■いつまで続く? 日本人が感じる少し変なフィンランド 2006.2.6 update

あなたは歩行者で横断歩道の信号待ちをしています。信号が青になったので渡ろうとしたら、反対側車線の信号はまだ赤のまま。考えた事がありますか? こんな事があるなんて。それがフィンランドなのです。どうしてこの時差があるのでしょう? 先に青になった側から渡る人はかろうじて、反対側に渡りきりますが、遅れて青になった側から来た人は真ん中で信号が変わってしまい、もう一度信号を待つ事になります。結局、どうしてそんな仕組みなのかはわかりません。これは他から来た外国人みんなが思っている、この国の変な事の上位に入ると思います。

バス停名がなく不便だという話をした事がありますが、それどころかバスターミナル、駅舎に何駅なのか書かれていません。日本では「東京駅」と駅舎の目立つ所に大きく書かれています。それがフィンランドでは、「駅」や「バスターミナル」とだけ書かれていて、地名がないのです。まるで子供の絵本の世界です。旅行者には不便です。例えば私はよく長距離バスを利用するのですが、どこかで乗り換えが必要な場合があります。複数の都市を経由して行く場合、道中長いので寝ていると、ドアの開け閉めで目が覚めて「ここかな?」と思って慌てて外を見ても「駅」としか書いてないのです。

ここトゥルクでは同じ市内のバスでも外観は違いますし、中の仕様も同じ路線でもまちまちです。その中で不思議に思っているのが、降りる時に押すボタンの位置です。つかまる縦方向の棒にもボタンがついていて、 その付近に立っている人には便利ですから、このアイデアはとてもいいと思います。でも、小学生でも押せる位置からかなり下にもう一つボタンがあります。なぜこの間隔で付けているのかが謎なのです。この高さにしか届かない子供は一人でバスには乗りません。謎です。

ついでにフィンランドのバスについて付け加えると、市バスは乳母車を押している親は乗車料が無料です。前乗り前払いなのですが、乳母車の人は真ん中から乗ります。かなり昔の日本で使われていたような大きな乳母車がヨーロッパでは主流です。ですので、物理的に前から乗れず、 かといってお金の回収も面倒なので無料にしたという説と、日本でも有名な福祉の充実説があります。実は前者なのではないかと密かに思ってい ます。

フィンランド人はアイスクリームが大好きです。夏の公園には簡易アイスクリーム屋が必ずあります。文字通り老若男女、関係なく列を作って待っています。スーパーのアイスクリーム売り場も種類が豊富で、箱売りの四角いアイスがずらっと並んでいるのは圧巻です。アイスだけは日本よりも種類が多いかもしれません。

そして、極めつけはアイスクリームの移動販売車です。マイナス20℃だろうが冬でもやって来るのです! 私の住んでいる地域は2週間毎に同じ時間に音楽を鳴らして売りに来ます。その音につられて、寒いのについつい買いに走ってしまいます。たいていそこには、男性の先客がいるのです。フィンランド女性は男性と同等と言われていますが、家庭では妻の方が強いようです。

最後にフィンランドで撮影された日本映画のご紹介です。「かもめ食堂。それはフィンランドのヘルシンキにありました」というキャッチ・コピーで3月に公開されるオールフィンランドロケの「かもめ食堂」です。ヘルシンキの中心からほど近くにフィンランド家庭料理の店として元々あるお店を借りて撮影されました。フィンランドを訪れる際は是非立ち寄ってみて下さい。

映画「かもめ食堂」
監督/脚本:荻上直子、原作:群ようこ、出演:小林聡美/片桐はいり/もたいまさこ他

画像右上:横断歩道で、同時に変わらない信号。向かって右手前の信号機は「赤」だが、左奥のは「青」。
画像左上:トゥルクのバスターミナル(Linja-autoasem)だが「トゥルク」の文字はない。
画像右中:トゥルク駅(Rautatie asema)だが、これまた「トゥルク」の文字はない。
画像左下:外観が統一されていない、トゥルク市内のバス。
画像右下: 気温マイナス20℃だろうがやってくる、アイスクリームの移動販売車。


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