■市場天国のウクライナ! 2005.4.4 update

ウクライナがソ連から独立してまだ13年。そして、オレンジ革命によってもたらされた本当の「独立」はまだ4ヶ月ぐらいです。いまウクライナはユーシエンコ大統領が先頭に立ち、EU加盟のために大きく動き出しています。そんなウクライナの中でソ連時代をも通して「民主主義」が感じられるのは「市場」ではないでしょうか。

ウクライナにも、ベネトンなどのお金持ち相手の店がたくさんあり、もちろんそのようなブランドの肩書きを持たない店もあります。キエフでは金を出せばなんでも買えますが、金を出せばなんでも買えるところに問題があるのです。日本で普通に売っている980円ぐらいの服が、ウクライナでは5千円や、下手をすると1万円もします。お金持ちだけに売っているので、価格が下がらない。中流家庭の平均給料が約300ドル前後です。普通の人々が買えるでしょうか。

しかも、超一流の店を除いて店員の態度も悪く、買い物に行って気分が悪くなることがほとんどです。たぶん店員は「自分が神様」だと思っているのでしょう。日本とそのあたりの感覚がすごく違います。資本主義の国々のようにまだ競争がないからこれでもやっていけるのでしょうか。なぜこんな店が営業していけるのか不思議でたまりません。

しかし、すごく腹が立つ店員にじっと我慢して「買い物」をするウクライナ人の実態も事実です。彼らはヨーロッパのサービスを知らず、ソ連時代の中で生きているからだと思っています。私の嫁はウクライナ人で22歳なのですが、ソ連時代にアイロンを買うために8時間を並んだそうです。そう考えるとお金を出したらすぐに買えるのだから、怒りを抑えて買い物をできるのかも知れません。

しかし、「市場」は違います。ウクライナ人の生活にデパートでもスーパーでもなく一番根付いているのは「市場文化」です。市場にはミニ「民主主義」があり、世界標準のサービスを受けることができます。ウクライナのスーパーは生鮮食品の品揃えが悪く、いやないといっても過言でありません。肉やタマゴ、野菜などがあったとしても賞味期限が切れていたり、時間が経ちすぎて萎れていたりすることが多々あります。

それに比べて市場では、その季節にあった新鮮な野菜がスーパーよりも安価で手に入れることができます。ウクライナでは生鮮食品を扱う市場のほかに、本の市場、食器の市場、一番珍しいところでは「コンピューターの市場」もあります。新学期を迎える8月の本の市場では、教科書を買い求める人々でにぎわいます。

すべての市場には「笑顔」が満ち溢れています。買う人も、売る人もお互いイキイキしていて、買い物を通して心の交流を楽しんでいるかに思えます。今後、ウクライナも市場のようなみんなが笑顔でいれる社会作りができれば、みんなが住みやすい国ができると思います。

画像上:どこの駅にも必ずある市場です。
画像中:ウクライナでは、トマト1つからでも売ってくれます。今の季節は高く、1キロ300円ぐらいです。
画像下:外が氷点下でも市場の中は熱気であったか!


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