■世界屈指のビーチ 2008.3.4 update

地球の辺境ニュージーランド(以下NZ)の中でも、とりわけド田舎からお送りしているこのレポート、何の役にも立たない超ローカルな話題が多いのが自慢です。今回もやっぱりローカルネタですが、いつもとはちょっとおもむきが違います。なんたってタイトルの通り、「世界屈指」ですから、エヘン。ローカルだけどグローバルな話題です。なんだか訳分かりませんけど。

「カイテリテリ(Kaiteriteri)」というのが今回ご紹介するビーチの名前です。マオリ語で「急いで食事をする」という意味だそうで、地元では縮めてカイテリと呼びます。名前のウンチクはさておき、カイテリテリはキウィ(NZ人)にとっては古くから人気のサマー・リゾートだったそうですが、ここ数年海外からの観光客にも人気が急上昇中。というのも英国の有力新聞ガーディアン誌が、「世界のビーチ、ベスト5」(Guardian 「The 5 best beaches - Hello, sunshine」、2003年)なる特集を組んだとき、その筆頭にカイテリテリが紹介されたからのようです。

その記事は「ビーチに関しては、NZ人は恵まれすぎててスポイルされてる」という一文で始まり、北島のベイ・オヴ・アイランズやコロマンデル半島などをあげたあと、「そんなNZで一つだけ選ぶなら」と栄誉あるご指名を受けたのが、我らがカイテリテリなんです。ワッハッハッ。さすがガーディアン、見る目がある!

同紙はふたつの選考理由をあげています。ひとつめは地質と天候。ふたつめは、エイベル・タズマン国立公園へのアクセス。なるほど、なるほど、おっしゃるとおり。

以前、エイベル・タズマン国立公園については二回に分けてご紹介しました。カイテリテリはエイベル・タズマン公園最南端からほんの数kmなので、地質的にはまったく同じです。もちろん日照時間も同じくNZ最長。カイテリテリと国立公園の違いは、なんといっても設備です。国立公園内に道路はありませんし、レストランも一カ所だけ、宿泊施設は主に公営キャンプ場か山小屋。

一方、カイテリテリには(当然ながら)道路が通ってますし、立派なオートキャンプ場が二つ、マッサージセラピスト常駐リゾートロッジが一つ、数え切れないほどのB&B(ベッド&ブレックファスト=夕食なし朝食つきの民宿)、ビーチにはレストランや大きな売店が軒を並べ、はてはミニゴルフ場やミニ遊園地までそろっています。もちろんカヤック会社だってありますよ。ですからお年寄りからよちよち歩きの幼児まで、国立公園よりも幅広い年齢層に対応できます。なのにゴールデン・サンドと翠色の織りなす絶景は、国立公園とまったく同じ。そりゃ人気が出ますよね。これがひとつめの理由です。

でもここまで至れり尽くせりだと、かえって辟易する人も少なくありません。もっと静かなところでのんびりしたい、と。そんな方は、ウォータータクシーに飛び乗れば、すぐにエイベル・タズマン国立公園です。もちろん隣のマラハウまで20分足らず車を走らせ、そこから徒歩で公園内を散策してもOK。どちらにしても設備の整ったビーチから国立公園の静かなビーチまで、ほんの目と鼻の先。しかもビーチには、ウォータータクシーやシーカヤックの会社の受付窓口がずらりと並んだコーナーもあって、気が向いたらその場でブッキングが可能。いたって便利なんです。これがふたつめの選考理由です。

というわけで、国中にちらばる宝石のような数々のビーチの中から、NZを代表して「世界でベスト5」のひとつに選ばれたカイテリテリ、NZにお越しの節はぜひともお見逃しのないように。

画像上右:エイベル・タズマン国立公園にひけをとらない景観。
画像上左:観光名所スプリット・アップル・ロック(割れたリンゴ岩)も、すぐそこ。
画像中:エイベル・タズマン国立公園へのウォータータクシーやシーカヤックの予約窓口もずらり。
画像下左:施設充実のオートキャンプ場も二つ。
画像下右:子供用の遊具も。

【短信】この夏は記録的な干ばつで、乳製品や農産物が値上がりしています。連日お天気続きで、カヤックガイドの仕事は好調でしたが、実は変な風が吹くことも多く、僕らの仕事もヤッパリたいへんな夏でした。(2/17)


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