■A & Pショー 2008.1.15 update

明けましておめでとうございます。本年もニュージーランド(以下NZ)のド田舎から、なんの役にも立たない重箱隅的情報をお送りします。引き続きのご愛読よろしくお願いいたします。

さて、前回の最後に「来月に続く」と予告しましたが、新年早々予定変更でスミマセン。2008年はド田舎発信情報らしいネタからスタートしたいと思ったりしまして、ハイ。

晩春から初夏にかけてNZ各地では「A & Pショー」なるものが開催されます(あ、ちなみに今こちらは夏ですよ、念のため)。で、A & Pの「A」は「agriculture(農業)」、「P」は「pastoral(牧歌、田園詩)」の略で、ようするに「農業ショー」です。日本で農業祭といえば米の収穫を祝う秋祭りが代表的ですが、A & Pショーは「Show」という名のとおり、収穫を祝ったり感謝したりの意味合いは特になく、初夏の楽しいイヴェントといったおもむきです。

日本の夏は超暑くてツライ季節ですが、ここは湿度が低くて気温も30℃前後までしかあがりませんから、万人が心待ちにする一番素敵な季節。ですから夏にはいろんなイヴェントが目白押しで、このA & Pショーがまずその先陣を切るといったイメージなんです。

我が町では12月初旬に開催されました。幾ばくかの入場料を払って広大な会場に足を踏み入れて目につくのは、やっぱり農業に関するものです。たとえば、最新のトラクタや芝刈り機などの農機具展示ブース。その近くにクラシック・トラクタや古い食品加工機械などの博物館的なブースがあったり、クラシックカーの展示即売ブースがあったりと、新旧の対比も見もの。

クラシックといえば、移動式の観覧車やメリー・ゴーラウンドもいくつか来ていましたが、どれもガソリン・エンジンで動くクラシック仕様。乗ってみましたが、回転が速いし時間も長いし臭くてうるさいし、目が回ってフラフラになりました。ゴーカートも二カ所ありましたが、両方ともやっぱりエンジン仕様。乗り物といえば、地元乗馬クラブによるデモンストレーションや、バイク・トライアルのショーもありましたし、竹馬に乗った女性ピエロがずっと場内を練り歩いていました。

もちろん家畜や野菜、花の品評会もあり、チャンピオンになった美しいウマやラマ、ロバ、ヒツジ、ヤギなんかが誇らしげに愛嬌を振りまいたりもしています。郡役場はリサイクル・エコロジー政策を説明するブースを出していました。

黒山の人だかりをかきわけてみると、木樵たちによるコンテスト会場。ノコギリで巨大な丸太を切ったり、チェーンソーで丸太を削ってキノコのオブジェを作ったり、立木を再現したポールに、斧と足場板三枚でどんどんよじ登ってテッペンを切り落としたりと、マッチョなおじさんたちのパワーと技術のぶつかりあいには、ヤンヤの喝采。

これのどこが農業祭よ?ってな催し物としては、特設ステージでの子供たちのカラオケ・コンテストの最終選考会。それに対してバグパイプ・バンドの演奏や、同じく子供たちによるハイランド・ダンス・コンテストなんかは、よく考えると別に農業と関係ないのはカラオケと同じなのに、なぜか農業祭にピッタリの雰囲気。日本発のイヴェントとスコットランド発の催し物、なんでこんなに違うんでしょうねぇ?

もちろんお祭りですから、ふだん土曜日や日曜日のフリーマーケットで見かけるカフェやクラフト小物の屋台も、この会場に大集結していて、町中が総出で楽しんでいました。

町によって主催スポンサーが違うので、入場料や催しものはいろいろと差があるようです。タイミングよくNZにお越しの際には、是非とものぞいてみてください。

画像上右:入場すると、いきなり新型の芝刈り機がずらりと並んでいたりする。もちろん刈り払い機やブロア(集塵機)なども展示されている。
画像上左:そうかと思えば、クラシック・トラクタの展示もある。
画像中右:クラシックといえば、こんな年代物のメリー・ゴーラウンドもあった。乗ってみたが、かなりのスピードでブン回されて頭がクラクラした。
画像中左:スコットランドのバグパイプ・バンドの演奏。子供たちによる同じくスコットランドのハイランド・ダンス・コンテストもあった。
画像下右上:農業祭といえば、これは欠かせないアトラクション、マッチョな木樵の競争だ。ポールに斧で刻みを入れて足場を差し込み、そこに登ってさらに高い足場を作り、最終的に地上4mの高さのポール最上部を切り落とす競技に、ヤンヤの喝采。
画像下左上:これは品評会でみごとチャンピオンの座を射止めた烏骨鶏(雌)。ちょうど我が家も烏骨鶏が欲しくて探してるところ。彼女の美しさにはため息。欲しいけどすごい値段なんだろうなぁ。
画像下右下:こちらはチャンピオンの野菜。みずみずしくて色つやも良くて、ホントに美味しそう。でも日本の八百屋で見かける野菜ほど、形の規格化にはこだわりがないのがお国柄の違いのおもしろさ。

【短信】真夏のクリスマス、お正月を迎えるのも、これで十度目。最近ようやく慣れてきましたが、やっぱり年末年始はコタツにミカンがなつかしい今日この頃です。 (1/1)


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