■ウクライナのお酒 2008.1.15 update

お正月のキエフは、マイナス10℃前後と急に冷え込みました。今年は、中心街に行っていないのでどのように盛り上がっていたかはわかりませんが、報道を見る限り例年同様にぎやかだったようです。毎年恒例の政治の「革命」も、やっと落ち着き、新しい内閣のもと進んでいくことを願うばかりです。

物価の上昇が激しく、これまでウクライナ生活のひとつの利点だった食品の価格も跳ね上がり、生活を圧迫しています。去年は住居の共益費が10パーセント以上を占めるほどに跳ね上がり、今年は交通費が上がるといわれています。いまだ地下鉄や公共バスの運賃は数十円という安いものですが、これが倍になるといわれています。もっとも住居にかかる税金は安いので日本の感覚とはまた異なるものがありますが。

こうした食品関係の価格の上昇は、原料の価格の上昇がその一つの原因ですが、あまりこうした情報が一般市民にまで伝わっていないようです。ウクライナはこのところのロシアと異なり、まったく自由主義の国なので、報道はすべてオープンですが、もう少し世界の動向に焦点をあてることが必要かとおもいます。

さて、今回はお酒のお話。ウクライナといえば、ホリールカ(ウオッカ)ですが、それ以外にも、ブランデーとワインの産地としても有名です。ワインはルーマニアとハンガリーの国境山岳地帯であるカルパッチャ地方とクリミアやオデッサ地域周辺が有名です。ブランデーも同様です。この両地域は葡萄の産地です。

ブランデーといえば、ブランデーグラスに少し注ぎ香りを楽しみながら・・・というのがカッコイイように思われますが、ウクライナではホリールカ同様ぐい飲みグラスになみなみ注ぎ一気飲みです。舌で味わうというものでは無いようです。のど越し命です。ワインもそうですが、ヨーロッパなどの洗練された味というよりは、普通にいつでも飲めるものという感じの味です。もちろん、一本なんて瞬く間になくなります。

ウクライナでお客に行くとき、あるいは贈り物をするときはとくにブランデーがよいとおもいます。フランス産有名ブランドの8分の1ぐらいでなかなか美味しいブランデーが買えます。

ウクライナではブランデーのことをコニャックと呼びます。なぜかは分かりません。特にヘルソン州とカルパッチャ州のものがよいとされます。カルパッチャは歴史的にヨーロッパの文化圏にありましたので特によいとされます。5年物の500mlで大体1,000円ほどです。

もちろんこれが20年物となると1万円はします。すこし大きなスーパーに行くと売っています。このあたりになると、フランス産有名ブランドなんかよりはるかに美味しいということです。キエフには工場直営の店があり、そこに行くと少し安く買えます。また、ソ連時代末期の混乱時代の記憶で、お酒類はキオスクで買うな、危ないといわれます。実際時折そんな報道も流れますが、地方でもない限りめったなことはないです。

ブランデーはウクライナでも高級というイメージがあり、それにすこし甘い味が女性にも好まれています。ウクライナは果物が豊富なのでブランデーにプルーン、サクランボなどの果実を漬け込んで保存しています。また、喫茶店でコーヒーを頼むときに50gのブランデーをつけてもらい、ウインナーカフェにする人も。友情の印、再会の印、ご招待のお礼、テストの終わりなどなど事あるごとにブランデーが登場します。アルコール度数は同じなのにホリールカはだめでブランデーならよいといわれることもあります。

画像上:ヘルソン州カホフカ産のブランデー。名前は「ウクライナコニャック」三ツ星。残念ながら勢い余って飲んでしまった。
画像下:お気に入りのカルパッチャ産のブランデー。その名前も「コニャック」三ツ星。500ml。カルパッチャ産にはもう一つあって、それもよい。これで、800円ほど。このほか、オデッサ産などいろいろあるが、あまり安いのはお勧めではない。250mlで300円とかあるがそれ相応の味です。


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