■コミュニティ・コース 2007.10.2 update

僕の住んでる町では、夕方から高校の教室で一般市民対象のコミュニティ・コースが開催されています。高校の校舎を使うところがミソでして、つまり学期中に開講され、学校が休みになるとコースも終了してしまうので、どのコースもだいたい8、9週間単位です。

高校を使うからといって、別にお堅い内容ばかりとは限りません。たとえば妻はマッサージ・セラピストですが、昨年はインディアン・ヘッド・マッサージという、インドの古式マッサージの入門講習を受講していました。今学期は、ヨガ、陶芸、人物画、スペイン語、サステイナブル(持続可能)な生活術、スクラップブックのアイディア、スカッシュ、カード作り、木工の八講座がラインナップされています。

商業ベースのカルチャー・センターとは違って、半公共的な講座なので非常に安価で、だいたい9週間で45ニュージーランド・ドル(プラス材料費実費)ですから、一回5ドルくらいのものです。ちなみに今はニュージーランド・ドルの為替レートは毎日乱降下を繰り返していますので、1ドルが何円かを書きづらい時期ですので、日本円に換算してみたい方は、ご自身で今日の為替レートを検索してみてください。

さてさて、僕はここ三学期間ずっと木工コースを受講し続け、毎週火曜日の19〜21時は高校の木工教室に通っていますので、今回はその様子をご紹介することにしましょう。担当しているのは、高校の木工・金属加工・美術の先生、費用は一回あたり5ニュージーランド・ドル(プラス材料費は実費、または持ち込み)。えっと、肝心のカリキュラムですが、実は特にないんですよね。珍しいでしょ?

普通だったら、最初は小さな簡単な、たとえばペン立てのようなものを作り、だんだんステップアップして最後には食器棚だとか衣装箪笥だとかのような大物を作る、なんていうカリキュラムが組まれているもんですよね。ところが我がコースは、高校の本職の先生が担当しているにもかかわらず、そういうシステマティックなカリキュラムは一切なし。受講者は自分の作りたいものを、好きなように作ればいいんです。

もちろん、高校の木工教室の充実した道具類は使い放題。使い方は先生が教えてくれます。作ってて困ったときも、先生が助けてくれます。材料も基本的には持ち込みです。でも高校の正規の授業のために、教室にもある程度の材木のストックがあって、、希望すればコミュニティ・コース受講者でも実費でわけてもらえます。実費といっても、高校用卸値なので市価よりははるかに安価です。

道具も本格的な工房でしかお目にかかれないような大型木工機械が一通り揃ってますし、教科書類も充実。木工好きなら、ヨダレが垂れそうな環境です。資料の書籍類も、高校の教室ですからもちろん大充実。驚いたことにコミュニティ・コース受講者の我々にも「あ、それ持って帰っていいよ」と、気軽に貸してくれるんです。これだからニュージーランドの田舎は素晴らしい。

ですから受講者も老若男女、セミプロから初心者まで非常に多彩です。初心者は先生にアドヴァイスを受けながら、自分の作りたいものを少しずつ仕上げていきますし、ベテランは自分でどんどん大型機械を使いこなして立派な作品をハイペースで作っています。家が寒いといって、木製の窓をとりはずして教室に持ち込んで、二重ガラスに改造しているおじさんもいました。真冬に窓を取り外してしまった家は、よけいに寒かったと思うのですが、その辺がキウィ(ニュージーランド人)らしいとこですね。

僕はずっと娘のために、テーブルとイスを兼用できるコンバーチブル家具を作っているのですが、やっぱり週一度二時間の作業では、なかなか完成しませんねぇ。家でさえ、その間にできてしまったというのに……。

画像上右:先生にテーブル・ソー(テーブルに回転する丸ノコが埋められており、テーブルの上で木材を移動させて切断する)の使い方を教わる、初心者のおばちゃん。
画像上左:勝手知ったる大型パワーツールを使いまくる、常連のおじちゃんたち。
画像中右:若い女性の姿も。
画像中左:充実のハンド・ツールも、ほとんどが日本製のプロ仕様だからおそれいる。
画像下右:資料もたっぷり。なんとコミュニティ・コース受講者にも貸してくれる。
画像下左:こちらはコミュニティ・コース受講者ではなくて、高校生の作品。かなり本格的で、ビックリ。

【短信】日本に一時帰国しています。なんと出発の30分前まで、新居への引越し作業をやっていたという殺人的スケジュール。日本についてホッとできるかと思ったら、厳しい残暑。なかなか疲れがとれません。(9/18)


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