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日本では「一年の計は元旦にあり」と言い、新年が一番重要視されています。年賀状を送るのもその表れでしょう。フィンランドでは、ご想像通りクリスマスが一番重要であり、クリスマスカードを送り合います。そんなフィンランドの1年にはどんな年中行事があるのか紹介しましょう。
年が明けて新年、知り合いに会えば「新年おめでとう」と言葉は交わしても、街中に日本のような賑やかさはありません。2月14日のバレンタインデーは、フィンランド語では「友達の日」であり、友達同士でカードを送り合います。男女の告白の日ではないのです。
イースターは通常4月です。ライグラスを育て、猫柳や色を塗った卵を飾ります。水仙とチューリップが「イースターの花」とされています。イースター直前の日曜日、子供たちは家々を回ってお菓子や小銭をもらいます。食卓には羊が出て、マンミと呼ばれる茶色の糊状のお菓子を食べ、家族で平和に過ごします。
5月1日のメーデーで、日本と違うのは学生が主役のお祭りだという事です。学生たちは白い学帽を被り、つなぎを履いて大きな音と共に街を練り歩き、夜通し騒ぎます。シマという蜂蜜リキュールを飲み、ティッパレイパというお菓子を食べます(「夏の扉」を参照)。 夏至祭は6月下旬の土曜日でフィンランドでは二番目に大きな行事です。田舎の湖のほとりにある家やコテージの掃除をし、国旗を掲揚します。ナショナルコスチュームを着る人たちもいます。サウナを暖め、海岸ではコッコと呼ばれる大きな焚き火をし、夜中まで明るく照らします。その火でフィンランド人が大好きなソーセージを焼いて食べ、飲み、歌い、踊ります。多くの人はその夜は眠らず、森の向こうから太陽が昇るのを待つのです。
夏至祭の後、12月まで大きな行事はありません。12月6日は独立記念日。窓にキャンドルが飾られ、コーヒーを飲みます。大統領公邸では独立を祝ってゲストが多数招かれ、その様子はテレビで全国放送されます。12月13日は ルチア祭です。学校ではルチアに選ばれた女性が構内をろうそくを持って歩きます。
その後が最大のイベント、クリスマスです。クリスマスの数週間前から人々は準備に忙しくなります。プレゼントを買ったり、カードの送付、ジンジャーブレッドやクリスマス・タルトを焼き、子供たちはクリスマスカレンダーを貰い、毎日開いていきます。また、職場ではクリスマス前にピックヨウル(小さなクリスマス)を行います。クリスマスのために家を大掃除をした後、窓やドアの飾り付けをし、庭の木や植え込みはライトアップされます。クリスマスの花はヒヤシンスとポインセチアです。クリスマス当日の朝はおかゆを食べ、もみの木を部屋の中に入れ、家族みんなで飾り付けをし、その後クリスマスの夕食の準備をします。
クリスマス料理は丸ごと一匹の鮭、大きなハム、じゃがいもや人参、きのこ等、日本に比べると質素です。食事の後に自分あてのプレゼントを木の下から持って来て開けます。子供がいる家庭なら、サンタクロースがプレゼントを運び、そのお礼に子供たちが歌のプレゼントをします。
大晦日にはレストランに行ったり、友達を家に招いて飲んで食べます。夜になると溶かした錫を水に入れて出来た形で来年を占います。夜中の12時近くには外に出てロケット花火をしたりします。日本に比べると派手さに欠けますが、日本にはない行事や違う過ごし方は面白いですね。
画像右上:イースターのライグラスと卵
画像左上:イースターの花のひとつ、チューリップ
画像右下:メーデーの学帽につなぎの学生たち。5月1日はメーデーですが、フィンランドではVappu(ヴァップ)と言って、学生のお祭という意味合いの方が強いようです。
画像左下:ティッパレイパというお菓子
画像左下:クリスマスカレンダー |