■もちろん、こちら(NZ)でも道路を走ります 2007.1.16 update

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。さてさて、いきなりヨソの国の話で恐縮ですが、ニュージーランド(以下NZ)にとっての最大のライバルは「NZの西島」ことオーストラリア。キウィ(NZ人)とオージー(オーストラリア人)が顔を合わせると、初対面でもすぐに互いのけなしあいが始まるのが常。

「おまえの国じゃ○○なんだろ、だっせー」、「何を抜かすか、おまえんとここそ!」と、けなしあう、けなしあう。キウィ流ジョークすなわちオージーけなしネタ、オージー流ジョークすなわちキウィをけちょんけちょんと相場が決まってるようなもんでして。上記の「西島」なんてのもキウィジョークの一つですが、逆にあちらではこちらのことを「オーストラリア東諸島」などと言うとか、言わないとか。いえ、決して仲が悪いわけじゃなくて、「トムとジェリー」のようにじゃれ合う仲なんですよ。

「各国いまどき報告」にもオーストラリア編があります。やっぱり隣の似た国同士、「あ、あっちでも同じなんだな」っていうような話がよくあります。それだけに、「何をぉ! それだったらこっちが本場だぁっ!」ってなライバル心をかき立てられることもあったりするわけです(笑)。たとえば2002年1月7日号「道路を走るモーターボート!?」。ヨット保有率世界一を誇るNZ代表(?)としましては、拙者こればかり黙って見すごすわけには参らん!っと、なぜか突然侍になって発奮し、今回は「NZじゃもっと派手にボートが走るぞ!」をお届けするわけでございます。

西島(オーストラリア)と同じような写真をお見せしても仕方ありませんので、さっさと「どうだ!」ってなヤツを出しましょう。さぁ、どうだっ!(笑)。モーターボートが公道を走ってるのは西島と同じですが、引っ張ってる車にご注目。こちらはバカでっかいトラクターです。参ったかぁっ!(笑) え? 誰も参らない? そ、そうですか……。

とはいえ、別にNZ全土で「モーターボートはトラクターで牽引」なんて習慣があるわけじゃありません。僕の職場エイベル・タズマン国立公園は非常に潮の満ち引きが大きく、ひどい日になるとその差なんと4.5m。満潮時にはモーターボートやヨットはボート・ランプから発着できますから、西島同様に自動車でも大丈夫です。でもいったん潮が引いてしまうと広大な干潟と化したビーチを半マイルほど走らないと水際にたどりつけません。こうなるとクロカン4WDでも役不足で、地元ウォータータクシー業者はトラクターを使わざるをえない、ってなわけです。

ウォータータクシーが帰ってくるとこは、ちょっとしたアトラクション。水際で待ち受けるトラクターに向かってウォータータクシーが突進し、トレーラーにそのままガツンと乗り上げます。トラクターは、乗客がまだ乗ったままのウォータータクシーを引っ張ってビーチを爆走し、ボート・ランプをのぼってそのまま公道を走ってしまうわけです。時に乗客だけじゃなくてカヤックまで山積みにしていたりするので、海外からの観光客だけじゃなく、国内旅行で他の地方から訪れてるキウィたちも「うぉぉ、こりゃすごい!」と、カメラを片手に大騒ぎ。

ちなみにエイベル・タズマンは世界最大級の商業シーカヤック・フィールドだったりもするわけですが、もちろんカヤックだってトラクターでビーチを爆走します。

あ、なにやら西の方から「トラクターだってよ、やっぱNZは田舎だな、だっせー」というオージー訛りの嘲笑が聞こえてきたような気が……。幻聴ですか? 被害妄想ですか? でも気になるので、ちょっと外の様子を見てまいります。あっ、やっぱりオージーらしき怪しい影! くぉらぁ、待てぇ〜〜っ!!

画像右上:乗客を乗せたままウォータータクシーを牽引して道路を爆走するトラクター
画像左上:そのままビーチを爆走
画像右中:そのままバックで水に突っ込んで出艇
画像左下:帰ってくるときも、水の中で待機してるトラクターにそのまま突っ込む
画像右下:カヤックだってトラクターで引っ張ってビーチを爆走

【追記】・・・といいつつ、オージーのお客様をおもてなしする毎日(笑)。先日も美少女姉妹とご両親のオージー一家を担当。自分自身も娘二人の親なので、いつもよりはりきって大サーヴィスしてしまいました。


<<もどる