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ウクライナでの買い物は、この数年で大きく変わった。その最たるものが、郊外型大型ショッピンセンターの登場である。それまでは旧ソ連時代の工場跡、工場の建物を再利用してのもので、町の中にあるものが多かったが、もともと工場であり、そのなかに無理やりショッピングセンターを押し込んだものだった。したがって使い勝手が非常に悪い。商品棚の間隔が狭く、ただでさえ大きなカートを転がして買い物をするのに、交通渋滞が続発。またレジは手際の悪さとトロさ、そしてソ連時代特有の愛想と客扱いの悪さと、いいところ無しだった。さらに、巨大ショッピングセンターなのに駐車場がない。これにより付近の道は違法駐車だらけというありさま。
しかし、ここにきて郊外型のスーパーがあちこちで建つようになった。この理由には、中間所得層が増加し、自家用車を所有する世帯が増えた事にある。こちらの人は、男女とも働いているというのが普通のなので、一回にドカ買いする。それはカートに山盛りで、店でも開くのかというぐらいである。
それにくらべ住宅近くのスーパーは、工場跡利用なのでまさに狭い。それでも毎日多くの人で賑わう。しかし、まだスーパーの営業の仕方に慣れていないのか、新鮮野菜は腐っててもそのまま売り続けたりといったことがままある。こうした感覚が郊外型スーパーではなくなってきた。まさに日本と同じレベルである。値段表記も大きく、そして明快。店員も訓練されている。さらに庶民に親しまれているバザール(市場)より安い。
また、一部の郊外型スーパーでは、日本でも最近主流の複合型施設になっていて、映画館、ゲームセンター、ファーストフード、それに施設のど真ん中にガラスばりのスケートリンクを備えたものまである。なかなか新鮮な驚きを覚えたものである。また、子供預かりコーナーもあり、安心して家族で買い物に来て楽しむ事が出来る。
物価の上昇がご多分にもれず大きいウクライナである。ビールの値段さえ1.5倍近くになっている。こうしたなか、大量仕入れのスーパーに値段に軍配が上がるのは当たり前の事である。しかし、中間所得層のなかで車を持っていない者達などは、こうした施設を訪れることが困難であり、また情報にあまり敏感でない世代などは、郊外型ショッピングセンターのもつ最新の設備や客扱い、そして便利さを体験する事が少ない。それに対し若者は、映画やスケートをしつつ、ウインドーショッピングなどを楽しんでいる。
いま、ウクライナではこうした世代、所得層、そして情報を持つもの持たない者の間で大きな社会に対する意識が異なっている。どの国でもいつか来た道である。
今日行った場所では最新の建物が見える駐車場の片隅で、なにかうれしい事があったのか、ホリールカ(ウオッカ)片手に声高らかに歌いながら宴会する女性たちがいた。サラミソーセージと紙コップ片手の道端宴会はウクライナでありふれた光景だが、綺麗な外国製の車の並ぶ中でのそれは、ウクライナの新しいものと「伝統的」なものとの差を感じた。もちろんその女性たちは、路線バスでやってきていた。
画像上:スーパーで売っていた花火。エロいパッケージであるが、別に意味はない。注目は値段。下段右のものはなんと3万円。もちろんこんなのは日本では厳禁である。まさに爆弾つかいであろう。プロが行うように綺麗な打ち上げ花火があがる。こまった事にこのコーナーの隣にモーターオイルなどがガソリン添加剤が売っている。
画像中:花火のパッケージ。
画像下:生鮮食料品売り場。広くて選びやすい。残念ながら日本のほどの品揃えはない。写っていないが、右には活け鯉とザリガニの水槽がある。あとは冷凍などが主流。
【短信】ウクライナも4月の終わりから5月の初めにかけまして、黄金週間でした。あいにく雨模様でしたが、気温も15℃ほどと暖かくなりました。今年は雪が少なかった分、雨が多いのではないかと耳にします。
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