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フィンランド東部SAVO地方の中心ミッケリという都市にある幼稚園に一日お邪魔する機会がありました。知人の子供がその幼稚園に通っていて、卒園前にお礼をかねて日本の食事をお昼に食べてもらおうという企画でした。私も食事作りのお手伝いとして参加したのです。私立という事もあるのか、日本の幼稚園に比べると庭がとてつもなく広く、建物もゆったりした感じがします。園長をはじめ、担任の先生もとても気さくです。既に知人親子が「日本人は礼儀正しく楽しい人種」という事をこの2年で印象付けてくれたのが大きく作用していると思います。
今日のメニューはカレーライス、サーモンの押し寿司、オレンジゼリーです。カレーは意外や意外、この国でも万人受けするのでフィンランド人のお友達がいる方は是非食べてもらって下さい。でもフィンランド人は辛い物が苦手なので、必ず甘口にして下さいね。
サーモンはフィンランドで普通に流通しているかというと、そうではありません。「北欧」というと美味しいサーモンを想像しがちですが、それはノルウェーのお話で、フィンランドで美味しいサーモンは食べられません。フィンランドで流通しているのは湖で取れる鱒が主流で、日本人には泥臭くて普通に焼いて食べるのには向きません。ただし、大きな魚屋さんでは「ノルウェー産サーモン」と書いて売っているので、少し高いですが買う事は出来ます。また、グラービロヒと言って、日本でいう生のスモークサーモンが吊るしパックになって売っています。フィンランド人はよくオードブルとして利用しているようです。今回の押し寿司にはこのグラービロヒを使いました。
他に寿司に使ったのは人参ときゅうりですから、どれも素材としてはフィンランド人にはお馴染みです。カレーの中に含まれている小麦粉、オレンジジュースのアレルギーを持っている子供の為に別メニューも用意しました。日本に比べてアレルギーの種類も持っている人の数も多いのは日照時間と関係があるのかもしれませんね。
生徒60人+先生や配膳の人達20人分を用意するのは大変です。毎日食事を作っている方も快くお手伝いして下さいました。それも私たちが作る物に興味津々、全て味見に加わり「美味しい」を連発。やはり食べる事に興味のある人はいいなぁ〜と思いました。フィンランド人は私が見る所、保守的で見た事もない得体の知れない物を敬遠する傾向があります。好奇心がなく、バラエティに欠けるフィンランドの食べ慣れた食事以外、冒険しないのです。人生の大部分を損しているなぁと思います。
料理長とスタッフのエプロンや三角巾、調理室のカーテンまでマリメッコ(marimekko)でとっても可愛かったです。小学校時代、白のエプロンに白長靴でマスクをした給食のおばさんと呼ばれる人達が無言で灰色の調理室で作業していたのを思い出します。時代が違うと言われるかもしれませんが、フィンランドでは30年前でも同じだったと思います。
食事の時間はいつもクラス毎に部屋で食べるそうですが、その日だけは全員が大きな部屋に集まって食べ始めました。1歳児もカレーライスを黙々と食べているのが何とも愛らしいのです。当日取材が二社来ていたので、翌日この記事が新聞に掲載されました。その日から東洋人の子供は町中で「新聞に出てたボク?」 と聞かれているかもしれません。
-文中の画像-
画像右上:カレーをほおばる1歳児
画像左上:浴衣を着てはしゃぐ先生
画像右下:調理担当の女性がする三角巾は、マリメッコ(marimekko)。手に持つのは、園で一番大きな泡立て器だそうです
画像左下:この日、作ったお寿司
 
画像左:お箸と格闘する男の子
画像中:この日は、全員が大きな部屋に集まって食べました
画像右:翌日の新聞。見出しは「ローリー幼稚園では寿司を味わった」
【短信】先週まで暑かったのに、今週は北部で雪やヒョウが降りました。今日のトゥルクも10℃そこそこで、肌寒いです。今年の夏はどんな夏なのでしょう。(5/21)
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