド人のここが変!なんていう共通の話題で盛り上がったり・・・も(笑) |