■続・日本人が感じる少し変なフィンランド 2005.12.5 update

以前にも、変に感じる事を書きましたが、その続編です。

ヘルシンキでトラムに乗られた方は、停留所にある時刻表にほぼ正確に来て、バス停名が車内に表示されるのを見て便利な乗り物だと思った事でしょう。ヘルシンキを走る緑のトラムの車内では、バス停名 (通り名)がフィンランド語とスウェーデン語で交互に表記されます。何番トラムに乗ればいいのかという事と、行き先の住所がわかっていれば、それで大抵事は足りますし、ツーリストインフォメーションや、ヘルシンキ中央駅の切符売り場でルートマップが無料配布されているので、それを入手すれば鬼に金棒です。

今の冬の時期に散歩するのは不向きですが、これさえあればここまでなら歩けるかな?とか、乗り換えてここまで行ってみよう!とか、行動範囲が広がるわけです。この地図には地下鉄とヘルシンキ近郊を走るバスルートも載っているので、ヘルシンキに着いたらとにかく入手してみましょう。

以前、大都市以外はバスの時刻表もバス停名もないと書きました。しかし、大都市、ここトゥルクでも不思議な事があります。屋根があるような少し大きなバス停ではルートマップが貼ってあり、これはとても親切な事だと思います。そして時刻表も貼ってはあるのですが、これが信じられないのです。そのバス停に到着する時刻ではなく、そのルートの「始発の時刻」が書かれているのです。つまり、だいたいかかる時間を書かれている始発時刻にプラスして、その時間に待ってろというのです。この街に来て最初の頃は始発からの距離感など全くありませんから、どこから出ているかわからない出発時刻には立って待っていたものです。同じルート内のどこのバス停も同じ時刻表が貼ってあるのって、凄い国だと思いませんか?

フィンランドの人はお料理をしない、とも書きました。お料理をしないどころか、食器も洗いません。画像(左上)の食器の山がルームメイトのフィンランド人の溜めたものです。彼女は使える食器がなくなって初めて洗うのが習慣です。去年滞在していた寮でも、フィンランド人は食べたら食べっぱなしで食器はシンクに突っ込んでいましたから、私のルームメイトが特別という事ではありません。フィンランドの普通の家は食器洗浄機があるので手洗いが面倒なんでしょうが、共同生活者としてはあるまじき事です。食器洗浄機の普及の理由も共働き社会だからだと思いますが、出来合いのものを食べ、大抵使うお皿は1人1枚なのに機械を使うとは不思議ですね。

フィンランドのシンクは大抵小さいものが2つ並んでいます。お料理番組などでは、日本で流行っているように大きくてオシャレなシンクだったりしますが、一般家庭でそんなのは見た事がありません。なぜそうなっているのかというと、私のルームメイトが実践しています。彼女が仕方なしに洗う時は一つのシンクに栓をして、そこに洗剤を入れ、画像(左上)にあるように、ぶら下がっている柄の付いたブラシで洗い、もう一つのシンクですすぐという作業をします。

この柄の長いブラシ、日本では手が届かない所には使ったりしますが、普通はスポンジ等を使って手で汚れが取れているか確認しながら洗いますよね。こちらの人はそんな事を気にせずさっさと終わらせてしまいます。幸い、寮では自分で洗った物しか使わないのでいいんですが、ホームステイしているとなると、自分が洗う役を買って出てしまいそうです。でも食器洗浄機があるんだからいらぬ心配ですね。

さぁ、北欧という一括りにされた透明感のある奇麗な印象に惑わされる事なく、本当のフィンランドに触れる旅に出かけましょう! 今の時期ならオーロラというおまけがついて来るかもしれませんよ。Tervetuloa Suomeen!(ようこそ、フィンランドへ!)

画像右上:ジャパンポップ展の広告入りトラム。ジャパンポップ(JAPAN POP):日本のマンガ、コンポラリーアートを紹介するイベント(9/9-11/27)
画像左上:フィンランド人のルームメイトがシンク内に溜めた食器。使える食器がなくなってから初めて洗うのが習慣。
画像右下:まもなくクリスマスシーズン到来。ヘルシンキのカムッヒ(Kamppi)駅前のモミの木。
画像左下:準備は終わっているが、電飾にまだ灯りの入らないストックマン(フィンランド最大のデパート)前。画像には写っていませんが、建物と建物の間、通りをまたいで電飾がぶらさがっているのです。


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