■冬の楽しみ 2006.4.4 update

フィンランドの冬は、みなさんの想像通り、寒くて長いです。一年の 1/3以上は冬ですから、ウィンタースポーツが盛んです。日本でもポピュラーな冬のスポーツにスキーがありますが、スキーといえば日本ではダウンヒル。しかし、こちらはクロスカントリーです。

何が違うかおわかりですか? ダウンヒルはリフトなどで山の高い位置まで登って滑り降りる事を楽しむ一方、クロスカントリーは平坦な場所を走るのです。ですから、こちらでスキーに行こうと誘われたら、それは「一緒にひたすら走ろう!」と言う意味なのです。何が面白いのやら。私は誘われても行った事がありません。付き合いの悪い日本人ですみません。

また、ワールドカップのスキージャンプの会場にフィンランドの都市が入っているのは日本の皆さんにもお馴染みでしょう。毎年日本人選手が活躍してくれるので、思いの外フィンランド人に選手名は知られているんですよ。

スキーよりもフィンランドでポピュラーなのはスケートです。冬になるといたる所にスケートリンクが出来上がります。一年を通してスケートリンクとして営業している施設も勿論有りますが、大抵は広場に水をまいて囲いをつけたら出来上がりです。囲いのない所もあります。大きな水たまりが凍ってると思って下さい。なんと大らかな国なのでしょう。

スケートの延長で、アイスホッケーも盛んです。ホッケーリーグは日本のプロ野球の比ではないくらい、人気の高いスポーツです。この少ない人口の中から、NHLでプレーしている選手がいるのですから、すごい事です。世界選手権でスウェーデンと戦う時は特に盛り上がります。テレビの前で「ヒュバ!スオミ!!」(いいぞ!フィンランド!!)と叫んでいます。なぜ、スウェーデン戦にそれほどまでに熱くなるのかというと、過去の歴史でスウェーデンに支配された事が影響しているようです。フィンランドへ冬にいらっしゃるなら、訪れた先の都市でホッケー観戦するのもいいでしょう。

以前にも紹介したフィンランド発の変わったスポーツ、「スティック・ウォーキング」は、冬に限ったスポーツではありませんが、あのスティックを持って歩いている人は冬の方が多い気がします。滑り止め(杖代わり)もかねているのかな、なんて思いますけど、実際の所はどうなんでしょう。

小さな子供をプラスチックのカラフルなソリに乗せて、引きずっているお父さんやお母さんがとても多いです。子供も思い思いのスタイルでそれを楽しんでいます。仰向けに寝ていたり、腹這いだったり、座っていたり、まさにフリースタイル。それを眺めているのは、本当に微笑ましく、気持ちがほっこりします。

そして、幼稚園に行っている子供達は大雪が降ろうと、毎日外を散歩します。日本では小学生が集団登下校や遠足で列をなしているのを見ますが、こんなに小さい子供が毎日ヨチヨチと歩いているのは見ない気がします。そしてこのヒヨコたちは、みんなスキーをつけて、いっぱしに野原を走っています。フィンランドの子供達はほんとに逞しい!

街中から、ちょっとはずれた所ではおばあさんがソリを蹴って買い物に行きます。木製の大人版ソリとでも言いましょうか。鉄で出来た長いエッジが足についていて、片足はソリの上に乗せ、もう一方の片足で地面を蹴って滑る乗り物です。これもおばあさん特有のスローペースで、頬の筋肉を緩ませます。

長くて寒い冬もようやく終わりが近づいて来ました。終わるとなると、少し寂しいのは私に限ったことではないでしょう。

画像上:毎日決まった時間に散歩する園児達。
画像中:大雪だろうと、屋外で楽しそうに遊ぶ子供達。
画像下:軽装でアイスホッケーする子供達。境はないが、手前は氷が張っていないのでリンクではない。

【短信】日本は桜の季節となりましたね。この季節はより一層日本に帰りたくなります。人が多くても、千鳥ケ淵(東京・千代田区)を歩きたいです。(3/22)


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