■小さな小さな動物園 2007.11.6 update

今、二年ぶりに日本に一時帰国しています。不景気だの何だの言いつつも、この国の豊富な物量には、毎回本当に圧倒されます。

ニュージーランド(以下NZ)って、モノがあんまりないんですよね。ない、って断言しちゃうと語弊がありますけど、でも日本のようにどっちを向いてもよりどりみどり、金さえ出せば何でもそろうってのとは大違いです。ショッピングが趣味の人には、長くはいられない場所でしょうね。まぁ日本ほどモノがあふれてる国は、世界でもあまり例がないでしょうけど。僕ら夫婦は、ショッピングがあまり好きではないので、NZの暮らしも捨てたもんじゃありません。

僕らが日本で楽しみにしてるのは、動物園、植物園、水族館、博物館、美術館などなどです。NZにもこういう施設もあることはありますが、規模、充実度はやっぱり日本に軍配があがります。その反面、のんびりとした雰囲気は、もちろんNZの圧勝!ってなわけで、今回は「癒し系」の小さな小さな動物園をご紹介します。

ネイチャーランド・ズーロジカル・パーク(以下ネイチャーランド)は、南島北部のネルソン市のタフナヌイ・ビーチという大きな砂浜の付属施設です。町の中心部から車で10分程度。ズーロジカル・パーク(Zoological Park)は“動物公園”という意味ですが、「ネイチャーランド動物公園」と翻訳するのは思いっきりためらいがあるほど、小さな、小さな施設なんです。日本には、何かのお祭り・イヴェントのときに登場する仮設の“動物ふれあいコーナー”がありますよね。あれに毛が生えた程度のものです。

パンフレットから動物のラインナップをひきうつしてみましょう。サル、ブタ、アルパカとラマ(同じ柵に入っている)、ヒツジ数種、ヤギ数種、カワウソ、ポッサム(フクロギツネ)、ウサギ数種、ワラビー、ミーアキャット、ニワトリ数種、カモ数種、シチメンチョウ、クジャク、ハト数種、インコ数種、オウム数種、トゥアタラ(ムカシトカゲ:NZのごく限られた地域に生息する爬虫類で、“生きた化石”と呼ばれる)、カメ、コイ、キンギョ他数種のサカナ、トカゲ数種。

動物園というよりも、むしろ家畜やペットショップのラインナップに近いですよね。ですから、珍しい動物をみることに焦点をおいた「動物園」ではありません。むしろ、動物に囲まれてのんびりする「公園」という感じ。

実際、ここは動物のケージよりも、芝生の方が広いくらいのゆったりとした敷地。その芝生にはたくさんのベンチやピクニックテーブルが置かれていますし、放し飼いのニワトリやカモ、クジャク、シチメンチョウなんかがその辺をうろうろしています。

また、シーソーなどの簡単な遊具もあります。これが、なごむんですよ。日本の動物園だと、疲れたからちょっと一休みしたいなと思っても、ベンチはだいたいふさがっててちょっと座る場所もなかったりしますが、ここではそんなことはまずありません。

個人的にここで一番気に入っているのは、大型の鳥小屋。大型といっても、二階建ての家一軒分くらいの規模で、客はその小屋の中に入って間近に鳥を楽しむことが出来るんです。僕らには五歳と一歳、二人の娘がいますが、エサ袋をわたしてこの鳥小屋に入ると二人とも座り込んでインコやハトにエサを与えるのに没頭し、エサがなくなるまで動かなくなってしまいます。

もうすぐNZは夏。午前中はタフナヌイ・ビーチで海水浴、昼食はビーチと動物園の間にあるカフェでとって、午後は動物園での〜んびり、なんてのは、ビーチも動物園も人、人、人で、人混み疲れしてしまう日本では難しい、ちょっと贅沢な休日かもしれません。

料金は、大人はNZ$5、子供(2〜14歳)はNZ$2(原稿執筆時の為替レートはNZ$1=約85円)。年中無休で午前9時から午後4時までの営業。あ、そうそう、NZとしては珍しく、この施設ではクレジットカードが使えません。NZの銀行のキャッシュカード、または現金を用意しましょう。

画像上右:ネイチャーランド・ズーロジカル・パーク(Natureland Zoological Park)入口。
画像上左:広い芝生に、シーソーなどの遊具や、ピクニックテーブルが点在。
画像中右:柵越しに、動物にエサを与えることもできる。
画像中左:小屋の中は、ミニミニ水族館になっている。
画像下右:大型の鳥小屋。自由に中に入って鳥を間近に堪能できる。
画像下左:鳥小屋の中。人なつっこいインコやハトが、このように近寄ってくる。

【短信】日本に着いた途端、長女と家内が立て続けに高熱でダウン。どうやらNZからインフルエンザを持ち込んだ模様。日本に季節外れのインフルエンザを流行らせないかと、ヒヤヒヤしました。(10/17)


<<もどる