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ウクライナも漸く、春の訪れを感じさせる天気になりました。日本と同じく、かなり四季がはっきりしており、それぞれの季節の特徴がとても豊かです。
さて、四季の特徴が豊かなのは、なにも自然現象だけではありません。人為的な作業や事件(?)にも、季節があります。今回その一つをとりあげます。
ウクライナは何度かこれまで書いたように、お湯や暖房が行政による集中配管型です。住居は基本的にマンション型なので、一軒でも問題があるとマンション全体でお湯が出なくなりします。また、数件が共益費、つまりお湯代などを払わないと、止められてしまいます。さらにはエレベータまで。15階建ての建物では大変です。因みに管理は悪いので、明かりも無く真っ暗です。共益費が2倍以上になったのに、サービスはかわりません。
止められるのはいろいろな事情があって止められるのでしょうが、それがいつあるか分からない、つまりなんの前触れもないのは困ったものです。工事として止める場合もほとんど告知はありません。いきなりです。この冬は、なんどもお湯が止まりました。地上をみるとショベルカーなどが大きな穴を掘っています。「ああ、これでか」と納得して皆ほとんぼ文句も言いません。ときに、朝の早い時間だけなんとかお湯を出してくれるときもありますが、それは週単位で止められたときのことです。それも何日かたってから。冬の水はこれまた凍るようにつめたいので、皿を洗うにも苦労します。最近では給湯器をつける家も出てきましたが。
毎年思うのですが、なんで冬に、この必要なときにお湯が止まるのか。夏場、一ヶ月ほどメンテナンス工事の為に、各地区ごと順繰りで止まります。この一ヶ月の間なにをしているのか? もちろん彼らも働いているのでしょうけど、まさに冬にお湯は止まることが多いという法則みたいなものです。お湯が出ない間は、知り合いの家にお風呂に行ったり、さもなくば水浴びです。
季節感といえば、女性の服装です。もう、夏まっしぐらです。お腹やお臍が大公開されています。もっとも冬場でもお腹をだしている若い女性は多いですが。しかし、なかなかブーツは手放したくないらしく、夏先まで見かけることがあります。現在、6℃前後の気温ですが、仕事場の窓は開け放題であったり、閉めているときはクーラーをつけたりと、暑さにはよく反応します。
そろそろ、ドニプロ川では、水泳を楽しむ人が出てくるはずです。川が汚いとかはなんのその、川の水を浴びることは健康にとてもいいという考えが非常つよく、池があれば下着イッチョで男女とも入ろうとします。寒中水泳も珍しくない国です。よく誘われるのですが、まだ受けていません。
そして、この時期学生は、陽の光を浴びるために、公園や森へと遊びに出かけます。とたんに授業の出席者が減ったりします。しかし、こうした開放感とは裏腹に、5月末に迎える学期末のために、大量のレポートと試験の準備におおわらわになります。図書館は人で溢れだし、コピーセンターは長蛇の列を作り始めます。
そして、春祭りが行われ始め、これから毎週日曜は儀礼やコンサートが続きます。祭りには、工芸家が自信の作品を持ち寄り販売します。また路上のみやげ屋やショップはがぜん数を増します。特に古本筋はおおくの季節商人が道端に「店」を広げます。彼らはこの冬溜め込んだめずらしい品物を一気に放出するためです。こうした冬の厳しい地域は春先にくると本当に良いもの、珍しいものにめぐり合う確立が高いものです。
画像上:お湯の管の緊急工事。一日中お湯はポンプで配水。部屋に来ない貴重なお湯が棄てられていくのには顔が引きつる。頭ぐらい洗えそうだが、60℃ほどの熱湯である。
画像中:猫柳である。これはまさに春の象徴とされている。春の儀礼にこれでお互いに三回ぶつのがある。町では、彼氏から贈られた猫柳をもってデートするカップルも多い。因みにこれで100円ほど。
画像下: 漸く緑の絨毯らしきものが生えてきて公園。なだ木には葉がないが、一ヵ月後には森のようになり、日陰を作ります。 |