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「北欧」という言葉を聞くと、フィンランドに行った事がなくても、 フィンランドという年中寒そうな国がそこに含まれているのは何となくわかる日本の世の中になりました。そして、北欧の生活や家具が洗練されてお洒落だと認知され、憧れられてもいるようです。北欧スタイルと銘打った雑誌やテレビでの露出度が高くなり、家具や雑貨も沢山日本で売られています。
北欧はご存知の通り、税金が高い国なので現地価格でも高い家具が日本では更に手数料やら何やらが加算されて手の届かない物になっています。そんな中、過去に日本進出して失敗したものの、このブームに乗って再上陸した雑貨や家具を扱う「IKEA」があります。本社はスウェーデンですが、隣国フィンランドにも店舗を構え、フィンランドの通常価格からは考えられない低価格で人気を得ています。若者を中心に、IKEAはとても人気があり、いつも人で溢れています。
いったい、北欧デザインとはいったいどういう物なのでしょう? シンブルでモダン? 私の中では、モダンなのはイタリアだと思います。北欧のデザインは只々シンブルなのです。なのに、機能的で美しい。それが北欧のプロダクト、北欧の生活なのです。
10年前、初めてフィンランドを訪れた時に思った印象は「素朴」でした。素朴といえば良い様に聞こえますが、東京で楽しく暮らしていた私にはフィンランドの人も、家の中の置いてある家具も、家電も、見る物全てがつまらなかったのです。10年経った今、たまに帰る、物に溢れている東京の自分の住まいにウンザリし、大切な物、必要な物だけが側にあればいいと思うようになりました。もしフィンランドに出会う事がなかったとしても齢がそう思わせているのかもしれません。でも、私が今目指している事は、まさにフィンランド人のライフスタイルなのです。
さして美味しい食べ物がなく、刺激のないフィンランドに「住む」という事が私は好きではありません。しかし、フィンランドで生活をしてみて「これは取り入れたい」と思う物がいくつかあります。まず各部屋に必ずある、お湯が循環している暖房機。このお陰で冬にマイナス30℃になろうと室中では半袖で過せます。どうして日本の北国でこの器具を採用しないのかとても不思議ですね。
次に流しの上の戸棚に隠れている食器の水切り棚です。こんなにシンプルな仕組みなのに、どうして日本にはないのかなぁ? 同じく台所で、流しの下の戸にゴミ箱がセットされていて、外にないというのもいいですね。フィンランドにはゴミ箱が目に触れる所にはないのです。それはお部屋が広いからよ、なんて言わないで下さい。フィンランドの住まいも日本と似たり寄ったりで、決して広いスペースに住んでいる訳ではありません。つまり、日本人はいかに物が溢れた中で暮らしているかという事です。
最後に、フィンランドの家の中はとにかく白いんです。壁はもちろん白、クローゼットも白だし、台所の棚も冷蔵庫も白、窓枠も白、とにかく真っ白なのです。白の空間だからこそ、ビビットな雑貨がアクセントになるのでしょう。Simple is the best.ですね。
画像右上:IKEA船橋(千葉)で購入した無垢材のCDラック。購入した品を持ち帰るためには、手提げの紙袋か、この青いビニール製キャリーバック(70円)を購入することになる。
画像左上:家の中は白のイメージです。
画像右中:壁に付いているのが暖房機です。
画像左下:流し上の水切り棚。
画像右下:流し下のゴミ箱。フィンランドにはゴミ箱が目に触れる所にはない。
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