■ウクライナの水事情 2007.3.6 update

ウクライナでは、ヨーロッパの国と同様に、ミネラルウオーターを買うことが普通である。といっても、一般の水道水を簡単な濾過器に通してつかうことも行われている。濾過器は、2,000円ぐらいで買える。カートリッジ交換式で、だいたい一ヶ月で一回ぐらい交換する。このカートリッジの値段が600円ぐらいである。私の場合、蛇口から直で飲んでも腹を壊さないようになったが、やはり汲んだ水を見ると、これはお勧めではない。

もちろん濾過器でこした水も、一回沸かして飲むわけであるが、湯沸かし器の電熱部分にみるみるカルシウムなどの硬水成分が付着していく。こうした光景を日常生活で目の当たりにしていくと、健康には異常に必要以上に注意がいくことになる。洗濯機への添加剤では、硬水成分を中和する薬品がテレビで宣伝されている。こちらの人にとっては、まさに洗濯機は憧れの品物である。普及してきてはいるが、まだまだ高価なもので、大体4万円ぐらいで買える。ちなみに平均収入が5万円あればものすごいと言われるキエフである。地方ではまだまだで、地方の教師では120ドルが一ヶ月の給料であったりする。

水は、もちろん大容量のペットボトルになると割安になり、6リットルで190円ぐらいである。非常多くの種類があり、それぞれ味やミネラルの分量が違う。ウクライナは、名水と言われるものが多くあり、西部などでは温泉やミネラル水をつかったサナトリウムが有名である。水の配達も広まっており、すこし割高だが両手に重い水を抱えて帰る必要がないのでお勧めである。

ウクライナ人は、何かと水にうるさい。私の友人は、行った先々で水に浸かる。つまり泳ぐのである。水に浸かることが身体の持つ自然の力を回復するものという考えがあるようだ。友人だけかなと思っていたが、そうでもなく、いろいろな人がやっている。夏に黒海などに行くのも、ミネラル補給がその目的であるという。

また、地方に行っても各地に井戸や湧き水があり、それを飲む事が、単にのどを潤す以上の意味を持っている。わたしはそうしたウクライナ人の持つ「自然の恵み」、あるいは「自然を取り込む」、「自然に近づく」といった純粋といってもよい考えが気に入っている。裏を返せば、神秘主義に陥りやすそうで、かたくな過ぎるところもあるが、彼らは、かつて日本人がもっていた「自然との距離」の近さをまだ保ち続けているようである。このあたりが、すこし東洋的であるかもしれない。

かつて、道端にある売店で水を買おうと思って「ヴォードチカをください」といった。するとホリールカ(ウオッカ)が出てきた。ウクライナ語やロシア語ではVodaは水で、ウオッカ(Vodka)をチャン付けするとVodochka(ヴォードチカ)になる。だが「お水チャン」になるとウクライナでVodychka(ヴォドウィチカ)になる。言葉の勉強は、いろいろ面白い経験をさせてくれるが、これには、たまらんかった。のどがカラカラで、疲れているところで、でてきたぐい飲みに、「ここは、へぇーカップ売りなんや〜。やっぱりウクライナはすごいなぁ。でも少ないなぁ〜、まあええわぁ」と思って一気に飲んだら、凄く後悔した。ただ鼻水だらだらでて咽た。やはり、単語は正確覚えるべし。

画像上:キエフ要塞。2月は寒く、マイナス6℃ぐらい。放射冷却現象で晴れでも氷点下。しかし去年はこの時期マイナス27℃ぐらいだった。
画像中:左は、言わずと知れたグルジアのボルジョミ(Borjomi)水0.5リットル110円。そして、ミネラル水2種。6リットルで130円ぐらいから。それぞれ味が違う。この容器のタイプは、ガスなし。
画像下:生搾りジュース1リットル220円。中国産お米500g90円。チョコレート90円。

【短信】キエフは、いまマイナス6℃ぐらいの気温が続いています。空は晴れ渡り、日が長くなってきました(2/18)


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