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今年の雪解けは昨年に比べ、1ヶ月ほど早くに始まりました。とはいってもここは北国。4月中にはナニが起こるかは分からないのが実情です。実際10℃近くまで上がり、「暖かくなった!ワーイ!」などと喜んでいたのもつかの間、すでに3回は雪がふりました(直ぐに解けましたけどね)。土から顔を出したチューリップも驚いていることでしょう。
さて、雪が解けると、道路や歩道はどうなるか・・・? 砂と埃だらけになります。風が吹いたらもう大変、砂埃が舞い上がって黄色い砂風・埃の霧と化します。なぜなら、冬に雪が積もれば、除雪車がやってきて道路の雪を慣らします。歩道であれば、その上に砂利を撒き、それが滑り止めの役割となります。
が!暖かくなって、雪が解ければ、その砂利はただの邪魔者。おまけに、フィンランドは乾燥した気温なので、風が吹けば、乾いた砂の粒子が砂風となって、一気に舞い上がってきます。大げさに聞こえるかもしれませんが、砂嵐のようです。これによって、喉が痛くなったり、目がシバシバしたり(コンタクトなんてしていたら、大変なこと間違いなし!)と被害に遭うのです。実際に、これが原因で風邪のような症状を起こしている人さえいました。この時期フィンランドを訪れる際には、マスクや眼鏡があるといいかもしれません。
さて、この雪解けで邪魔者なった砂利は、どうやって処理していくかというと、単純に言えば、砂利掃除をするわけです。主要道路から、町の中、住宅街はもちろん、郊外に至るまで清掃しなければならないので、かなりの作業です。そこで、我が家の近所にも掃除屋?ともいえぬ掃除トラック集団がやってきたので、ご紹介しましょう。
まず、タンクローリーに水を一杯にしたトラックが、道路に水を撒き、その後、大きなローラー式のブラシをつけたトラックがやってきて、泥砂利を巻き上げていきます。水をかけたことによって、ローラーで巻き上げる際に余計な埃を出さずにすむのです。巻き上げた泥砂利は、ローラーの後ろの箱に収められ、一杯になると、邪魔にならない場所に集められます。
更に、道路と歩道の段差の隅に残された砂利には、隅専用ブラシをつけたトラックがやってきて、やはり、水をかけながら掃除していました。フィンランドには、道路掃除のために色々なブラシをつけたトラックを持ち合わせているようです。
さて、掃除はまだ続きます。一通りの砂利掃除が済むと、今度は歩道に面する芝生や中央分離帯の植え込みの枯葉の除去作業に入ります。これは、人力(掃除機を背負ったチームと、クマデを持ったチームがあるよう)です。掃除機といっても、吸い上げタイプではなく、空気吐き出し掃除機で、吐き出す空気によって、軽い枯葉は植木の間から押し出されます。そして、クマデチームは中央分離帯のような狭いところや芝生の場で活躍するのです。
こうした掃除隊のお陰もあって、季節の変わり目の曇りを取り去り、夏の季節を迎える準備を整えるのです。夏の間、綺麗な道路を心地よく歩けるのも、湖のほとりで芝生に寝頃がれるのも彼らの活躍があってこそ。掃除隊バンザイ!
画像上右:4月の雪
画像上左:水をかけるタンクローリー
画像中右:歩道だって、掃除します
画像中左:泥砂をローラーで巻き上げて除去するトラック
画像下右:歩道の芝から集められた落ち葉
画像下左:車道と歩道の段差の隅を掃除するトラック。右側通行なので右端にブラシがついている |