■フィンランドの春 2005.6.6 update

フィンランドの春はとても短く、4月に始まり5月に終わります。春と言っても4月には雪が残り、湖もまだ凍っていて、5月に雪が降る日があるのが普通です。遅れてやって来る春ですが、後半の天気の良い日には、長かった冬を凌いだからこそ空の青さは鮮やかで毎日でも散歩に行きたくなります。空だけでなく木々の緑や芝生の青さが白樺と湖に映えて、より一層お互いの美しさを引き立てているようです。

ここプンカハリュは日本で言うところの軽井沢のような位置付けの避暑地で、テレビでは自然の美しさが謳われ、行ってみたいと思わせます。私が滞在している場所の住所にはsaloという名前が付いていますが、その意味は「辺境」です。

今でこそ本当の意味で辺境ではありませんが、街に出るのも一苦労の立地です。しかし、どこかに移動しなくてもそこに森と湖があり、散歩するには絶好の場 所です。先日ルームメイトに連れられて、ビーバーの巣を見に行きました。どうしてビーバーの巣だとわかるのかと言うと、彼女は去年巣作りしているビーバーと対面したのだそうです。

私はビーバーを見た事がないのでワクワクして出かけました。巣はまだ見えていないのに、途中からかなりの数の木が倒れています。それも切り口を見れば人間が切ったものではない事がわかります。ビーバーは地道ながら中々いい仕事をしています。ルームメイトによると、ビーバー が倒す木は松でも白樺でもなく、ハンノキと決まっているとのこと。柔らかくて美味しいんだそうです。それにしてもビーバーが木を食べているとは知りませんでした。

巣自体はもっと細い枝が組み上げられて出来ています。途中、去年の巣を観察しながら、どうして同じ巣に住み続けないのか不思議でした。新たに作らなくても充分立派に出来ているのに。この答は見つかっていません、誰か教えて下さい。そして、ついに新しい巣に着くと去年のものより立派な事がわかりました。同じ所に住み続けないのは、もしかすると木の重みで組んだ天井が下がって来てしまうからかもしれません。ルームメイトは巣の上でジャンプしてビーバーを外に出そうとしましたが、いる気配さえ有りませんでした。残念です。人が乗ってビョンビョン飛び跳ねても壊れないなんて、すごい技術ですね。

4月の初めは0℃を行ったり来たりですが、5月になると気温は15〜17℃といった所でしょうか。しかし、先日は25℃になり、みんなが一斉にハワイにいるような格好になったので可笑しかったです。本当の夏になったら、裸になりそうな勢いです。そして、この時期は夏の白夜には及びませんが、夜でも真っ暗にはなりません。深夜12時を過ぎてもまだ沈んだ太陽の名残の赤が地平線に広がっています。左側の画像は夜の9時を過ぎて撮ったものです。外でビールを飲み続けてしまう気持ちがわからないでもないですね。

春は鳥のさえずりも美しく、日本では見かけないものも沢山庭にやって来ます。このように真っ暗にならないからなのか、一日中鳴き声が聞こえます。特に迷惑な程うるさいのは、カモメです。湖に浮かぶ岩の小島を塒にしていて、数も相当なので気になると眠れません。これはヘルシンキでは味わえないので、一風変わったフィンランドをお望みの方は夏のプンカハリューをお勧めします。

画像右上:プンカハリュの景色
画像左上:ビーバーが食べた後のハンノキ
画像右下:ビーバーの巣
画像左下:この時期、夜9時の過ぎてもこの明るさです。


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