■ウクライナの地方都市、カミヤネツ・ポッジーリスキ 2006.5.16 update

今年は、春になるのがおそく、今頃桜が満開です。ウクライナはこれからグングン気温が上昇して、五月半ばには30℃を超えます。学校では今は学年末に向けた学生にとって忙しいときです。しかし、待ち焦がれた春の日差しの中、教室でじっとしているほど物分りのよい学生はそう多くないようです。

さて今回、あまり知られていないウクライナの地方都市についてです。ウクライナとモルドヴァとの国境近くにカミヤネツ・ポッジーリスキという町があります。近くにはドニステル川が流れています。ここは、このあたりはコサックの町として歴史的なところです。

ウクライナは、列車での旅が基本です。切符を買う手順は、駅の切符売り場でパスポートを見せて買います。しかし、町にある旅行代理店でも買うことができます。ウクライナ語が話せないときは駅の壁に貼ってある時刻表で時間と列車番号をしらべて紙に書いて見せればOK. この方が切符売りのおっかないお姉さんも喜びます。この切符を買うことに慣れれば、ウクライナの旅は簡単です。列車なんと定刻出発の定刻到着。すごいです。着いた駅でホテルを探すこともできるし、すこし大き目の地方駅には旅行者用の簡易ホテルがあることがあります。値段は一泊1,000円程度。大体地方のホテルは、一泊2,000円ぐらいから始まります。外見が新しいように見えてもなかは「旧ソ連」ですから、5,000円のホテルもあまりかわりません。

もうひとつバス旅行を覚えると、網の目のようにバス網が広がっているので便利。値段も安いです。しかし、バスは日本で言うと昭和50年代初頭のあたりのものがほとんどです。途中の降りたいところで降ろしてくるので、地図など見せて運転手に知らせればOK。バスの券はバスの中か、バス駅があるところはその切符売り場で。

話が長くなりましたが、カミヤネツは石の町というぐらいの意味です。ここの見ものはすばらしい城郭です。平原ステップがなだらかに続く中央ウクライナにおいて、ここは断崖絶壁で要塞となっている。緑の木々と石積みの城との美しい風景は、人々を引き付けます。

トルコ、モルドヴァ、ポーランド、ウクライナがこの地を争い、歴史的な戦闘が繰り広げられました。それはここが古代からの商業の中継地点で東ヨーロッパの一大中心地のひとつであったことが原因です。いまは静かな町です。町には支配時の影響でモスクであった痕跡があるキリスト教教会、地下に拷問所の残る旧市役所、中世以来の古い町並みや建造物がのこります。しかし、スターリン時代から意味もなく多くの建物が壊されました。よってところどころに歯抜けとなった空き地があります。

ウクライナのどの地域にいっても同じなのですが、歴史的建造物が、修理されずにそのままにされています。調子に乗って地下室に入り込んだり、城壁の天辺にのぼって怪我をしても、管理人もいないことがしばしばで、「エライ」めにあう可能性が大です。この国は、まだ怪我をした人が悪いという考え方が支配的です。

このカミヤネツには、まずポーランド人が非常に多くきます。この地もポーランドとコサックが共同で戦った地です。因にウクライナ語とポーランド語は語彙がかなり共通しているので何を言っているかわかります。また、まあウクライナ全体がそうなのですが、まさに東西の交流点あったことです。このカミヤネツ地域の文化のユニークさは、この地のトルコとルーマニアという異なる二つの文化の痕跡から知ることができます。

画像右上:ステップのなかにそそり立つ絶壁で囲まれたカミヤネツ城。中に美術館もあります。絶壁の下に18世紀の木造教会があります。
画像左上:モスクの痕跡をのこすカトリック教会。
画像右下:バスの時刻表。ウクライナ中に行ける。安い。ウクライナでは全ての表示の字が小さいのでこまる。
画像左下:ドニステル沿いのホーティン城。


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