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今年は暖かい日が続き、とても過ごしやすい9月でした。「ようやく秋になりましたね」とテレビやラジオで言われたのは10月上旬でした。去年の8月下旬にヘルシンキにTシャツで到着した時は、寒くて、寒くて上着をストックマンデパートで買わずにはいられない程でした。去年は特別夏が短かったという事で、今年は逆に長かったのです。
秋はフィンランドでは最も嫌われている季節と言っていいでしょう。紅葉の美しい時期はとても短く、その葉が地面に落ち、車や人に踏まれて、加えて雨もこの時期多いのでとても汚くなるのです。朝らしく明るくなる時間がどんどん遅くなり、結局どんよりと曇ったまま夜になってしまいます。今までと同じ時間に起きているのに、まるで遠足や旅行に行くために早起きをしているような気分です。
夜は明けているのに、暗いのです。何とも言えぬ、切なさを感じます。フィンランド人の鬱病や自殺者数が多いのは、この季節のせいと言われています。ここに住まなくてもこの時期に旅行に訪れるだけで、なるほどと思うでしょう。太陽の光を浴びるという事は、とても大切な事のようです。赤道に近い国の人々の性格が明るいのは納得が行く事ですね。
そんな嫌われ者の秋ですが、いい事もあります。それはキノコ狩り。国中森だらけのフィンランドはキノコ好きには堪らない国です。みんなビニール袋と小さなナイフを持って気が向けば散歩がてら出かけて行きます。釣りと同じで沢山見つけて持ち帰る事が出来れば楽しいのですが、日頃自然に慣れ親しんでいない日本人には中々見つける事が出来ません。私が特に好きなキノコはカンタレリ(アンズダケ)ですが、こんなに目立つ色なのに私には見つける事が難しいのです。フィンランド人の目にはなぜか遠くからでも、「ほら、あそこ!」と見えているのは不思議です。バターで炒めたカンタレリは、本当に美味しいです!!
10月になってから秋だと宣言されたのに、フィンランド南部に位置する、ここトゥルクの今年の初雪は10/26でした。ひと月に季節が巡るとは考え難い事ですが、ここではそれがあり得るのです。そして、長くて暗い冬を過ごす事になります。冬だから、雪が降っているからと言ってフィンランド人は運動不足になったりはしません。外でのスポーツ、「アイスホッケー」や「スケート」を日本とは比べられないくらい気軽に行うのは当然ですが、室内スポーツも夏と変わりなく通います。むしろ積極的に運動している感じがします。それは、先に触れた精神面対策なのかもしれません。特にプールには大人も子供も良く行きます。
フィンランドのプールと言えば基本的に夏でも室内プールです。日本では室内とはいえ冬にプールに行くとなると帰り道で寒い思いをするので敬遠されがちですが、国民的娯楽「サウナ」好きのフィンランド人にとっては、プールに併設されているサウナに入って暖まり、たまたま隣に座った人とおしゃべりをして、疲れを取りながら楽しんでいるのかもしれませんね。
フィンランド国内のどこの都市であってもプールを見つけて入るのは外国人にとっても難しい事では有りません。料金はたいてい2、3ユーロくらいで時間制限はありませんから、普通のフィンランド人に接する良い機会だと思います。サウナに入れば、きっとフィンランド人から声をかけてくれるでしょう。少しでもフィンランド語が話せたら、あなたはサウナで人気者です。
画像上:この季節、濡れ落ち葉には悩まされます。
画像中:フィンランド南部に位置する、ここトゥルクの初雪は10/26(水)でした。
画像下:私が大好きなキノコ、カンタレリ(アンズダケ)。バターで炒めると本当に美味しい!
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