■自然の恵みを生かしたフルーツティー 2007.2.13 update

今年のウクライナは、他の地域と同じように暖かい冬を迎えています。しかし、ここにきて、急に冷え込んできました。寒く凍える外から帰ってきて、まずすることはお茶を入れることです。お茶といっても、日本のような緑茶ありません。煎茶や日本茶と書いてあってもほぼ中国緑茶です。それはそれでおいしいのですが、やはりウクライナでは、すばらしい自然の恵みを生かしたフルーツティーに限ります。

キエフでさえも、住宅地に行くとアパートとアパートの間に桑の実がなっていたり、アプリコットやサクランボがなっていたりまします。ときには葡萄もあり、食べ歩きにはことかかないことあります。ちょっと田舎にいったり、家庭菜園つきの別荘にいくとそこは果樹園です。別荘といっても、別宅みないな感じで、夏はこちらで優雅に、静かに自然の中で暮らすことをこちらの人は好みます。庭で取れた野菜はお酢につけたり(天然発酵が主流ですが)、果物はジャムにしたりしてビン詰めされます。あるいは、乾燥させたりして保存します。こうしたいちど保存食化された果物は、後にお茶のもとになります。

旧ソ連時代の近代科学主義一辺倒のきらいがありますが、民間療法が非常に信じられています。これはソ連時代の反動のようにもおもえますが、もともとウクライナは自然が豊かで薬草や果物も豊富であり、自然治癒の観念が非常に強いです。ですが、もう一方で抗生物質など薬の使用が大好きなひとびとでもあります。このあたりは、なかなか判りづらい民族性なのですが、一ついえることは、治療ということにとても真剣に取り組む人々ということです。

この悪影響は、すぐに仕事を休むとかいったことにみられます。弁護しておくと、20世紀の悲惨きわまる歴史において、彼らには異常なまでの「死」に対する恐怖感があります。日本語を教えていて、「死ぬ」という単語を例としてあげたり、紹介したりするだけで、嫌な顔つきになったり、ひどく驚いたりします。東洋人と西洋人、アジア人とヨーロッパ人と文化比較するときに、「死」に対する観念の相違は非常に大きいものです。

さて、先のお茶の話ですが、ウクライナでは自家製のジャム以外に、お手ごろなフルーツティーが売られています。最近の物価の上昇で、すこし値段が上がりましが一箱100円強ぐらいで買えます。産地が表記され、透明のカバーをとるとすぐに甘い香りか果物の香りがします。箱もおしゃれでわたしは気に入っています。目に良いとされるチョルニッツァ(いわゆるブルーベーリー)や野いちご、森のベリー茶などいろいろあります。砂糖を入れずに飲むと少しすっぱいですが、それがまた心地よく、香りはあくまで甘く、きれいな赤や紫の色が楽しめます。もちろん砂糖を入れてもおいしく、冷やしてもいけます。

ウクライナは日本に負けないぐらいお茶飲みの国です。食事の後は何が何でもお茶を飲みます。もう方程式のようになっています。こちらの人に日本のお茶を飲ますと、「魚の味がする」とよくいわれます。アミノ酸が多いからなのかとはおもいますが、すこし嫌な感じです。しかし慣れると彼らはほかのお茶との違いがわかるようで、好んで飲むようになります。とくに緑茶は緑色しているということを示すために、日本茶はうってつけです。パンを主食とする国なのに、麦茶がありません。これは使う麦が違うからだとおもいます。しかし、麦茶はなぜかおいしいと評判です。こちらに来る人はお土産にいいかもしれません。もちろん日本茶のお土産はことのほか喜ばれます。あとお湯のみや茶器は絶賛されるとおもいます。

画像上:森のベリーミックス茶(左)と、ウクライナ語表記の醤油(右)
画像中:野イチゴ(上)とブルーベリーのお茶(下)
画像下:大家自家製のキュウリのピクルス。もちろんキュウリは別荘の家庭菜園でとれた新鮮無農薬のものを使用。歯ざわり、酸味とものプロの味


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